香里「はぁ…はぁ…はぁ……」









私は走っている









向う場所は隣にあるアーカムの研究所だ。









時間はすでに12時を回ってるだろう









受付に着くなり相沢君よ呼び出す。

受付「すみません。ご予約のほうはとられてますでしょうか?」

香里「そんなのとってないわよ!!早く彼を呼んで!!」



受付は私の状態を見てどうしたものかと困っている様子だった。



香里「早く呼んでよ!!石版に関係あることなんでしょ!?」



思考が上手く纏まらない、妹の体のことが気になる

妹は無事なのだろうか?



香里(なんで栞が……)



理不尽な気持ちで心の中がはちきれそうだ



祐一「どうしたんですか?」



後ろから彼の声が聞こえてきた

振り向くと彼は両手をズボンのポケットに入れて立っている



祐一「香里?……どうしたんだ?そんなに慌てて」

香里「相沢君……相沢君!! 
    栞が……妹が帰ってこないの!!」

祐一「本当か!?」





















妹は身体が弱かった














何かの拍子ですぐに倒れることが多かった














そして今年のクリスマス














彼女は次の誕生日まで生きられないことを知った。














その病気の治療のため病院に通っていた














そして病院の帰りに妹は姿を消した














今の私にまわりの事は何も見えなくなっていた。








































『エキドナ』篇

-職業-






















































美坂家のリビングは重い空気に包まれていた。

自分が購入してきた石版のせいで娘が誘拐されているのだ。

特に美坂義彦のショックは大きいだろう。

大槻「すみません、他にも組織が動いているのが解っているのにお嬢様を危険な目に
    合わせてしまって………私達の責任です」



祐一の隣に座っている大槻達樹が深々と頭を下げた



義彦「いいえ、責任は私にもあります。
    あなた方はアレの危険性を何度も話してくれましたのに私は聞こうともしなくて…………
    それより、栞は………娘は無事に帰ってくるのでしょうか!?





















父は酷く混乱しているのが解る。

私もその一人だ。

あの後、相沢君と大槻さん……?

がうちに来て石版を狙う他の組織に栞は連れ去られたのだろうと説明してくれた

しかし、説明したところでどうにかなるのだろうか?

恐らく、どうにもならないだろう

現に大槻さんは父に頭を下げるだけただけだ

彼だって多少強いかもしれないが連れ去られた場所はその組織の仮アジトだろう

そこにいる大勢の人間にたった一人で刃向かえるわけがない



義彦「今からでも警察に連絡してッ

大槻「それは無駄でしょう」

義彦「な、何でですか?









大槻「呼んだところで尻尾一つ見つけることもできないでしょうし、見つけたとしても
    全員やられてしまったあと姿を消すでしょう
    ………今度は完全に







大槻さんは可にも当然のように淡々と話す

ここまで淡々と話すのは人事とでも思っているのだろうか?



香里「だったらあなた方がなんとかしてくれるんですかッ!?



思わず声をあげる



香里「栞は身体が弱いのよ!
    ……そんな子がいきなりさらわれて………
    もし、栞に何かあったら許さないわよッ!!




彼は人差し指で頬を掻く

その姿が余計に腹ただしかった



大槻「そうですか、お嬢さんは身体が………」

香里「だから、一刻も早く栞を見つけないとッ!!

大槻「そのことは我々にお任せください」

大槻さんはさも当然のように話す



だが彼らに何かできるようには全く見えない



香里「貴方達に何ができると言うの?

    たかだか一会社の研究員でしょ?

    そんな人に妹を助けることができるわけないじゃない!!


香里(貴方達に何ができるっていうのよ)



私の罵声に大槻さんは一息ついてゆっくりと口をあけた



















大槻「大丈夫、その為に彼がいるのです・・・・・・・



















私の言葉を制し大槻さんは相沢君に顔を向けた



義彦「彼………が…………?」












大槻「えぇ、知っての通りこう見えても彼はアーカム考古学所の人間です
    その中でも彼は遺跡の奪還や研究所職員を守る工作員、
    ………それもSクラスの工作員なのです」













義彦「彼が……?」





















義彦「彼はこの世界で『スプリガン』と呼ばれています
    スプリガンの相沢祐一の名前を知らない組織など存在していませんよ




































祐一「達樹さん、それあんたもでしょうが……」



力説している大槻さんの隣で彼は小さな声で呟いた



彼を見るとうつむいてまた頬を掻いている



気持ち顔が赤いような…………



義彦「彼はどうしたんでしょうか?」

大槻「ははっ、照れているんでしょう

義彦「はぁ……」

大槻「とにかく安心してください
    娘さんは私達アーカムが責任を持って助け出します」



その言葉に安心したのか父は「よろしくお願いします」というと共に
深々と頭を下げた。














どもども

SYUです

う〜ん………ジャガー

なんかそのまんまのシーンが……

でもなんか好きなんですよねこのシーン

今回は作成時間が凄いですよ

文章あわせて作成時間がなんと20分!!

手を抜いてますね〜♪