
ハンドランチゴルフを主催して
ハンドランチゴルフとは?
最近アメリカで始まった競技(競技と言うより遊び?)で、文字どうりハンドランチグライダーを使ったゴルフで、決められたゴールまでの投数(打数?)を競う基本的には指定点着陸の競技です。競技といっても”みんなでグライダーを持ち寄って楽しもう”という趣旨ですので細かいルール等も流動的なようです。我々は内容もよくわからないままこの 趣旨に賛同してイベントを計画しました。指定点着陸だけだから機体性能よりテクニックの勝負になるとか、機体は重い方が距離が稼げて有利だ等が考えられて現役を退いた機体でも使えそうです。9ホール全長1.3kmのコースを設置して緑の中自然に親しみながら日頃の運動不足を補おうという趣向です。また、本物のゴルフ同様にスコアも自分でつける紳士のスポーツです。これならばジャッジも不要ですし、ストップウォッチもいりませんので電波管理だけしっかりやれば全員が競技に参加できます。
競技
9時集合と言うことでしたが8時に会場へ着くと半分以上の人が既に集まっていました。久しぶりに引っぱり出してきた機体が多いのか重心のチェックやトリム調整に余念がありません。そんな中、早速ゴール用の旗を設置にかかります。ゴールは次のホールのスタートを兼ねることとして、園芸用のパイプを地面に立ててこれに水道管の断熱材をかぶせて旗をくくりつけました。断熱材は機体が当たった時の衝撃吸収と指定点からの距離(1m)を測定するゲージを兼ねています。 天気予報では雨交じりの曇り空で昼からは強風が吹いて大荒れということでしたが、準備中に日差しが出始め、じりじり照りつけてはサーマル風が吹く状態になってきました。一方、手投げが出来ない人のためのショックコードを土原選手が調整(自分が使う)し、周りからはやれ高度がとれすぎるだの注文が出て策とゴムを短くしてこんなもんなら良かろう??なんて結構いい加減です。さて、いよいよ競技開始です、1番ホールは選手が待機している場所の近くに設置しましたのでギャラリーの見守る中、まずはニアピン賞をかけて1番ホールのみ順番に全員(23名)が競技しました。この演出は大成功で大いに盛り上がりました 。このホールは75mで設置したので距離的にはホールインワンが可能で、手投げ後機体よりも速くゴールまで走って指定点を狙い、指定点内1mのさらにcm単位の争いになりました。全員が1番ホールを消化した後、残り8ホールを2名ずつ順次周波数が重ならないようスタートしました。1ラウンドだいたい30〜40分で回っていました。最短ホールは50m、最長ホールは250mで最短ホールでサーマルに入ってしまい高度処理を失敗してしまったり、最長ホールで背風シンクに捕まって全然距離が出なかったりと大騒ぎです。この季節にしては例外的に日差しも強く気温は27〜28°、かなり蒸し暑くなりました。1ラウンドが終わったときにはほとんどの人がへとへと状態でした。1時間ほどの休憩を取って2ラウンド目を行いましたが暑さと疲れのせいか1ラウンド目よりもポイントを落とす人が多かったようです。優勝は梁川選手、2位は斎藤選手、3位は田口選手、川村選手、宮川選手でした。結果発表後に残った(配り忘れた)景品をかけてニアピン賞のリターンマッチをやったりと最後まで大ざっぱな進行の中、遊びまくった1日となりました。
最後に
このイベントを企画する時点で滞空の要素を取り除いた指定点着陸だけの競技が果たして面白いのだろうか?こんな物に参加する人がいるのだろうか?と正直不安でした。ところが実際にやってみるとハンドランチの指定点着陸はハンドキャッチに比べて非常に難しく、長いホールではサーマルに乗せる必要も出てきます。正確な高度処理、サーマルの判断等グライダーのサーマル競技に必要な要素はほとんど必要です。競技指向の人でも楽しめるし、ニアピン賞などはサーマル競技のような淡々とした物と違い参加者の注目が集まるので盛り上がります。また、何よりも遊び心を持ってみんなで楽しむ事が大事だと感じました。アメリカのグライダークラブのホ−ムページを見ますと、毎週毎土日に競技会が行われています。こんな環境の中では”まあ、競技、競技、と堅いこと言わずにみんなで壊れてもいいようなグライダーを持ち寄って遊ぼうよ”といったノリで始まった競技のようです。