| MISSING |
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他の誰かと笑い合う声が聞こえ、僕は立ち止まった。 少し伸びた髪をなびかせて、照れるように俯いた君が、視界に留まる。 遠い距離。 賑やかな場所。 それなのに、そこには君しかいないような錯覚。 女王試験で出逢い、別れ、女王になった君と宇宙を旅した。 そして今、また君と逢うことが出来たのに。 君は、僕を見ない。 『好きです』 そう言ってくれた君は、もうどこにもいない。 想いは続いていくと信じていた僕の希望は、脆くも崩れた。 君の白い翼に包まれるのは、僕じゃない。 そのことがこんなにも辛いなんて、思ってもみなかった。 さよなら、僕の天使。 小さく眩いた僕の声は、風の中に消えていった。 | ![]() |