生きていく自信がない。
かと言って、死ぬ勇気だってありゃしない。
ただなんとなく、与えられた人生を、
ただなんとなく、浪費していく。
愉しいことなんて一つもない。
学校に行ったって、友達なんていない。
僕はただそこに”在る”だけ。
僕はよく、『この、今僕が認識している全ての事は、
実はプログラムされたものなんじゃないか?』
なんて、考えてみたりする。
両親、兄弟、クラスメート、先生、空、海、動物、
僕は、この世界に『リアリティー』を感じないんだ。
もし、僕が”神様”だったら、
この世界の全てを、デリートするだろうな、
僕の存在を含めてね。
そう、『リセット』じゃなくて、『デリート』。
存在自体を消しちゃうんだ。
生きることに疲れてしまったからね。
そうそう、楽しみが無いなんて言ったけど、
あったよ、一つだけ。
僕の唯一の楽しみ、それは『人を壊すこと』。
ふふっ、驚いた?
僕には生まれつき変わった力があってね。
『他人の精神に干渉』することができるんだ。
どう?スゴイでしょ!
だからこうやって、キミの心に直接話しかけられるんだけど・・・
えっ!?自分は字を読んでるって!?
アハハッ!それは、僕がキミの大脳に働きかけているからだよ。
だって、イキナリ声が聞こえてきたら恐いでしょ?
だから、キミはインターネットをしていて、
たまたま貴樹って奴のページにきて、
このコンテンツを見ていることにしてあるの。
まあ、信じる、信じないはキミの自由。
ただ、これだけは覚えておいてね、
『僕はいつでもキミを見ている』ってこと。
話がそれちゃったね、ごめんごめん。
僕の趣味の話だったね。
『人を壊す』って、具体的には何をするのかっていうと、
なんてことはないただの『精神破壊』なんだけど、
これがまたおもしろいんだ。
壊す時にそいつの人生が見えるんだよ。
ほら、死ぬ直前に走馬灯のようにいままでの
記憶が甦るなんていうでしょ?
あんな感じでね、そいつが何をしてきたのかが全部わかるんだ。
でもね、僕が『壊す』のは嫌いな奴だけなんだ。
嫌いな奴が、地べたでもがき苦しんでる姿を見ると
すごく気持ちいいんだ。
ざまぁみろ!って感じでね。
この瞬間が至福の時だよ。
これ以上の快楽は無いって感じ?ハハッ!
『壊した』あとは、どうなるのかって?
さあ、僕は知らないな。
前に、僕のことをイジメてたやつらがいるんだけど
そいつらまとめて『壊し』ちゃったんだよ。
そしたら、次の日学校には来なかったよ。
たぶん病院か何かに連れていかれたんじゃない?
キミは大丈夫だよ。
気に入ったからね。
たまに記憶を覗いたりはするかもしれないよ。
二日くらい前の記憶が無いってときは、
たぶん僕がキミの記憶を食べちゃったんだとおもうよ。
怒らないでね!アハハッ!!
じゃあ僕はそろそろ行くよ。
いろいろすることがあるからね。
内容がデタラメだって!?
そりゃそうだ。思い付きで話てるからね。
もしかしたら、またどこかで会えるかもね。
そうだ、名前を言ってなかったね。
僕の名前は『ジャック』だよ。
忘れないでね!
じゃあ、バイバイ。