今朝、我が家の愛猫が永眠しました。
死因は頭部のガンです。
2・3年前から小さな腫瘍があったのですが、
歯槽膿漏で近所の獣医に診せにいった時は、
何の検査もされず、原因もわかりませんでした。
去年の5月頃、頭の腫瘍は大きくなり、
明らかに異常な大きさになってしまいました。
あわてて違う獣医に診せにいくと、
詳しい検査をし、
すぐに手術の段取りをつけてくれました。
手術は無事成功し、
嘘のように元気になりました。
またその時切り取った細胞をアメリカに送り、検査しました。
病名は、珍しい種類の腫瘍ということでした。
約半年後の今年・1月に2回目の手術。
その時は1回目よりも小さいうちに手術しました。
猫の半年は人間で言うところの3年だそうで、
まだ望みはあるとの説明を受けました。
しかし、その後2ヶ月もしないうちに再発し3回目の手術。
それからまたすぐに再発。
もう無理がきていました。
猫は17歳になり、半年前に比べかなり痩せていました。
数ヶ月前から狂ったように鳴きだし、
昼夜を問いませんでした。
脳にガンが転移したのです。
3・4日前から食事もしなくなりました。
私たちは水やヨーグルトを少しづつ与えました。
ある時、
ほんの一時意識が戻り、えさの場所で食事をしました。
トイレも自分で行くことができました。
最期の前日は障害物も見ずウロウロしていました。
そして今朝、
母の気がついた時にはもう痙攣がおきていました。
手足は冷たく、しゃっくりをし、唾液が止まりませんでした。
1時間位それが続きました。
しばらくして、2・3度身体を大きくビクつかせ、
・・・静かになりました。
私は理性は保っていました。
悲しくはあったのですが、覚悟は出来ていたので、
涙もでませんでした。
そして昼に獣医に挨拶に行った時、ようやく涙がでました。
その時ようやく猫の死を受け入れたのでしょう。
3度に渡る手術は、
私達のエゴの元に行われたものであり、
彼女を傷つけ苦しめ、死期を延ばしただけかもしれません。
しかし、
助かるかもしれないという望みにすがり、
出来得る限りのことをした充実感の様なものがありました。
ただの自己満足だったかもしれません。
私はターミナルを職場(病院)で何度も経験してはいましたが、
所詮は他人の為、現実味を帯びていませんでした。
そして両親は今だ健在、親しい人を亡くした経験もありませんでした。
これが愛猫が教えてくれた、真のターミナルケアでした。
丁度私の休みに亡くなるということも、何かの因縁に思えて仕方ありません。
線香と好きだった牛乳を供え、この拙文を我が愛猫に捧げます。
どうか、安らかに・・・。
2003.5.27