蓮・伝承歌 
その2






 主人公が「蓮」の血を継いでいて4人で旅をして、、そして「瓏玄(ろうげん)」を倒すって設定は同じ。ただ、キャラクターは大幅に変わったし、設定も激しく変わってます。こっちの方が悲劇だけど明るかった気が・・・

 藍蓮(あいれん)、透蒔(とうま)、楓魅(ほうみ)はある特別な村で生活していた。同じ一族の民族だけでひっそりと暮らすその村。其処では女性のほとんどが巫女となっていた。楓魅は巫女が多いこの村でも特にずば抜けて優れた能力を持っていた。逆に一族の純粋な血を引いている藍蓮は巫女の素質は少しも見られない。藍蓮と透蒔は昔から仲が良く、透蒔は藍蓮に微かな恋心を抱いていた。だが藍蓮がそれに気づくそぶりは少しもない。
 ある日楓魅は巫女修行の一環として、霊山へ宝玉の原石を取りに行くこととなった。彼女の保護には藍蓮と透蒔がついた。霊山はさほど遠くない。3人は難なく原石を手に入れ村への帰路をたどる。もう村は目前というその道の途中でであった男、凰牙(こうが)。彼はこの先にあるのは焼け果てた人のいない村だけだという。藍蓮たちは村へと急ぐが、其処には確かに凰牙の言った通り焼け果てた村しかない。間違いなく、自分たちが一日前に居た場所。しかし今は変わり果てていた。家は燃えつき、人影は一つもみあたらない。愕然とする3人。泣いても叫んでも誰もやってこない。仕方なく3人と凰牙は村のそばで野宿をした。凰牙は完全に冷静さを失っていて放心状態の3人をほおっておけなかったらしい。
 その夜、楓魅と藍蓮は神託を受ける。楓魅は北へ向かえ、「瓏玄」の元へと・・・と告げる。藍蓮は不思議な夢を見たという。村の皆が出てきて、自分に何かを告げた夢。頭に霧がかかったようにぼんやりしていて、内容ははっきりと覚えていない。ただ、村の皆は生きているとだけ、はっきりと言った。
 目的がはっきりした3人は神託の通りに北へ向かうことを決意する。まずは崔旺(さいおう)国へ。其処で凰牙は別れを告げる。
 行く先々で謎の敵に襲われる3人。何とかかわしていくが、何回か危機に陥る。其処へ偶然通りかかったという、山賊団の”お頭”に助けられた。長い前髪で顔を隠した”お頭”。彼は行く先々で3人を助けてくれた。楓魅は彼に今迄感じたことのない想いを少し持つようになる。
 そして崔旺国へ付く。神託によれば、何としてでも王に会えと言うことだ。しかし余所者の彼らが簡単に王に会えるわけもない。其処で再会する3人と凰牙。何と凰牙はこの国の王子だった。しかし王位を継ぐのが嫌であまり城にいなかったらしい。彼の協力で、二人は王に会うことが出来る。そこで「瓏玄」について、更に蓮の血の意味に付いて知らされる。蓮の力を持てば、諸悪の根元、「瓏玄」の首領を封印することが可能だと言う。又、そうすればきっと村人たちは帰ってくるだろうと。3人の事情を知った凰牙は、旅を共にすることを決める。
 数々の困難を越えて北へ向かう4人。それから”お頭”は何故か現れなくなった。北へ必死で、それだけを必死に向かっている藍蓮。旅の中で藍蓮を守ろうと必死になる透蒔。何故か神託の聞こえなくなってしまった楓魅。寡黙を保ちつつ、確実に敵を倒していく凰牙。
 ある日戦っている中で楓魅が川に流されてしまう。それを無我夢中で助けようとする凰牙。藍蓮たちと楓魅たちは離れ離れになってしまう。さらに大雨が降ってきた。意識を失った楓魅を抱え雨宿りを出来る場所を探す凰牙。打つような雨と川に流された所為で凰牙の後ろに流していた前髪は垂れ、その姿は以前楓魅たちを助けてくれた”お頭”そのものだった。意識を取り戻す楓魅。そして凰牙=お頭だということを知る。 雨宿りをしていた洞窟の奥は”お頭”である凰牙の支配下にある山賊団だった。”お頭”の勢力は計り知れないものがあるらしい。その後隠し通路や洞窟の中を進んでいき、何とか藍蓮たちと合流することが出来た。この事件の中で、楓魅自分が凰牙に恋心を抱いているのだと確信する。
 この話はすごい好きだったんです。今でも書く気になれば書けるくらい。ちなみに年齢は藍蓮透蒔が16,7くらいで、楓魅が14、凰牙が20前後。これは人間関係がすごい好きだったんですよ。天然で、幼くて、でも蓮の宿命の道をたどらなきゃいけない藍蓮に、彼女にめちゃくちゃ惚れている透蒔。でもほんとは藍蓮も透蒔のことがすごい好きなんです。彼女の中ではまだ好きの種類の区別が出来ていなかったけれど。 そして悲しい運命を進む神秘的な少女楓魅と、彼女と相思相愛で、カリスマ性を持ち戦いの中で生きている凰牙。
 楓魅ちゃんがホントにいいんですよ。今は絶対いなさそうな神秘的で儚げで、でも強くて、一生懸命に生きている子。凰牙もラストじゃホントにすごく彼女のこと愛していて・・・切ないラブストーリーとか、いろいろあるんです。洞窟のシーンなんて、ホントにすごい気にってるから其処だけ抜き出して書きたいくらい。リクエストあれば書きます、完全に純愛ものですが(笑) でも最後の方で楓魅ちゃんは病死しちゃうんだけど・・・もう、ここの凰牙とのラブシーンなんて、自分で考えて泣いちゃうほどでした。なんか・・・また書きたくなってしまった。






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