『今森光彦の里山物語』

琵琶湖にほど近い農村。棚田がある、人と自然とが一緒になって暮らしている、すこし前の日本にはよく見られた「里山」という風景の中に、どれだけの生き物たちがどのようにして暮らしているかを写しているカメラマン・今森光彦が、NHKの依頼を請け撮影したフィルムを再編集し、映画にしたという作品。

とにかく美しい。そして美しいだけではなく、人間と自然とは、こうやって調和して生きていけるのだということを教えてくれる映像は、今森光彦氏の思いをそのまま映しだしているかのようである。春・夏・秋・冬を通して、棚田に張られた水の下で、あるいは空の上で、このような昆虫や動物たちのドラマが繰り広げられていたとは驚くばかり。まさに、昆虫のハリウッド映画(ただしCG一切未使用)と言えよう。

50分という短い時間ではあるが、多くの人に見て貰いたいと思った。ソニービルなどで九月からやるそうだし、これからロードショーの予定も一応あるようなので、そのことをお知らせしていきたいと思う。

それにしても、協賛の中にトヨタが入っていた。「宇宙船地球号」に続いて、こちらでも「人と自然と」をアピールし続けているんだろうか。まあ、できた映像はこの「里山」も「宇宙船地球号」も素晴らしいので、文句は言うまい。