
2000.10.21(土)
吉原高志・吉原素子訳「初版グリム童話集2」
(白水社、1997年)
頁数:214頁
定価:1600円
お気に入り度:7
今日読んだのは『初版グリム童話集2』(白水社)。
第1巻に比べるとちょっとパワーダウンした感じがするしストーリーがかぶってる話が多いのが難点。
「白雪姫」では、白雪姫が生き返るのは、王子の召使いが彼女が入った棺桶をいつも担がされるのに怒って白雪姫の背中を殴ったからだったとか。なんか、ロマンがなくてちょっと笑える。それに、白雪姫を追い出したのは継母ではなくてやっぱり実母だったり。継母を実母に書き換えるのはかなり多いみたいです。親子の情なんて案外脆いものかも。
「千匹皮」は実父に恋された姫が「その罪深い考えに心底驚」いたと書いてあるもんだからてっきり逃げ出して別の男と結婚するのかと思ったら結局父王と結婚して「ふたりは死ぬまで幸せに暮らしました」っていうからびっくり。なんのために逃げ出したんだか(笑)。さすがに近親相姦はまずいらしく第二版以降は父とは別の王と結婚することになるとか。
「鍛冶屋と悪魔」は遊蕩生活で金を使い尽くした男が悪魔と契約して再び遊蕩生活を送り、しかも悪魔をだまして魂を渡さなかったばかりではなく死んでからも悪魔を脅してむりやり天国に行けるようにさせたという話。同様に「すぐに金持ちになった仕立て屋の話」は色々な人を騙したり脅したりして金を奪った挙句に村人を全員溺死させて村を全て自分のものにした男の話。二つの話の教訓は「どんなことをしてでも自分が幸せになりゃいい」ということらしいです。素敵過ぎ。あんまり素敵過ぎるので第二版以降両者とも差し替えられました(笑)。
戻る |