邦題は"暴動"。
正確には、"暴動は続いている"と言ったところでしょうか。
名盤の誉れ高い71年の作品。
アルバムのタイトルでもあり、その中の1曲のタイトルでもありますが、ここでは
曲に対して個人的意見を述べています。
取り敢えず、聴いてみて下さい。
なるべく、裏ジャケ・ライナーは見ずに。
聴きました?
黒人アーティストの作る"暴動"と言う曲名から、私が連想したのは荒々しいリズム。
やはりあの「ロス暴動」のイメージが強いのです。
しかし、ライナーノーツを読んで「あれ?」
そりゃそうだ、E「暴動」は無音です―――と、書かれていたのですから。
「タイトル曲が無音とは、流石スライ、粋な事をしやがるぜ」などと暢気に構えていた
私ですが、よくよく考えてみると、かなり深い意味がある気がして来たのです。
黒人として、被差別的立場にある彼が突き付けた、"暴動は続いている"と言う名の、
8秒間の沈黙。
これは一体、何を意味していたのでしょうか?
いつか起きるであろう暴動を前に、雌伏の時を過ごしている自分達の心情?
それとも、未だに根強く差別が残っていながら、何の解決法も見出せなかった当時の
アメリカへの痛烈な皮肉?
もしかしたら、天才で麻薬中毒者だったならではの、ちょっと過激なジョークだったの
かも知れません。
日頃、差別とは無縁の生活をしている(と、自分では思っている)私には、彼の真意は
計り兼ねます。
ただ、何かの折にふとこの作品を思い出すと、何故だか、少しばかり苦い気持ちに
なるのです。
私の考え過ぎなのでしょうが。
貴方は、この8秒間の"暴動"を、どう受け止めましたか?