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朝陽が昇るまでは…
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久音が2/20にGMをする第2回STF例会の予告編なのデス。

【壱.Blood Jacketが掟 〜 吸血鬼殲滅部隊『Blood
Jacket』公式入隊マニュアルより抜粋】
其の壱.全ての人外なるものの殲滅をもって、此れを良しとする。
其の弐.全ての痕跡及び証拠の消去をもって、此れを良しとする。
其の参.あとは自由。
補則.任務遂行の過程において貴殿の身にいかなる不都合が生じたとしても、当局は一切感知しないので、其れに留意すること。
【弐.狂気の牙】
血袋、…それが我らが贄(にえ)、人間の名前。
自らの本能の赴くままに、漆黒の夜を舞い、人を狩る。
それらが我らが血族、吸血鬼の定め。
今日の獲物は子供か、乙女か、それとも我らを倒しにやって来た愚かなる殉教者か?
…関係ない。我らはただ血袋に等しき死を与えるのみ。
獲物を発見し、血袋の前に立つ我。
我が瞳に魅入られ、立ちすくむ少女。
一瞬の後、少女の瞳が恐怖の色に染まる。
これから起こることを考え、歓喜に震える我。
これから起こることを考え、恐怖に震える少女。
そして部屋いっぱいに無言の悲鳴が響き渡る…。
ドンドンドンッ!
部屋の扉を叩く音で、悲鳴がかき消される。
次なる犠牲者の登場に、我はニヤリと笑った。
【参.朝陽が昇るまでは…】
ぽたり、ぽたり。
血の滴、止め処もなく滴り(したたり)落ちる。
じわり、じわり。
血の池、男の足元に這い広がる。
どくん、どくん。
心臓の鼓動、等しく時を刻む。
血の一滴が滴り落ちるたび、男の体力が失われていく。
時の一秒が過ぎ去るたび、男の気力が失われていく。
男の出血量は人間の限界をはるかに越えていた。
しかし、男には退けぬ理由があった。
誰のために?
…誰のためでもなく自分のために。
何のために?
…立ち続けることに理由など必要ない。
何時まで?
…あの空に朝陽が昇るまでは!!!
夜の帳(とばり)の中、最後の気力を振り絞り立ち続ける。
男の待ちつづける朝陽までは、…あと少し。
【四.Last Battle】
累々と積み上げられた骸、…そしてむせ返るような血の臭い。
月光、…そして月明かりすら届かぬ漆黒の闇。
戦いの終わり、…それは静寂の始まりを意味する。
月明かりに嫌われた闇の中に立つ2つの影。
カチンッ。
煙草に火が灯り、闇の中に2人の男の顔が映え(はえ)出でる。
光に映された男の顔はつかの間の静寂に戸惑っているかに見えた。
… … … … …。
長い、長い一瞬の後に男は一言呟いた。
「…残された人外なるも(=魔物)はあと1匹だけだ」
短い静寂が今、破られようとしていた。
【五.死の定義 〜 ある死神の言葉】
ヒトは生まれ、そして死にゆく。
命あるもの全てに、死は等しく訪れる。
生と死は等価値であり、どちらか片方が優るということはない。
生と死は互いに補完されており、どちらか片方で意味をなすものでははない。
生があるからこそ死は存在し、死があるからこそ生は輝くのである。
私とは何か?
死神、…死を勧告するもの,死の管理者,死の道先案内人、
…そして死を超越したもの。
死を忘れた永遠に意味などなきに等しい。
もう一度言う。
生があるからこそ死は存在し、死があるからこそ生は輝くのである。
私は死神、不死という永遠に捕われた迷える子羊。

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