パーフェクトストーム
漁獲が上がらないカジキ漁師たちが、一発あてるために勝負に出た。予想外の収穫を得て揚々と引き上げようとしたが、製氷器が壊れてしまい魚な運がよくなければ持たない。しかも帰り道には、空前絶後の大嵐が待ち受けていた! 意を決して嵐の中に飛び込んで行った彼らは、果たして―――
嵐の中をくぐり抜けて行く勇敢な男たちと、そして彼らを助けようと必死になる救出隊のファイトムービー……というよりも、実際にこういうことがありましたという色合いのほうが濃いので、なんだか釈然としないものが残る映画でした。17世紀から延々とこういうことを繰り返しつつも、フィッシャーマンたちは今日も漁に出ているということを言いたかったんでしょう。
新宿ミラノ座という、当代きって最高設備の映画館で見たせいもあってか、臨場感はバツグン。実際に嵐の中にさまよい混んでいるかのような感覚に襲われます。ひー! もうやめてー!! っていうほど波に揉まれまくり。こんな中で生き残ろうと必死になる漁船のメンバーもすごいけど、もっとスゲーのは救出ヘリの面々。仕事といえばそれまでだけど、だからといってこの海の中に飛び込んでいくか普通!? ……いやフツーじゃないからスゲーんすけど。
人々のため、仲間のためにあえて自ら危険な場に、文字通り飛び込んでいくという気概。安っぽいヒロイズムなんかじゃねーっすよ。ただただ感無量です。
余談ですが、マークウォルバーグがこの映画に出ていることを、私ちっとも存じ上げておりませなんだ。「ブギーナイツ」以来すっかりファン。今回も夢を持っている若者の役を演じていて、船長から小僧扱いされております。なんか応援したくなるんスよね。彼が出ていると知ったらちゃんと見に行ったのに。それに、ヒゲを生やすとちょっとジェイケイ(ジャミロクワイのボーカル)に似てるっすな。どーでもいいですが。
必死になって、努力なんて言葉では片づけられないぐらいの戦いを挑んだからには、それが報われてほしかった……実話だからねえと、自己完結してほしくなかったっす。
実話だったら実話でキッチリ。フィクションだったらフィクションでバッサリまとめてくれ!!
……「実話に基づく」んだったら、「スリーピー・ホロウ」みたいに、あくまでもモチーフとして扱うのが丁度良いのだ…ってあれは実話でもなんでもないか。