花、謳う詩 〜九月十六日
ペンタス 〜Egyptian star cluster〜 花言葉・・・願い事
ファンファーレ鳴り、テーブルを囲んだ二人にスポットが当たる。今回は花吹雪はない。
「はいっ、今日も始まりましたこのコーナー。司会は私、みんなのアイドルラピス・ラズリと」
「あー、テンカワ・アキトだ・・・です」
「もぉ、まだ堅いよー。アキト、生真面目過ぎ」
呆れ顔のラピス、アキトを肘でちょんちょんと突つく。
「えーと、と、兎に角、どうやら無事2回目を迎えられたようだな」
「んー、なんとかかんとかなんじゃないのかな?」
「どうしてだ?何かあったのか?」
「なんかプロデューサ(管理人)のパソコン自体が危なくなってるみたいだよ?」
「ああ、そう言えば『HDDがぁー!』とか叫んでたな」
「なんか最近あの人そんなのばっかりだね(^^;;」
「エントロピーは増大するってヤツじゃないか?」
「あはは。まだ買って2年なのにねー」
「ははっ、でもこのコーナーがUPされてるってことはまだ露命を繋いでるんだから、気にすることも無いだろ」
「うん。んじゃんじゃ、前置きこれくらいにしておいて今日の誕生花いってみよっか」
「だな」
テーブルの上の鉢植えにスポットが当たる。
「わわっ、かわいー」
「今日の花も小さな花が集まってるんだな、まあ、昨日のみたいに塊が一つの花に見える程密集してる訳でも無いけど」
「えっと・・・名前はペンタス。アカネ科の一年草だね。別名はクササンタンカ・・・っと」
「英名は『Egyptian star cluster』だな。エジプトの星の花束・・・なるほど、花の先が星型―五つ(ペンタ)に分かれてて、おまけに幾つも幾つも纏まって咲くからか。なかなかロマンティックな名前じゃないか」
「うん、綺麗だね・・・。あ、そだ、アキトこの花はちゃんと花?」
「ん?・・・・・・ああ、昨日の千日紅みたいに葉っぱじゃ無いかって?」
ラピス、こくりと頷く。
「ははっ、ペンタスの花は正真正銘本物の花ビラだよ」
「そっか。あ、そだ。花言葉は『願い事』だよね?」
「ああ。星に願いを・・・なんてな」
「あはっ、そんな理由で花言葉が決まったんだったら、ホントにロマンティックだねー」
「ま、そんなに都合良く決まってはいないだろうけどな(苦笑)」
「八月から十月がこの花の季節。夜空の星だけじゃなくて地上の星に心傾けてみるのも、なかなか素敵じゃないかな」
「そうだな。じゃ、今日はこの辺りで」
「ばいばーい、また明日ねー♪」
ぺこりと頭を下げるアキトとひらひらと手を振るラピス。そして暗転。