フレンチの鉄人・笠井を極める
1、キャラ特色「前菜シュプレームに賭ける青春」
前菜シュプレーム。4500Gという非常に高い金額を誇りながら、食材数が5のためまず完成する事の無いレシピである。だが、この料理こそが笠井の全てを表しているといっても過言ではない。
順を追って説明すると、笠井の強みはその料理金額の高さにある。このゲームをはじめて触る人間はとりあえず笠井で遊んでみるべきだろうし、素人が触ってもそれなり以上の料理が完成してゆくシェフである。道なりに料理を作っていても1500Gクラスの料理しか現れてこないし、森か港でトリュフを載せるという初歩的なテクニックさえ知っていれば2500Gラインの料理も量産できる。なるほど、笠井は強力なシェフである。実際問題として、全シェフの中でも最強であることはこのゲームを触った事のある人間全ての認めるところであろう。……料理を作る事が出来れば。
笠井は、他のシェフに比べてレシピをコントロールする事が難しい。例を上げれば、初手にバターを引いたとする。立っているのはフォアグラのカナッペ。この状況は、一撃でゲームを終わらせられる状況の一つである。幸運にも他人に邪魔をされず、フォアグラを引いてリーチ。狙うはフォアグラのロティトリュフ添え(6000G)である。次に引いてこなければいけないのは、「トリュフ、たまねぎ、ワイン、にんじん」のどれか。必然的に港に行くことになるだろう。引いてくるのはキャビア。そう、前菜シュプレーム先生の登場である。安心して人の鍋に押し付けてターンエンド。前回の反省を込めて今度はハタケヒコ。引いてくるのはレモン。そう、前菜(略)。ターンエンド。更なる反省を込めてモリピコ。大体の場合適当なキノコが引かれて来てガッカリすることになるが、たまたま幸運にもトリュフを引いてきたとしよう。でもレシピは前さ(略)。
さっきからばら撒いているので全員リーチ。しょうがないので前菜シュプレームに進むが、当然リーチのかかっていないシュプレームが次のターンまで生存しているわけもない。闇料理が一つ手元に生まれる。
これは冗談ではない。前菜シュプレームは品数が多いため出現頻度が多い割に、5品完成のためほとんど作られる事が無い。偽装リーチからの製作も無理。完全に孤立したレシピなのだ。作られる事が無い、ということは、同じデータを使って長く遊べば遊ぶほどに出現頻度が上昇するということである。同じ経験を笠井使いならば一度はしたことがあるだろう。一瞬にして天国から地獄へと叩き落された気分となる。MPも大量に消費してしまった。周りにも高級料理を作りやすい素材をばら撒いている。こうなると、勝利は程遠い。
もう一つ例を上げよう。初手にトマトを引き、トラフグのスパゲティがレシピに立っている状態を想定して欲しい。トマト初手の場合、作りたいものはマリネのトリュフ添えになるだろう。だが、港も海も畑も塞がっている状態ではレシピ変化は起せない。森のトリュフに賭けるか、もしくは諦めてトラフグのスパゲティをそのまま作る事になる。多くの場合はそのまま作った方が良い結果が出せるであろう。
これでは服部と同じである。当然ながら、どのような食材にもまんべんなく対応が効く服部に比べ、笠井は汎用性が低い。すなわち、運の悪い時の笠井は服部よりも遥かに使いにくい存在となってしまうのだ。
どうすれば良いのであろうか。実は、解決策は存在しない。笠井を選んだ時点で、プレーヤーはこの不安定さと共に生きてゆく事を選択したのである。さっきの状況だが、当然ながら一発でフォアグラのロティトリュフ添えに変化することもありうる。そうなればまず最高料理ボーナスはもらえるし、ほとんどの場合は最高テーブルボーナスも付いてくるであろう。こうなれば勝ちである。笠井が「運ゲー」のシェフであると言われる所以である。
このような状況下で、笠井を使うプレーヤーに求められているのは以下の事である。作れる料理とその確率を正確に把握し、その時に必要な料理の価格帯をきちんと認識し、的確に賭けに出る。運は運として認め、そこで進むべきか戻るべきかをきちんと意思決定できるようになって初めて笠井を使いこなしていると言えるだろう。次項よりケーススタディ的に考えてゆきたい。
なお、攻略本に寝惚けた事が書いてあるが、笠井はギャルソンとの相性はそれほど悪くは無い。むしろ、作れる料理のバンドが非常に広いため、気がつけば相手のメインギャルソンを寝返らせることの出来るレシピを手にしていることも少なくない。最も、レシピの不安定性から「狙って作る」ことは困難であり、その意味でギャルソンを戦略的に使いこなす事は難しいとは言えよう。
2、序盤における笠井「人は石垣、人は城」
笠井は、高額料理を使いこなせるシェフでありながら出遅れると厳しいシェフでもある。なぜなら、笠井には先ほど挙げた不安定性があるため、高額料理をあまり作りたくないのだ。幸いにして、1200〜1500Gの価格帯の料理は黙っていても製作できる仕様になっている。道なりに1200超が作れるならそれで良し、カナッペやウニ野菜のピザ前菜、そしてカワピコによる刺身を駆使して手持ちのレシピを1200以上に仕上げていって欲しい。
ギャルソンの育成はMPよりも重視されるべきだろう。止まってもらえるかどうかは運だが、客が入ったときにどのような成長を遂げるかは運ではない。緻密な育成が求められる。
3、目覚め後の笠井「クッキングファイター」
序盤にアドバンテージを取る事が出来れば、相手はここで高額料理を作り逆転しようという賭けに出てくるであろう。
落ち着いて潰してやって欲しい。序盤でアドバンテージを取れてさえいれば、この時間帯は悠悠自適に過ごせるはずである。自分の料理作成よりも相手のレシピに注目し、潰すなり弱らせるなりするべきであろう。消耗線になればこちらの勝ちである。
序盤にアドバンテージを取れていなければ、ここで高額料理の製作に挑戦する事になる。ほとんどの食材から2500超の料理を狙う事の出来る笠井には、逆転のチャンスは十二分にあると言えるだろう。
4、後半の笠井「切れのいい末脚で逆転狙い」
笠井は、このタイミングで最高料理を奪うことを考えてもいいシェフである。後半になれば、最高料理として上がってくるものはミックスグリル(2000G)、チキンソテーアルシデュク(2400G)、女王陛下の海鮮カレー(3000G)など。多少の無理は必要だが、笠井は比較的容易にこのラインを突破することができる。最高料理さえ取れば勝てる、という状況はそれなりに存在しうるので、臨機応変に対処していきたい。
(文章:Garoad)
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