中途半端なところで切れていてスマン!!
【ショウドウガイン・ゴーアメリカ】
ショウドウガインはアメリカの土を踏んだことがない。だから出立前には非常に慎重になっていた。
先進国なのだから、大抵のことは大丈夫と言われても、やはり行ったことのない場所に行くというのは緊張する。 ましてや今回、一緒に行くメンバーの中に、気の合う者、仲間と呼べる人間が一人もいないことが不安をより一層かきたてていた。 とはいえ憧れのアメリカであり、大したことないだろう。一人でも大丈夫と タカをくくっていたのだが、このことは、後に大きな影響をおよぼすことになるのであった。
一応今回の旅行は海外実地研修といい、授業の一環である。引率するのは一年の頃からお世話になりっぱなしのオガサワラ先生。学生の自主性を尊ぶ先生は、「自助責任」をモットーとし、全て学生に任せきりと言えば聞こえは いいが、要は自分が楽しみたいだけなのだ。
出発前の壮行会において、持っていく荷物についての説明などがあった。 まずスーツケースは不可。荷物はすべて機内持ち込み。カサも不可。 雨が降ってもあきらめる。向こうは暑いから長袖はいらない………等々。
しかしガインは、スーツケースだし、長袖も入れたし、カサはないものの、Tシャツも規定の枚数よりも多く
持っていった。なぜか?
最初っから先生を信用していなかったのである。
つきあいが長い分、先生がどういう人なのかもよーく知っているということだ。 さてその結果がどうなったかというと………
【出立の朝】
8/24 12:15に日暮里に集合。早く着きすぎてしまったガインは、仕方なく週刊アスキー を購入して待つことにした。CDや本は一切持っていかず、向こうで全て買うという誓い を早くも破ることになってしまったのだがヒマなんだから仕方がない。
ちらほら集まりはじめたメンツを見ていると、律儀に先生の言うことを守って、小さなバッグにまとめて入れてある者が大半だ。自分のスーツケースは、半分が 空いているので荷物の量的には変わらないのだろうが、やはり大きいのでちょっと 恥ずかしくなってくる。
が、成田に着いて、自分の判断の正しさを確信した。
【成田より永久に】
成田に着くと、さっきまで晴れていたはずなのに大雨が降り出しており、そのうえ雷まで激しく鳴っている。フライトまであと二時間あるとはいえ、きっと遅れるだろう と思っていたら、定刻通りらしい。不安。
しかし、機内持ち込みにするはずであった荷物は、乗る飛行機が満員のため、結局預けることになるらしい。皆の口から早くも不満の声があがった。先生は 言い出しっぺの手前、意地でも持ち込みにするらしかったが。
しかし、実際のところ海外旅行に行くのなら、荷物は小さくして、絶対に重い スーツケースなどは避けたほうがいいと思う。ヘタをするとどこに持っていかれるか わかったものではないし、そのほうがフットワークも軽くなる。
日暮里に集合したのは一部のメンバーだけだったので、成田で総勢20人からなる メンバーが集合した。考えてみれば結構な人数である。そして一人ひとりに、これから乗る予定の全部の飛行機(アメリカの国内線も含む)のチケットを渡され、また「自助努力」「自己責任」を通達されるが………なんか更に不安になってくる。
【セレブリティ】
自助責任の中には、「空港の中で有名人にくっついていったりせんように」という項目も含まれていたのであるが、メシを食ったりしていて、もうすぐフライトということなのでゲートに移り、今更何かを買うでもないので、ぶらぶらと空港内を探検 していたら、ふと流れた英語の放送に耳が反応した。
もしや………? と思って、メンバーのリンちゃん(台湾人留学生)に聞きにいったら、「今今! レスリー・チャンがいたよ!!」
やっぱりーーーーーーーーーーーーッ!!! と大騒ぎするものの、もう行ってしまったらしい。ちぇーっ。
ちなみに、リンちゃんとアンチェン(同じく台湾人留学生)とガイン以外は、レスリー・チャンの「レ」の字も知らなかったので、うちらが騒いでいるのを 不思議そうに見ていた。ここらへん、気が合わないというのである……。
【AAの機の中で】
飛行機はアメリカンエアライン(以下AA)。銀ピカボディーのイカス飛行機である。
乗ってすぐ時計をシカゴ時間に合わせ、エコノミーだというのに各座席に一つずつ ついているモニターで映画を見ることにした。これと機内食だけが楽しみである。
「the Mummy」(邦題「はむなぷとら」)を英語で繰り返し繰り返しやっていたのだが、 やがて「EDTV」をやりはじめた。マシューマコノヒー主演。日本ではまだ未公開だった はずだ。ロバートカーライルといい、ゲイリーオールドマンといい、こういう連続殺人犯みたいな顔の俳優は好きである。
「トゥルーマンショー」によく似た内容だが、よくできた内容ではあった。パンチがやや 足らないかなといった感じだったが………
その後、夜中になぜかやっていた「フィールズオブドリームス」などを見ていたら、 あっという間にシカゴであった。10時間余も乗っていたはずなのに、ちっとも退屈 しなかった。実に快適。AA最高! と、この時はまだ思っていたのだ。
最後には、「AAふざけんじゃねえ!」ということになるのだが、それはまた後の話。
ちなみにリンちゃんとアンチェン仲良し二人組は、斜め前に座っていたのであるが、 12時間中10時間は話をしていた。………すげえ。
さてすったもんだの末着いたアメリカはシカゴ!! はてさてどうなりますことやら………
【シカゴ オブ ドリームス】
シカゴといえば『弁護士マローン』なのである。
何のことだか判らない方の為に説明させていただくと、『弁護士マローン』とは クレイグ・ライスという女流作家が1950年代に生み出したミステリーシリーズであり、ガインが最も愛する作品群である。
その舞台がシカゴなのであり、だからこそガインはシカゴに強い憧憬の念を持っていたりするのであった。
他にも、ブルースブラザースであるとか、アンタッチャブルであるとか、シカゴには色々思い入れが深い。そんなシカゴに今、俺はいるのだ! ついに来たのだ!
………雨ふってるけど………。
ということで、最初の訪問地であるシカゴは生憎の雨であった。全米一の高さを誇る シアーズ・タワーのてっぺんも雲に隠れてしまっている。しかしループの汚い線路や、 アベニューをそれぞれ見ていくと、さすがにじわじわと実感が沸いてくる。
ホテルは全てモーテルであり、シカゴでの逗留地はDay's innという、ミシガン湖の 本当に真横にある、どでかいホテルだった。ちなみに、出立が24日の16:00だったのに、着いたのも24日16:00なのであった。時差は当たり前なのだが、なんとなくヘンな感じである。
自助責任というだけあって、ここからすでにもう自由行動なのであるが、一応一日目の夕食ということなので、皆でシカゴピザを食べに行くことになった。ミシガン通りを抜けて、地元では有名らしい、Gino's Eastという店へ。
店の中が落書きし放題の愉快な店で あったが、我々は早くも、アメリカの料理とはこういうものか! と実感しまくり、それは 同時に、長い苦しみのはじまりでもあったりしたのであった
帰りは大雨。またしても先生の忠告は外れることになり、しかも先生本人はカサを 持ってきていたので大顰蹙を買うことになった。ちなみにガインもカサは持ってきて いなかったのであるが、皆がゾロゾロ帰るのを後目に、ホテルの前にあったスターバックスに寄ることにした。
すでに夜も8:00を過ぎ、あたりは真っ暗で、強がってはいるものの、単独行動は結構怖い。 しかしスターバックスの味は変わらなかったので、一安心でもあった。
そのままホテルに 帰り、ポストカードを書いてアメリカ一日目の夜は過ぎていったのである。
………ように見えたが。
夜中に何度も目を覚ました。同室になった、先生の知り合いで、子ども博物館の研究者の サガさんのイビキがうるさくて眠れなかったのである。 仕方なしにシャワーを浴びたり洗濯をしたり………
【シェンタリング・イリノイ】
気が付いたら朝だった。窓の外を見ると、ミシガン湖の雄大な景色と、Navi Piarという ミシガン湖につきだした埠頭の上の遊園地がある。
早朝だというのに、ジョギー たちが元気に走っている。さすがアメリカ。ミシガン湖で泳いでいる人もたくさんいる。 さすがアメリカ………? 外、結構寒いんだけど………?
ちなみにアメリカにいる間、三食は自分でなんとかするしかない。スターバックスにまた行こうかと思ったが、後輩のイトーたちがマクドナルドにいくというので、便乗させてもらうことにした。黒人英語に戸惑いながら、頼んだのはステーキベーグル。どんなのかというと……ベーグルにステーキが挟んである。そのまんまだ。
しかし、 サイズなどは聞いていた程ではなかった。値段と比較すれば十分デカいことは デカいのであるけれども。
まだ時間があるので、その後は一人で散歩。しかしホテルの周囲だけあって、あるのは コンビニ(White Hen Pantry)ぐらいのものである。とりあえず、シカゴに来たらこれだけは と思っていたシカゴ・トリビューン(新聞)と、整髪料を買った。
整髪料のほうは、ホテルに 帰ってから早速使ってみたのであるが、使い勝手が悪すぎて結局この後使うことはなかった のであった。
ちなみになんでガインがシカゴ・トリビューンに憧れているかというと……… 『弁護士マローン』を読んでください。大した理由ではないんだけれども。
【キンダガートン・ガイン】
10時ごろになって、皆でチルドレンズ・ミュージアムを見学にいった。
一応アメリカには 遊びに行ったわけではなく、この「こども博物館」などと日本語に翻訳される施設を見学 に行ったのである。
チルドレンズ・ミュージアムを一言で説明するのは難しい。なんでかというと、日本には まだそれに相当するような施設がないからである。渋谷の「電力館」や「塩の博物館」 などはそれに近いものがあるが、微妙に異なっている。
「子どものための博物館」と訳すのが一番適当であるかも知れない。要するに、子どもが安心して遊べる遊び場を提供し、普段身の回りにない知識(主に科学など)を、体験を 通して知ったりする、児童館と遊園地の中間といった場所なのである。
この日はシカゴだったわけだが、役割や内容が、場所によって大きく異なるため、イチガイ に「これ」と言えないのが難しいところだ。まあ詳しい内容は、レポート提出がてらサイトを こしらえる予定なので、そちらをご覧いただきたい。