
2000.11.10(金)
吉原高志・吉原素子訳「初版グリム童話集4」
(白水社、1997年)
頁数:178頁
定価:1600円
お気に入り度:7
今日読んだのは『初版グリム童話集4』(白水社)。
さて、4冊あったグリム童話集シリーズもいよいよ最後の巻となりました。低調だった3巻に比べると格段に良くなっています。
まず「賢いちびの仕立て屋」は、ストーリーはともかくとして、最後に「この話を信じない人は、一ターラーを払いなさい」と書かれているのにおおうけ。決り文句なんでしょうけど信じないやつは金払えなんてぇのは初めて見ました(笑)。
「長い鼻」なんかは、伸びてしまった鼻の描写が妙に細かくて笑えます。しかもお姫様の長い鼻が取れたあとに後始末のために250人の男が鼻を切り刻むというのが猟奇チックでよし。
「わがままな子どもの話」は、わがままな子どもが死んで墓に入るときにもおとなしく埋葬されようとせず腕を突き出して迷惑をかけるが、母親に鞭で叩かれてようやくおとなしく埋葬されたという話。しかし、この子どもは本当に単なるわがままで腕を突き出したんでしょうかね。もしかしたら、母親にもう一度抱きしめて欲しくて、それで手を差し伸べていたのかもしれません。
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