夢のつづき
商人&オリヴィエ
或る日の昼下がり。聖地で商売をやっている商人がずんずんと森の湖を抜けて 普段は守護聖以外は入れない花畑を横切り、更に奥の「迷いの森」へと辿り着き 周りにうっそうとした木々しかないことを確認すると、ぺたん、とその場に突っ伏して 「う、うわああああん!」と、泣き始めた。 商人の泣き声に同調するかのように木々の葉もざわめいた。 「う、う、う。もうあかん!俺、どうにかなってしまいそうや!」 商人は相変わらずあやしい?関西弁でそう言うと、また地面に突っ伏して、 「うわ〜ん!」と、泣きだした。ぶちっぶちっと、周囲に生えている草を抜きながら、、、。 「ちょっと、どうしたのさ?」どこからかふいに声がした。商人は驚いて周りをきょろきょろと 見渡す。しかし、周りはうっそうとした木々があるだけで、人の気配などしない。 「ここよ、あんたの頭の上っ。」そう言われて、商人は顔をあげて頭上の木の枝を見上げると 、、、そこには、ピンク色のど派手な鳥が止まっていた。 「何泣いてんのよ?うるさくって、昼寝もできゃしないじゃないっ!」 ピンクのど派手な鳥は枝に掴まりながら下に居る商人を見下ろした。 「、、、オリヴィエ様!?」商人はびっくりして、ひっくり返り両手を後ろについて尻を地につけた。 「ったく、な〜に?どうしたのよ?そんなに泣いたりしてぇ。」オリヴィエはするすると、 木の上から降りてくると、「ぱんぱんっ。」と脚のほこりをはらった。 「いや、その、、、。」商人は突然現れたオリヴィエに驚きを隠せず口ごもり おろおろとした。すっかり誰もこんな所には居ないだろうと思っていたからだ。 「どうしたの?何かあったの?」オリヴィエが優しく言いながら、商人の隣に座ると、 商人は、口を「への字」にくくくと曲げ、やがてこらえきれずにオリヴィエの首に抱きつき、 「うわ〜ん、オリヴィエさま〜っ!!」と泣きついた。オリヴィエは一瞬、びっくりしたような顔を したが、やがて泣き続ける商人の柔らかな緑の髪を撫でた。幸せそうに微笑みながら、、、。 どれくらい時が経っただろうか?しばらくすると商人は気が済んだのかやっと泣き止み、 オリヴィエのピンクのマントで鼻水をちーんとしようとした。 「ちょっと何すんのよっ!やめてよねっ、自分のその肩に巻いてる布で拭きゃいいでしょ? もうっ、甘えないでよねっ!」そう言って自分のマントを商人の手から引き寄せると、 赤く目を腫らした商人の口がくくくと「への字」に曲がってきたので、オリヴィエはため息を ひとつつくと、「いいわ、借してあげる。」と、言って商人に鼻をかませた。 「おおきに、オリヴィエ様てお優しいんですなあ。おおきにぃ。」グスグスとまだ鼻をすすりながら、 商人は礼を言う。 「、、、あんたにだけ優しいんだよ。」オリヴィエは聞き取れないくらいの小さな声で言った。 「へっ?!なんか言いはりましたか?」 「ううん、なんでもない。で、何が起きたのか話す気になったわけ?」オリヴィエは商人の顔を 覗き込む。そして、商人がかけている黒い鼻メガネを取り上げると悪戯っぽく自分にかけた。 「はい、、、実は、また、フラれたんです。いや、俺がただ勘違いしてただけなんやけど。」 それを聞いたオリヴィエの顔が瞬間歪むと、また平静さを取り戻した表情で、 「ふ〜ん、、、アンジェリークにかな?」と聞いた。 「はい、そうなんです。彼女いっつも店に顔だしてくれるんで、俺、初めはお客さんとしてしか 見てなかったんやけど、毎週、必ず来てくれるから段々ともしかしたら俺のことを、、、て、 勝手に思い込んでたんですわ。いや、そう思ってたんわ、俺が彼女を好きになってたからで、 そうだったらええなあ〜ていう想いが、錯覚を起こしたと思います。」ぐすん、と商人は鼻を すすった。オリヴィエはため息をつくと、膝を抱えて座っている商人の横でそのまま後ろへ 倒れて、仰向けに寝そべる。ゆっくりと青い空に白い雲が流れてゆくのが見える。 「守護聖さまにはどないしても、凡人の俺みたいな人間はかなわないですよね? ははは、そうや。ハナからわかってたことなんやけど、、、もう、めちゃくちゃになりたいですわ!」 商人はオリヴィエの隣に並んで一緒に寝転がった。ちらりと、オリヴィエが商人の横顔を見る。 ダークブラウンの瞳、薄い唇、うさんくさい、でも、センスが光る服装、、、。初めてこの男を見た時 自分と同じ匂いがした、、、ような気がした。そして何時の間にか、彼を目で追っている自分に 戸惑っていた、、、。 「ああ、もう!どーにでもしてくれっちゅう気分ですわ、ほんま。」商人は寝そべったまま、腕で 自分の両目を塞いだ。すると、オリヴィエは、ゆっくりと起き上がり商人の腕を持ち上げ、 「めちゃくちゃにして、、、アンジェリークを忘れさせてあげようか?」と、囁いた、、、。 「あ、あの、、、オリヴィエさま?」いつになく真剣なオリヴィエの美しい瞳に引き寄せられるように 商人はそのまま、オリヴィエのくちづけを受け入れた。はじめは軽く唇を重ね、やがてお互い の唇を、舌を求めた。「ああ、、、。」商人はオリヴィエの顔を両手で挟み夢中になって唇を むさぼる。やわらかい感触、こんなにもキスが上手いとは、、、。商人の理性がぶっ飛んだ。 やがてお互いの服を一枚づつもどかしそうにキスをしながら脱がせてゆき、オリヴィエが、 商人の大きな飾りベルトに手をかけ外そうとすると、それに気がついた商人が、 「ま、待って!ちょい待ちっ!!」と言って、オリヴィエの唇から離れた。 「、、、こんなのは、嫌か?」オリヴィエが悲しそうに沈んでゆく瞳で見つめる。 「あの、いえ、ごっつう気持ちええんですけど。その、パンツは自分で脱ぎます!」 商人は真っ赤顔をして上半身裸のまま木陰へと逃げ込もうとした。それをオリヴィエは 追いかけて、商人の白いズボンを後ろから下へ降ろすと、、、「出前一○」ラーメンの キャラクターの出前坊やがにっこりと笑うトランクスが見えた。 「ぷっ。あーはっはっはっはっ☆」オリヴィエは、ほとんど裸のお腹を押さえて笑い出した。 「なっ!何をするんやっ!やめてくださいっ!?」商人は赤くなりながらも勢い良くパンツ を脱ぎ捨てた。オリヴィエは、全裸の商人を見て笑いを止めると彼の首筋に舌を這わせ 押し倒した。「素敵なパンツはくあんたの事、好きだよ、、、。」オリヴィエは、囁きながら 片手を商人の感じやすいところへと移動させる。 「そうだ!名前、教えてくれない?」オリヴィエは、ずずっと商人の顔まで這い上がり キスをする。「んん、、、チャーリー。ああ、、、。」そう答える彼の声を聞きながら、 オリヴィエの舌は、チャーリーの脇腹をくだって彼のモノを口に含むと顎を上下に動かし始めた。 「んん、、、オ、オリヴィエさ、、、ま、、、。」チャーリーの腰は自然と少し浮いてしまう。 「あ、あの、、、俺にもオリヴィエ様のを、、、。」チャーリーは上ずった声で腰に顔を埋めて いるオリヴィエに言う。オリヴィエは、顔を上げてチャーリーを見つめると、 「私のは、、、大きくて、大変よ〜?いいの?」と、悪戯っぽく笑う。チャーリーは静かに頷くと、 オリヴィエは身体を起こして、チャーリーの頭を自分のモノに固定するように押さえ込んだ。 「はうううっ、、、。」オリヴィエは白い喉をのけぞらせ、めいっぱい愛する男の愛撫に酔った。 チャーリーは、オリヴィエを時々むせながらも口に咥える。 ふたりの頭上を風にあおられた木の葉が飛びさってゆく、、、。 やがて、チャーリーをオリヴィエは解放してやると彼の上に股がり、ゆっくりとチャーリーの モノを受け入れていった、、、。 今まで感じた事のない快感にチャーリーは身体の奥まで痺れっ放しだ。 「ああっ!オリヴィエ、、、ああ、、はぁ、、、はぁ、、、あうっ!!」 ふたりの甘い吐息は重なり合ったり、大きくなって響き合う。 「はぁ、、、はぁ、、、チャーリー、、、愛している、、、愛して、、、ああああっ!!」 オリヴィエの液体がチャーリーの腹にかかり、チャーリーはオリヴィエの中で果てた、、、。 二人が目覚めた時には、すっかり日が暮れてしまっていた。ふたりは、生まれたままの姿で 仲良く並んで眠っていた。オリヴィエが先に気がついて身体を起こそうとすると、チャーリー が「ぱしっ」と、オリヴィエの腕を掴んだ。ぐいっと自分に引き寄せる。そして甘いくちづけ、、、。 「なんだか夢をみてるようや、、、。」チャーリーの言葉にオリヴィエは「ふふふ。」と低く笑って 「夢のつづきをみせてあげるよ、、、。」そう言って、チャーリーの唇を吸った、、、。 END *************************************** わははは。やっぱり「やおい」て書いてると楽しいわぁ〜♪ でも、いつも最後のツメが弱いのよね〜。また、気が向いたら 遊びにきてね〜!?
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