悪戯

ヴィクトール&ティムカ


「早く日が沈めばいいのに、、、。」ティムカは今日1日中、そう思い続けて過ごしていた。

昨夜、思いがけずヴィクトールに会えて、今夜も彼と会う約束をしているのだ。
「また今夜もヴィクトール様に会える。それも2人っきりで。」
そう思うだけで少年の胸はきゅんとなり、熱くなるのだ。
そんなソワソワした様子のティムカを、周りの者達も不思議に
思っていた。

ヴィクトールの執務室を訪れているアンジェリークも、
「今日のティムカ様はおかしいんですよ。なんだか嬉しそうに、、、うきうきて感じで。」
と言うとくすっと肩をすくめて笑った。
「ほう。何かいい事があったのかな?若いって事はいいもんだ。」とヴィクトールは教本を
めくりながら答えた。
「またぁ、ヴィクトール様ったらすぐそんな言い方をなさるんですものお。ヴィクトール様
だって、充分まだまだお若いですよー。」少し強気な性格の女王候補は、思いっきり、
ヴィクトールの背中をバーンと叩いた。
「あいたたたた。」アンジェリークは自分の手にふうふうと息を吹きかけた。
ヴィクトールは何事もなかったように、「あ、そういえば今夜、ティムカと会う約束をしていたな。」
と、昨夜した約束のことをぼんやりと思い出していた、、、。

やがて日が沈み、ティムカ待望の夜がやってきた。
ランプに灯をともし、青いセロファンの小さな包みをポケットに忍ばせると、お茶のセットを
のせた白いワゴンを押して、ヴィクトールの私室へ向かった。少年の胸はこれから起きる
事への期待ではりさけそうになっていた、、、。

、、、トントン。ティムカはヴィクトールの私室のドアをノックした。カチャリ、とすぐにドアが開く。
「よう、よく来たな。さあ、入れ。んっ?そいつはなんだ?」
ヴィクトールはラフな白い開襟シャツを着ていた。その厚い胸板がちらりと見え、ティムカは
ドキリとする。
「えっ?ああこれは、僕の国のお茶なんです。ヴィクトール様にも味わって頂きたくて。」と、
ティムカは無邪気に笑った。
コポコポ、、、ティムカはティーポットにお湯を注ぐ。白い湯気のたちこめる中、ティムカは
用意してきた青い小さな包みを開け、カップに入れそれにお茶を注ぐ。
「お口に合うといいのですが、、?」ティムカは彼に手渡す。
「ありがとう。いい香りだな。」ヴィクトールはカップを受けとると口をつけた。ヴィクトールの
喉が動く。

「ぐはっ?!」ヴィクトールは、カップを投げ出し片膝を床についた。そして、片手で体を
支えながらもう片方の手の指を、自分の口の中に入れ吐き出そうとした。先ほど飲んだ
お茶を。

「ご、ごめんなさい、ヴィクトール様。僕、、僕、、、。」
「な、何を飲ませた?」ヴィクトールは痺れてゆく体を震わせながら、ティムカに言った。
「ぼ、僕の国に伝わる”惚れ薬”です。まさかこんな事になるなんて、、、ごめんなさいっ!」
ティムカは泣きながら、彼の頭を抱いた。と同時にヴィクトールの意識も遠のいた、、、。

、、、ヴィクトールは背中の冷たい感触で目が覚めた。
体はまだ痺れが残っているのか、動く事はできなかった。首だけはかろうじて動く。
「ううぅ、、、。」舌がよく回らず言葉にならない。まだ床の上に彼は横になっていた。
「もう、目が覚めたんですか?」
ティムカは、いつもの無邪気な少年ではなく、大人びた影のある顔をしてヴィクトールの
顔をのぞきこんだ。
「、、、そんな恐い顔をして睨まないで。僕、あなたが欲しかっただけなんですから。
僕は一国の王子なんですよ?僕の手に入らないものはない、、、。」ティムカはくすっと笑う
と、ヴィクトールに軽くくちづけした。

「本当に、なんてあなたは素敵なんだろう。」

床の上に寝そべるヴィクトールに、ティムカは股がると、ゆっくりと彼のシャツのボタンを
外しながら、身体の傷をなめ始めた。
「や、、めろ。」マヒしてうまく舌がうごかないヴィクトールは、やっと言葉をだす。
ティムカはくすっと笑って、彼の手首を握り、彼の視界まで持ち上げてみせ、無骨な彼の
親指を、口に含みゆっくりと愛撫してみせる。ヴィクトールは背中に悪寒が走り
目をつぶった。ティムカの舌は、小さな生物のようにヴィクトールの指を下から上へとなぞり、
指先を口に含む、、、。一本ずつ、丁寧に。
そして、もう片方の手も、、、。ヴィクトールは感じている自分を意識して、声をださないよう
に唇を噛んだ。>

「なんてたくましい身体なんだろう。この傷をあなたは嫌っているけど、僕は好きだな。
そうだ、、僕があなたの傷を消してあげる。」ティムカはそう言い、肩の傷に口づけすると、、、
傷がみるみるうちに消えてしまった。
ヴィクトールは、「これは一体?!そうか、これは夢なのかもしれない!?」と思い、指先を
動かそうとしたがやはり動かなかった。ティムカの唇はやがてゆっくりとヴィクトールの
下腹部へと移動し、彼のものを両手で包みくわえた。

「、、、はあっ、はっ、はっ。」ヴィクトールの声が思わず洩れて、腰を自然と浮かせる。
ティムカはその様子に満足気な笑みを浮かべ、更にヴィクトールをくわえる。
その動きに合わせ彼の息も荒くなってゆく。
いつものティムカではない。あの礼儀正しい、上品な振る舞いをするティムカがこんな事を
するはずがない、、、。
俺は夢をみているのか?なぜこんな夢を?

「さあ、ヴィクトール様。僕を感じて、、、。」
ティムカはそう言うと、ヴィクトールのものを自分の中に迎えいれた、、、。
「はあぅっ!」ティムカの可愛らしい顔が一瞬歪む。が、ゆっくりと彼は動き始めた。
もう、ヴィクトールは何も考えられないほどの快感に包まれ、いつの間にか
少年の動きに合わせて、突き上げていた、そして、、、

「あああん!ヴィクトールさまぁ!」
「ううっ!!」、、、二人は暗い深淵へと落ちて行った、、、。



「あ、お目覚めですか?ヴィクトール様。随分とうなされていたようですが。」
「ティムカ?」ヴィクトールは気がつくと、ベットの上に寝ていた。
「はい?なんでしょうか?」少年は無邪気に笑ってみせる。
「その、、、俺は一体?」ヴィクトールは頭を左右に振った。
「ええ、その、、、僕の入れたお茶を飲まれた後、ずっとよくお眠りでした。薬の量が
多かったみたいで、、、ごめんなさい!ヴィクトール様っ!僕、あんな風になるなんて
思ってなくて。本当に馬鹿な事をしました!許して下さい。」ティムカは礼儀正しく頭を
深々と下げた。語尾が泣きそうになっている。
「俺をベットに運んだのは、お前か?」
「いいえ、ご自分でよろめきながらここへ。」ティムカの瞳をじっと、ヴィクトールは見つめた
が嘘をついているようには思えないほど、まっすぐな黒い大きな瞳をしていた。

「そうか。では、今夜の事は俺がみた夢だった事にしよう。」
「えっ?夢ですか?」ティムカがキョトンとして答える。	
「いや、なんでもない。」ヴィクトールはティムカの唇の感触を思い出して、焦って、
優しく微笑んだ。
「あの、、怒ってらっしゃいますよね?」ティムカは、捨てられた小犬のような愛情を
求めるような目で、ヴィクトールを見つめる。ヴィクトールは、ティムカの頭をくしゃっと撫で
「そんな顔をするな。今夜の事は忘れたよ。さあ、お前も自分の部屋へ帰りなさい。
しかし、もう2度とこんな事はやめてくれよ?」と、笑いながら言うと、ティムカの顔は
パーっと明るくなって、「はいっ!」と、顔を赤くして返事をした。
そして、ドアを開けるとヴィクトールの方を振り向き、

「あなたの喘ぎ声、素敵でした。」と言ってにやりと笑い、ドアを閉めた。

be continue




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よく、「なんでヴィクさまとティムカのカップリングなの?」という
メールを頂きますが、ただ、なんとなくアンジェ2で相性よいもの
同士だな〜と思ってたら、変な方向へと走ってしまいました。
いやぁ〜、、、理由になってない?ごもっとも!!
また、よかったら遊びにきて下さいね〜。




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