GM:そんなことをしているみんなに、話かけてくる人がいるぞ。「イヤイヤ、見事な腕前。私の出る幕ではなかったようデース」 立派なキモノから見たところ、彼はダイミョーのようだ。ダイミョーというのは、アメリカで言う国会議員みたいなものだね(注77)。
ヨリトモ:OH、ダイミョーがヒヨリミなんていけないネー。
GM:それはもちろんだけど、彼はサンキンコータイの儀式中のため、うかつに動けなかったのさ。
ヨシタダ:WHAT? サンキンコータイ?
GM:サンキンコータイとは「仏陀の顔も三度まで」「三度目の正直」という格言に従った儀式なんだ。全国各地のダイミョーは辛く苦しい道のりを経て、エド・キャッスルへ三回参拝しなければならない(注78)。このような苦境を乗り越えてこそ、ダイミョーはショーグン家からの信頼を、ショーグン家はダイミョーの真心を知るのさ。この最中にもしものことがあったら、ダイミョーは責任を取ってハラキリをしなくてはならないから、助けたくても手が出なかったんだね。もっとも、正義の流れ者たちがいたから、安心だったけど。
ヨリトモ:YES、我々正義のサムライファイター、このくらいはお安い御用デース。でもお金が無いでゴザル。
GM:「お金がないデースか、だったら私が立て替えておきまショーウ。オジョーサンを助けてもらったお礼デース」
一同:WOOOOOOOW!
コマチ:オサムライサン、あなたが食べたダンゴのお金も払ってもらいマース! さっき、こっそりクシを隠したのを見てたネー(注79)!
GM:「OH! もちろんデース!」
オリン:これで50本目ネー!
GM:「AH! オカミサンには敵いまセーン!」
ヨリトモ:これが本当のブシは食べても高楊枝ネー!
一同:HAHAHAHAHAHAHA!
GM:「申し遅れました、私、ダイミョーのサガワ・イチローデース」(注80) 持っているバットが示しているように、彼はダイミョーであると同時に、大リーグでも有名なベースボールのプレイヤーでもあるんだ(注81)。
ヒデタダ:オーウ、オウ・サダハルー。
オリン:ナガシマー。
ヒデタダ:“イッポンアシダホウ”という闘技を使ったと聞いていマース(注82)。
GM:それは、足一本でどんな敵でもOKという恐ろしい技だね(注83)。
ヒデタダ:「カタテデジュウブン」 フドウアキラも言ってましター(注84)。
GM:きっと、大回転魔球やエビぞり魔球を投げる少年ピッチャーと戦うんだろうね
(注85)。そうそう、彼の部下らしき人々が、このチャミセにはたくさん休んでいるよ。
ヨリトモ:大所帯ですネー。それでそのダイミョーが、正義のサムライファイターに何の用デースか?
GM:「それはもちろん、正義のサムライファイターなら、お知り合いになりたいと思うのは当然デース」
コマチ:それなら、2階を使ってはドーですカー?
GM:OH! それはナイスな提案だ! だけど、部屋を借りていると、突然天井を槍で突いて、「クセモーノ!」と叫ばなくてはならないよ(注86)。
一同:アーオ!
ヨリトモ:それじゃ、ここはコレをやらなきゃならないネー。「ハッハッハ、ダイミョードノモヤリマスナア」(注87)
GM:「イヤイヤ、ヨリトモドノモ」
二人:HAHAHAHAHAHAHA!
ヒデタダ:日本のライフルマン、話を聞いている時は、あぐらをかいて、銃を抱えて、うつむいていると聞いたネ(注88)。
GM:正しいスナイパーマンの姿だね。さて、サガワ・イチローは清廉潔白な人物で、もうすぐ三度目の参拝を終えようとしているんだ。だから、ゴロツキでも今は斬るわけにはいかないのさ(注89)。
コマチ:「マタツマラヌモノヲキッテシマッタ……」(注90)
GM:OH、それは万物を切断する伝説のサムライの言葉だね。
ヒデタダ:でもコンニャクが切れないネ。
ヨリトモ:コンニャクはつまらないものではありまセーン!
GM:その通りだ。コンニャクは日本の食産業の一端を担っているという話だよ(注91)。
ヨリトモ:「オナカニゲンキ」ネ!
オリン:コンニャク・プリン(注92)!
GM:そんなこんなで、サガワ・イチローはみんなに酒を振る舞ってくれる。
オリン:(ヒデタダに)ドゾ、お兄様イッパイ?
ヒデタダ:ノー・センキュー。ミーは酒が飲めまセーン。“ゲコ”ダカラー。
コマチ:“ゲコ”!? あの目の見えない先輩のこと(注93)!?
ヒデタダ:NONONO! それは“ゲッコー”! それはムーンライトネ。
オリン:ああ、あの白い仮面の(注94)!
GM:「ドコノダレカハシラナイケレド、ダレモガミンナシッテイルー」というやつだね!
ヨリトモ:チョト矛盾した話ネー。
GM:サガワ・イチローの話によると、彼は明日、エド・キャッスルに参拝する予定だ。
ヨリトモ:エド・キャッスルの展望ラウンジからは、マウント・フジが見学できるという話デース(注95)。
GM:エクセレント! あの一度見たら、三回はリンネテンセイできるというマウント・フジかい(注96)!?
ヨリトモ:こんな話もありマース。「イチフジ、ニタカ、サンナスビー」。一晩のうちに三つを見ると、その日一日、大丈夫だと言うネー(注97)。
GM:オリエンタル・ファンタスティックだね!
ヨリトモ:OH、間違えまシター。ガンタンの日に見るといいんだったネ。
GM:それじゃ、来年からはマウント・フジのスナップを枕の下に入れておくよ。
ヨリトモ:タカはどうするネ?
GM:HAHAHA! ボクの父さんはカナダ生まれだからね。ケベックに行けば、タカの一匹や二匹、すぐに見つかるよ(注98)!
オリン:日本の七不思議の一つに、「なぜ『ナス』を『ナスビ』と呼ぶのか」というものがありマース(注99)!
一同:OHHHHHHH!
ヨリトモ:きっとナスに尻尾のようなものが付いていたんだネ。日本ではテールを“ビ”と呼ぶから、“ナスビ”となったのデース(注100)。
ヒデタダ:(突然)……誰か、ナギナタかスピアを持ってませんカ?
オリン:WHAT?
ヒデタダ:(絶叫)クセモーノー!
一同:WOOOOOOOW!
GM:「どうしたんですカー!? オサムライサーン!」
ヒデタダ:さっき、視線を感じたでゴザル。
ヨリトモ:怪しいネー。
コマチ:オサムライサン、天井の修理代、払ってもらうネー。
ヒデタダ:AH!
GM:このワザは、敵を発見すると同時に修理費を払わなくてはならないという、諸刃の剣だからね(注101)。
コマチ:(パチパチとソロバンを弾く)お代は……このくらいでドーウ?
ヒデタダ:OHHHHHHH!
コマチ:ショーがないわネー。少し増やしておいてあげるワー。
GM:それではサギだよ(注102)!
一同:HAHAHAHAHAHAHA!
ヨリトモ:でも、おかしいネー。確かに気配を感じたのに……それも、二つ! 相当のテダレでしター。
オリン:OH、物騒ネ……。
その頃、彼らの指摘した通り、天井裏で動く二つの影があった。
黒装束に身を包んだ、謎の男たち……だが、彼らの顔は、あのチャミセで撃退したゴロツキのもの……しかも、彼らの付けている紋章はトヨトミに使えるニンジャ軍団、フーマ忍群のものだった!
注77:大名の枠は国会議員ほど狭くない。むしろ地方議員かと。
注78:「三」勤交代ではなく、「参」勤交代なのだが。
注79:襲われてるお嬢さん助けた時の騒動が問題になるのに、食い逃げなんかしてたら、即刻切腹だと思うのだが?
注80:名前やばいなぁ。
注81:普段からバットを持ち歩いているのは、『究極超人あ〜る』の鳥坂先輩くらいだ。そもそも、大名にアメリカで野球選手やってるような余裕があるとは、とても思えない。
注82:ボールは打てても人は打てないと思う。まあ、バットでぶん殴れば話は別だが。
注83:イチローは範馬勇次郎か?
注84:片手で十分、はできても、片足で十分、はなかなか難しい。『ファイターズヒストリーダイナマイト』の英美とかじゃないと厳しいのでは?
注85:侍ジャイアンツは海外に進出していない。はず。
注86:それが本当だとすると、日本の旅館の2階の天井は穴だらけだ。
注87:何をやらなければならないのか、サッパリ意図が見えない。
注88:それはスナイパーではなくて、剣豪じゃないだろうか。
注89:だから、ゴロツキ斬っても問題になるなら、ダンゴなんか食い逃げした日には、即刻ハラキリなのでは。
注90:で、先に挙げた剣豪。
注91:確かに、群馬県の食産業なら一端を担っているかもしれないが、それを全国と扱うのはあまりにもプチブル傲慢。
注92:凄く気持ちが悪そうだ。
注93:その割に見えないブーメランにやられていたりする。
注94:月光仮面の目はちゃんと見える。
注95:江戸城から富士山……頑張れば、見えると思うが……う〜ん、これも自信ねい。
注96:それが本当なら、訳者には少なくとも三回、来世が保証されている。
注97:一度に富士山とタカとナスビが出てくる夢を見るのは、なかなか大変だ。その割に御利益が薄い。
注98:アメリカ人は、種の絶滅を非常に恐れる人種だと聞いたことがある……ある、はずだが……。
注99:そんな七不思議いっやー。他六つも気になる。
注100:お盆の時の、ナス動物をヒントに思いついたのだろうか。
注101:でも、時代劇とかで修理費を払う様を見たことがない。
注102:まったくもってその通りだ。
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