アムナー> ・・・誰かいますか。 (しかし宿は、もぬけのからであった)
あとむ> いま、だれかが入ってきたようだ。 あとむは顔をあげた。見知らぬ男が立っている。 ずいぶんガタイがいい。
アムナー> (なんだ、人、いたんだ)
あとむ> 「はじめまして、私、あとむといいます」 ワンテンポ遅くなったが、挨拶した。
アムナー> 「あ、はじめまして。アムナーです。」
あとむ> 「私達の他には誰もいないみたいですね。いつもなら誰かしらいるんですけど」 またもや酒飲みドワーフが懐かしくなる。
デット> 「こんばんは〜。買っちゃったよぉ〜」 上機嫌で叫びながら宿に入ってくるデット。
アムナー> (見回しながら)「”冒険者の宿”というので寄ってみましたが、のんびりした感じですね。」
あとむ> 「デットさん、待ってましたよ。今、アムナーさんと二人だけなんです」 デットが何を買ってきたのか、怖くて聞けないあとむ。 借金は大丈夫なのだろうか。
デット> 「うにゃ〜、あとむさん。こんばんわ〜。 え〜と、アムナ―さん初めまして。 デットといいます。宜しく」 あとむと一緒にいる男性に挨拶。
あとむ> 「そ、それは・・・ゲレートソード・・・」 恐れていた事が現実になってしまった。
デット> 「ふっふっふ・・・聞いてください見てくださいっ。 グレートソード買っちゃいました〜」 怪しげな笑いと共にグレートソードを掲げる。 「でも、チェインメイル買えなくなっちゃったんですぅ」
アムナー> 「はじめまして」 > デットさん 「お二人は、この宿に長いんですか」
あとむ> 「私も最近来たばかりなんですよ。結構楽しくやらせてもらってます。 アムナーさんも、もっとくつろぎましょうよ」 そう言って、エールを差し出した。 「お酒は飲めますか?」
アムナー> 「酒ですか。好きですよ」 といって、はにかむような微笑を浮かべる。 「立場上、ホントはイケナイんですけどね。酒飲むなんて」
ヒョーク> 「こんばんわ…冒険者の宿とは、ここでいいのかな?」 突如、扉の影から若い男のこえがした。
アムナー> 「おもてにはそう書いてありましたよ。私も初めて来たんですが」 > 扉の陰からの声の主
ヒョーク> 声の主は17、18くらいの若い男。 ナゼか少し暗い印象を受ける。 「私は学者の卵なんだけど、ちょっとした理由で 冒険者の真似事などすることになってしまった。 この世界のことは全然解らない。 ここで色々と聞けるといわれたのだけど…」
デット> 扉の影からの声に驚く。 「おわぁ、こんばんは。」 アムナーの問いかけに対し 「え〜と3日ぐらいかなぁ」
あとむ> 扉の影の男に目をやった。 「ええと・・・さっき声を聞いたような・・・」 とりあえず挨拶。 「あとむです、よろしく」
ヒョーク> 「自己紹介が遅れた…。 私の名前はヒョーク。以後よろしく頼む…」
デット> ニパッと笑いヒョ―クを手招きする。 「こっちで一緒に飲みましょう〜。 ちなみに、この宿は23時を過ぎると人がいっぱいになるんだよぉ〜」
アムナー> 「こちらこそよろしく。ヒョークさん」 といって、相手の若そうな容貌に気づき、 「ヒョーク君のほうがいいかな?」
ヒョーク> 「ありがとう」 そういって男も腰をおろす。 「ヒョーク君の方がいいかな。」 「ちなみに、まず何をしたら良いのかい? 見たところ、皆 色々な物を持ってるようだが…。 何を基準に買えば良いのか教えてくれないか…」 生真面目そうな顔でヒョークがたずねた。
デット> 「あと、残金が28Gだから、ショートスピアかダガーを買って・・・あでも28Gあれば ブロードソードが買える・・・」 ブツブツと財布の中を見ながら買い揃えるものを思い浮かべる。
あとむ> 「装備品が買えるようになったのはごく最近の事なので、皆手探りなんじゃないでしょうか。 常識の範囲内で、欲しいものを買えばいいんじゃないかしら」 つまらない答えでごめんなさい、と付け加え、あとむはヒョークに答えた。
デット> 「へ、買い物?だったら装備屋に行って自分の体力と運動能力に合わせた武器や防具を買うんだよ。 あとお金が金150までと言うのに注意かな。 えーと他にも冒険に必要な一般用品も売ってたはず・・・」 先ほど訪ねた店の様子を浮かべつつヒョークに説明する。
ヒョーク> 「ありがとう。では少し武器屋でも覗いてくる。」 ヒョークはそう言って出口に向かう。 「また、後で」
このあと、アムナーは一杯のエールで眠りこけてしまった。
アムナーが眠っているあいだに、ヒョークはその日のうちに後悔するほど、しこたま買物をしてきた。そして、のちにアムナーの運命の人(と勝手に思い込むことになる)であるアスラも酒場に来ていたのであった。もと修道僧ゆえあまり女性慣れしていないアムナーは、アスラに惹かれる心と、デットに惹かれる心と、求道者としての心の間で千々に乱れることになるのであった。。。
がもちろん、そんなことはこの時点のアムナーはしるよしもない。目が覚めると、マスターの不在を理由に勝手に大樹亭2階にあがり、空き部屋に居座ることにしたのであった。