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ネオロマンス・ハイブリッド2
「森の緑、空の碧」

 聖地の空は今日も爽やかに晴れ渡っていた。
 昼食をとり終えたマルセルは、一人森の湖へ向かう。
 昨日見つけた鳥の巣を見に行くために。
「まだ温めてるかなぁ、それとももう孵ったかなぁ」
 逸る気持ちがだんだん足どりを速くする。
「あっ・・・」
 何かにぶつかったような軽い衝撃を受けて、マルセルは尻餅をついてしまった。
 辺りを見回してみてもぶつかりそうな草や枝などはない。
「何だったのかなぁ?」
 立ち上がり、服についた土や草を払い落として、両手をはらう。
「あれ?」
 ふと目をやった先の茂みの陰に誰か立っている。
 金色の巻き毛が風にそよいでキラキラ光っていた。
「アンジェリークかな?」
 それにしても、いつもの赤いリボンがない・・・。
「ねぇ! アンジェリークなの?!」
 振り返ったのは夏の空のような青い瞳の少年だった。
 辺りを見回しながら、不安そうな顔をしている。
「どうしたの? そっちは迷いの森だから近づかないほうがいいよ」
「迷いの森?」
「そう呼ばれているんだ。女王陛下がね、立入禁止にしてるから入っちゃだめだよ」
「女王陛下って・・・」
 困惑している少年に向かって、マルセルが駆け寄っていく。
「君、どこから来たの? あ、僕ねマルセルっていうんだ。君は?」
「マルセルくん? 僕は詩紋、流山詩紋です。君は・・・その、鬼の一族じゃないよね?」
「鬼の一族? そんなんじゃないよ」
「あ、ごめんなさい。でも、マルセルくんの瞳はキレイなスミレ色なんだね」
「うふ。ありがとう。詩紋くんの瞳だって、とってもきれいな青だと思うよ」
「そうかな。僕、そのことでいじめられてばっかりだったから・・・なんだかうれしいな」
「どうして、いじめたりするの?」
「僕、見た目が目立つんだって。京の人達にも金髪で青い目は鬼だ、って言われたし」
「そんなことないよ。聖地じゃ、みんな髪の色も目の色もいろいろだよ」
「聖地・・・ここは京じゃないんだね。また、僕飛ばされちゃったのかな」
 詩紋の顔が、曇っていく。
「詩紋くん? またって・・・」
「僕ね、本当は普通の中学生だったんだ。でも天真先輩とあかねちゃんと一緒に「京」っていうところに飛ばされてね。そこで、鬼の一族から京を守れって言われて、龍神の御子を守る八葉っていうのに選ばれちゃったんだ。ほら、ここに玉があるでしょう? これが地の朱雀の証なんだって」
「へぇ。そんな所があるんだ。僕はね、この聖地で宇宙を統べる女王陛下に仕える守護聖の一人、緑の守護聖をしてるんだよ」
「うわぁ、マルセルくんって、すごいんだねぇ」
「詩紋くんだって・・・うふふ。僕たちお友達になれるかな?」
「うん!」
 二人は一緒に微笑み合うと、近くの木の下に並んで腰掛けた。
「でもどうして京ってところから、ここに来たんだろう?」
「僕ね、糺の森から深泥ヶ池に抜けようとしただけなんだけど、気が付いたらここにいたんだ」
「ここはね「迷いの森」って呼ばれてて、一度入ったらなかなか出てこれないって言われている場所なんだ。だから女王陛下が立入禁止にしてるんだけど・・・もしかして京っていうところと繋がってるのかな」
「そうだとしたら、この森を抜ければ帰れるんだよね。僕、戻ってみるよ」
「一人で大丈夫? 途中まで僕もいっしょに行くよ」
「ありがとう。マルセルくんって優しいんだね。でも、僕一人でやってみるよ」
「うん、せっかくお友達になれたのに、ちょっぴり寂しいけど、ここでお別れだね。気を付けてね」
「本当にありがとう!」
 詩紋は大きく手を振ると、森の中へと入って行った。
 マルセルも、姿が見えなくなるまで手を振り続けていた。
「詩紋くん・・・か、もっといろんなことお話したかったなぁ。京ってどんなところなのかなぁ」
 詩紋の瞳のような青い空を見ながら、小さな出会いの思い出に浸るマルセルだった。
 森の湖には、また鳥達の声がし始めている・・・。

Fin。
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前回の水様達とは違い、このお子様達は出会ってしまいました(爆)
設定の年齢と誕生日がほぼ同じな2人が、会話するとどうなるか見たかっただけなんですけどね。
フェスタでは守護聖様たちが京へ行ってしまわれたそうですが、そんなのも知らずにこんなもの書いてていいんでしょうかねぇ。
順次いろんな人たちのハイブリッドものに挑戦したいと思ってます。
ということは続くのか!?
うふふ・・・。(女王笑い)

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と、言う事で、えでぃさん御本人のコメントも載せてみました。
しかしとても可愛い会話が続いて、心が洗われる様ですな。(決して笑われちゃいないぞ)
ついに出会ってしまった守護聖様と八葉。今後どの組み合わせで話が進められるか、楽しみです!!ね、皆さん♪
だから頑張ってね、えでぃさん。(^-^)

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