推理作家紹介−森博嗣氏
・書籍紹介
・ 以下の書籍は全て講談社から出版されています(講談社ノベルス)。
・一部は、文庫版でも出版されています。
Last Updated:2007年10月28日
基本的には書名を並べているだけです(汗)
とりあえず、「印象に強く残っている」&「印象を文章で表現しやすい」作品に関しては(ネタバレしない範囲で)感想/紹介みたいな事を書いています。
(犀川&萌絵<S&M>シリーズ)
・すべてがFになる(The Perfect Insider)
記念すべき犀川&萌絵のシリーズ第1作!!
やはり、事件の舞台が強く印象に残っています。
・冷たい密室と博士たち(Doctors In Isolated Room)
解決編では、「数学の証明」級の理論が展開されます。
ある意味、かなりの「理系ミステリ」には違いありません。
・笑わない数学者(Mathematical Goodbye)
さて、いろいろな意味で面白い1冊だと思います。
色々言いたいのですが、ネタバレになるので省略(苦笑)
間違いなく、お勧めの1冊です。
・詩的私的ジャック(Jack The Poetical Private)
・封印再度(Who Inside)
・幻惑の死と使途(Illusion Acts Like Magic)
・夏のレプリカ(Replaceable Summer)
この2冊は「幻惑の死と使途」が奇数章のみ、「夏のレプリカ」が偶数章のみとなっていて、
交互に読んでいくと時系列がそろうようになっています。
(といっても、本当に交互に読むとパニックを起こすこと間違いなしだと思いますが<作者も保証済み(笑))
・今はもうない(Switch Back)
作品全体の雰囲気が、いままでより少しだけセンチメンタルな感じになっています。
・数奇にして模型(Numerical Models)
・有限と微小のパン(The Perfect Outsider)
やはり、記念すべきS&Mシリーズの”とりあえず”の完結編。
”完結”というよりは”一区切り”なんですが。
この作品は他の作品と比べてもかなりの厚さがあります(^^;)。
が、シリーズをずっと読んできた人はきっと大丈夫です(笑)
(紅子<V>シリーズ)
・黒猫の三角(Triangle In The Darkness)
記念すべき、「Vシリーズ」第1巻。新キャラクタが満載です(<当たり前だ・・・(^^;))
・人形式モナリザ(Shape of Things Human)
まだまだ、新キャラクタ登場!!(<やっぱり当たり前?)
・月は幽咽のデバイス(The Sound Walks When the Moon Talks)
・夢・出会い・魔性(You May Die in My Show)
・魔剣天翔(Cockpit on Knife Edge)
そんなそぶりは、ほとんど表面には見えてこない(?)ですが、実は素直な(?)本格物だと思います。
・恋恋蓮歩の演習 ( A Sea of Deceits )
今までとは少し雰囲気&感じの違う作品。
・六人の超音波科学者 ( Six Supersonic Scientists )
ひさびさの「館もの」(笑)。やはり、理系研究所が舞台です。
・捩れ屋敷の利鈍 ( The Riddle in Torsional Nest )
懐かしい<S&Mシリーズ>のキャラクタも登場します。
<S&Mシリーズ>と<Vシリーズ>のキャラクターの掛け合いも読むことができます。
・朽ちる散る落ちる ( Rot Off And Drop Away )
二つ上の「六人の超音波科学者」の続編。とはいえ、「六人の〜」に関係するネタバレはこちらには含まれていないので、別にこちらから読んでも大丈夫だと思います(若干、話が 見えにくいぐらいかな・・・)。
舞台は、前作(?)と同じ理系研究所。
個人的な感想とすれば、久々の「理系本格直球勝負」といった感じ。素直に面白かったです。
あと、そろそろ、シリーズ全体の人間関係も複雑になってきているようです・・・。
・赤緑黒白 ( Red Green Black and White )
とうとう、Vシリーズもとりあえずの完結の模様です。
シリーズ全体の動きも、部分により収束したり、発散したり(笑)
(Greek(?)<G>シリーズ)
・φは壊れたね ( Path connected F broke )
さて、Vシリーズもとりあえず一息ついた後で、新シリーズの始まりです(新シリーズの名称はまだ決まっていないようです。)。”最初の作品”と言うことで、とりあえずはキャラクタの紹介がメインのようですが・・・なにか「仕組まれている」気がするのは考え過ぎかなぁ・・・。もう少ししたら、もう1度読み直してみる予定。
・θは遊んでくれたよ ( Another playmate θ )
新シリーズはGシリーズらしいです(でも、何のG???)。久しぶりの「シリアル・キラ」もの。”裏に潜む何か(?)”について色々と思うことはあるのですが、どう考えてもネタバレになりそうなので(苦笑)、自粛しておきます(^^;)。
・τになるまでまって ( Please stay until τ )
1作ぶりの密室物。しかも、館物(笑)。ボチボチ、他のシリーズとの関わりが気になるところですが・・・。
・εに誓って ( Swearing on solemn ε )
このシリーズの今までの雰囲気とはちょっと違った感じ。そういえば、森先生のこういう感じのお話は結構久しぶりに読んだかも。
・λに歯がない ( λ has no teeth )
再びの館モノ&密室モノ。ただし、τとは異なる種類。
・η なのに夢のよう ( Dreamily in spite of η )
「なにか仕組まれている気がする」第2弾(汗)。いや「これを認めるなら、あれが説明付かないんじゃないか」とか思ってみたり。どうなんだろ。
(<X>シリーズ)
・イナイ × イナイ ( Peekaboo )
Gシリーズがまだ終わっていませんが、新シリーズがスタート。例によってXって何の略だろ。
で、登場人物も一新(?)。さて、他のシリーズとの関係(登場人物&時系列)のあからさまなヒント(?)が多々ありますが、鵜呑みにするともしかすると違うかもなぁ・・・とふと思ってみたり。
今回の事件自体は森博嗣氏としては珍しく、”日本古風ミステリ”といったテイスト。
・キラレ × キラレ ( Cutthroat )
少し久々の「シリアル・キラ」テイスト。
(”四季”シリーズ)
・四季 春 ( The Four Seasons Green Spring )
”あの”真賀田四季の人生(?)を描く(らしい)”四季”シリーズの第1章。(本当は、春・夏・秋・冬まとめて1つの作品とのことですが・・・。) やはりいわゆる「推理小説」とは違いますが、S&MシリーズおよびVシリーズとの関係があちこちに出てきます。
・四季 夏 (The Four Seasons Red Summer)
言うまでもなく上の「四季 春」の続編。(「春・夏・秋・冬で1つの作品」とのことなので、続編というのも変かも。)
相変わらず凄まじい人だと思います、真賀田四季。しかも、S&MシリーズとVシリーズを結ぶ複雑な(?)糸がさらに・・・。
・四季 秋 (The Four Seasons White Autumn)
さらに続編。S&M、そしてVシリーズに隠されていた(?)驚くべき伏線が明るみに・・・!
・四季 冬 (The Four Seasons Black Winter)
(単発もの)
・そして二人だけになった(Until Death Do Us Part)
初の単発長編ミステリー。舞台の背景が結構印象に残ります。そして、かなりの「本格ミステリー」。
・女王の百年密室(God Save the Queen)
おそらく、「本格ミステリー」ではありませんが、かなり印象に残っている作品です。
すこしだけ、哲学チック(?)ですが、かなりお薦めの一冊です。
・迷宮百年の睡魔(Labyrinth in Arm of Morpheus )
上の『女王の百年密室』の続編。またもや「一風変わった謎の町」での”殺人事件”のお話。
・工学部・水柿助教授の日常(Ordinary of Dr.Mizukaki)
これも、「ミステリ」とはちょっと違いますね(笑)
どうしても、主人公夫妻の”モデル”が気になるところですが、きっとフィクションなんでしょう(笑)
・工学部・水柿助教授の逡巡(The Hesitation of Dr.Mizukaki)
上記「工学部・水柿助教授の日常」の(一応)続編。あくまで小説。あくまでフィクション(笑)。
・スカイ・クロラ(The Sky Crawlers)
これも、ジャンルの分類は難しいですね。とりあえず、ミステリではないとは思います。
哲学というか、ファンタジーというか・・・。
個人的には、森博嗣氏のこの系統の文章は嫌いではないです。(むしろ、何となく好き(?)かもしれない。「何故?」と言われると困るけど。)
・ナ ・ バ ・ テア(None But Air)
上記「スカイ・クロラ」の続編(というより、”時代的には本作の方が先”とのことらしい・・・)。
やっぱり、個人的にはこういうのも良い感じだと思います。
・墜ちていく僕たち(Falling Ropewalkers)
上と同様、ジャンル分けが難しい作品(笑)。”何となくミステリ”といった感じ。雰囲気は上の「スカイ・クロラ」とは全く違います(正反対?)。
・奥様はネットワーカ(Wife at Network)
雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載されていたものに「書き下ろし」を追加したもの。元々が連載ものであっただけに、切れ目が割と多く、リズム良く読み進めることが出来ます。途中、詩的な部分も多くありますが、いわゆる「推理」はきちんと可能です。個人的には割とこういう劇画風なタッチは好きです。
・ZOKU
よくありがちな(?)、「悪の組織 v.s. 正義の組織」という構図のコミック風な小説。
軽く、面白く読める小説だと思います。
・カクレカラクリ ( An Automaton in Long Sleep )
コカ・コーラ120周年を記念して、特別に書き下ろしされた作品。ドラマ化もされました(僕はPC予約録画に失敗して見ていません(汗))。やっぱりミステリと言うよりも「冒険小説」といった趣。カバーからもわかるとおり、「夏っぽいさわやかな作品」です。でもいくらスポンサーとはいえ「コカコーラ」が少し目立ちすぎな気が・・・・・・。なんか、逆効果じゃないかという気もしたりしなかったり。
ちなみに、「ドラマ版と小説版は違う話」らしいです(森博嗣氏WebPageより)。
(短編集)
・まどろみ消去(Missing Under Mistletoe)
この作品は、S&Mシリーズではなく、短編集です。
(中にはS&Mに関係する作品もあります。)
なんというか、推理小説では(多分)ないです。
広い意味でのミステリには違いないと思いますが。
それでも、意外と(?)面白い1冊になっていると思います。
・地球儀のスライス(A Slice Of Terrestrial Globe)
短編集第2段です。
やはり、推理小説と言うよりやはり広い意味での”ミステリ”!!(この感覚、うまく伝わればいいのですが・・・)
・今夜はパラシュート博物館へ(The Last Dive to Parachute Museum)
・虚空の逆マトリクス (Inverse of Void Matrix)
久々に「S&M」も登場!やはり独特の世界観も健在。
・レタス・フライ (Lettuce Fry)
タイトルを見たときに、てっきり英語タイトルはLet us flyだと思いました(笑)。
久々の短編集ですね。独特の存在感の短編集にくわえて、これまでのシリーズ絡みの短編が色々。
(その他)
・森博嗣のミステリィ工作室(Hiroshi Mori's Mystery Workshop)
森博嗣氏ご本人も書いていますが、基本的に「森博嗣」ファン向けの一冊。
反対に言うと、ファンであれば絶対に損をしない一冊でしょう。
・全てがEになる(I say Essay Everyday)
森先生がHPで公開されている日記に注釈、付録を付けて単行本化した物。
かなり、珍しい1冊です。「日記も覗いてみたいけど、毎日読むのはちょっと・・・」という方には特にお薦めの一冊です。
・毎日は笑わない工学博士たち(I say Essay Everyday 2)
HP公開日記集第2弾。
・ 臨機応答・変問自在
森先生が何年間も授業で続けてこられた「Q&A」から何問かをピックアップしてまとめた物です。
かなり変わった1冊。そして、「助教授 森博嗣」に一番近い(一般向けの)本。
・ 臨機応答・変問自在2
前作と同じ形式を、インターネットを使って一般の人から集めた質問を用いて実行。
さらに多種多様な質問になっています。
・封印サイトは詩的私的手記(I say Essay Everyday 3)
もう何も言うことはないですね(笑)。日記集第3弾。
・アイソパラメトリック ( Isoparametric )
HPに掲載されている短編とオリジナルの写真集を組み合わせ、さらにオリジナルの「ピンズ」が5個付いた、超マニアックな1品。
完全に、”ファン向け”の作品です。
・君の夢 僕の思考 ( You will dream while I think )
今までに森先生が発表された作品などの中から引用されたいくつかの文に、森先生がコメントと書き下ろし(?)の写真を組み合わせた作品。
いわゆる、”哲学的な”1冊です。
(個人的には、何でもかんでも”哲学”って表現するのは好きじゃないんですが、他に適当な言葉が見つからないのも事実なので・・・。)
・議論の余地しかない ( A Space under Discussion )
上の「君の夢 僕の思考」で使われなかった(没になった(?))半分が収録されています。
確かに、引用されている文も何となく冗長なものが多いような気も。しかし、写真は新しいカメラで最近撮られたもののようです。
・的を射る言葉 ( Gathering the Pointed wits )
昔、森先生のWeb Pageに「今日の一言」として書かれていた言葉をキーワード別に編集したもの。上の2冊を「面白く」思った人にはこれもお薦めです。
・森博嗣の浮遊研究室 ( MORI Hiroshi's Floating Laboratory )
Webダヴィンチで連載されている「浮遊研究室」をまとめて本の形にしたものです。おまけとして連載されていた(?)ナゾナゾの解答&とある秘密の公開がされています。
文章の内容としては「基本的に雑談」というもの。ただ、個人的には意外と面白いと思いました。
・森博嗣の浮遊研究室2 −未来編− (MORI Hiroshi's Floating Laboratory 2)
上に引き続き、Webダヴィンチで連載されている「浮遊研究室」をまとめたものの続編。
・森博嗣の浮遊研究室3 −宇宙編− (MORI Hiroshi's Floating Laboratory 3)
当然の事ながら、上と同じです。今回の「特集付録(?)」は『写真レポート』です。
・森博嗣の浮遊研究室4 −鳳凰編− (MORI Hiroshi's Floating Laboratory 4)
やはり上の続編。
・森博嗣の浮遊研究室5 −望郷編− (MORI Hiroshi's Floating Laboratory 5)
とうとう完結。そして、このシリーズに隠されていた意外な真実が明かされる(?)。
全体的に森博嗣氏の小説は、「いわゆる本格ミステリー」からはちょっと雰囲気が外れた物も割とあります。(しかし、外れているのは雰囲気だけで、実は「バリバリの本格ミステリー」という作品も・・・。)
また、作品によって雰囲気がかなり違う珍しい(?)作家さんだと思います。
ただ、読者によって「好き嫌い」が猛烈に別れる作家さんだとは思います。はい。作品による差も大きいでしょう。