GO!ランディ君っ!


ヴィクトール&ランディー


「さあ、ランディー様、もっと、手を振って!スピードが、落ちてきてますよ。もう少しです、
がんばって!」
ヴィクトールは、首から白いタオルをかけ、黒地に、赤いラインがはいった、ジャージを
身につけ、走るランディーの、横を、自転車で、ついていた。もう、走り続けて何時間経
っただろうか?
ランディーの顔も、険しく歪み、体中の毛穴という毛穴から、汗が吹き出している。
顎が、自然と前に突き出てしまい、肩で、息をしている。
ランディーが、立ち止まりそうになると、ヴィクトールは、すぐに、自転車のベルを
「チリンチリンっ!」と、激しく鳴らし、ランディーに横付けし、ペダルを、
ランディーの走る速度に合わせて、ゆっくりと漕ぐ。

「ランディー様、こんな苦しい時にも、スマイル、スマイルですよっ!あなたは、
どんな時にも、勇気をもって行動するでしょう?さ、笑顔で、この苦難を乗り越える勇気を、
持ってくださいっ!アンジェの為ですよ、、、。」
「ア、、、アンジェ。」そうだ、俺は、アンジェにふさわしい男になる為に、ヴィクトール様に
鍛えて下さいと、お願いしたんだ。ランディーは、きつさに少し、口の端から、
泡をだしつつも、眉をしかめながら、笑ってみた。
まるで、「なんだ?このやろー。」と、言いそうなアントニオ猪木の顔になりつつも、
ヴィクトールから、「ああ、さすが、勇気を運ぶ、ランディー様だ。いいお顔を、していますよ?
それこそ、大人の男らしさだ。」ヴィクトールは、さも、感慨深気に、首を左右に振った、、、。

「大人の男、、、。」ランディーは、このフレーズに、弱い。先日、アンジェとレイチェルが、
立ち話を、しているのを聞いた時、アンジェが、あの、ハキハキとした口調で、
「私が好きなタイプはぁ〜、年上でも、年下でもいいんだけど大人の男って、
感じの人が、いいな〜。頼りがいがあってえ〜、たくましい人がいいなぁ〜。」と、意志の強い
輝きを放つ、青く大きな可愛い瞳を、潤ませ、レイチェルに、語るのを聞いちゃったのである。
ランディーは、それからというもの、「大人の男」について、考えた挙げ句、思い切って、
ヴィクトールに相談した。聖地では、一番年上だったし、見事に鍛えあげられた肉体に、
ランディーは、「大人の男」を、感じたからだ。


「ははは、俺が大人の男ですか?ま、貴方がたに比べれば、おじさんというところですから
ねえ。でも、そういう事ならば、喜んで、協力させてもらいますよ。」
ランディーは、がっちりと、ヴィクトールと握手した。

しかし、軍人あがり?のヴィクトールの、鍛え方は、半端ではなかった。
朝のランニングに始まり、筋肉トレーニング、片手に鉄アレイを持って、執務を処理し
夜は、月明かりの中、森の湖で、泳ぎまくった、、、。

ランディーの身体は、筋肉がつきすぎて、首が、短くなってきたころ、
ヴィクトールが、満足気に頷きながら、
「大分、男らしい体つきになりましたねえ。そろそろ、好きな方に、告白したらどうですか?」と、にっこり笑って、
ランディーに、言った。

ランディーは、嬉しくなって、早速、夜のお散歩にアンジェを、連れ出した、、、。
「、、、本当に、変わってしまいましたね。ランディー様。その、、、たくましくなったって、
いうか、、、。」アンジェは、筋肉がつきすぎて、短くなった手や足を、見ないように、
彼に、話かけた。しばらくの間、ランディーと会っていなくて、久しぶりに、ドア越しに声を
聞いて、ドアを開けたのが、失敗だった。今のランディーは、昔のような、少年らしい
細くしなやかに伸びた体つきではなく、筋肉で固まった、首の短い、亀のようだった。
「ア、アンジェリーク。君に、ぼくの気持ちを伝えたいんだ。いいかい?よく、見ててね、、、。」
そういうと、草むらに隠しておいた物を、取り出した。
「そ、それは、、、サッカーボール?」アンジェは、思わず後ずさりした。
「うん、そうだよっ!これを、ヘディングし続けて、世界記録をやぶるんだ、そして、
成功したら、、、。さあ、始めるよっ!見ててねっ!」ランディーは、少し興奮気味に
、話すと、ひょいっと、ボールを頭にのせ、ヘディングを、始めた、、、。
「いーち、にっ、さんっ、しっ!」と、自分で、数えながら、、、。
いつの間にか、その場からアンジェの姿が消え、草むらの影から、涙を流し、この光景を、
見つめるヴィクトールの、姿があった、、、。



fin.








*****************************************************************
なんとなく、書いてみたかったんですう。
頭が、うにに、なりませんでしたか?ごめんちゃい。

戻る


このページは GeoCitiesです 無料ホームページをどうぞ