未来の医学

これは「ある夜の出来事」と同時に書いて
投稿したものですが、こっちはボツになりました。
いかにも星新一っぽいけど、高校生だったので
大目に見てやって下さいね。
ちなみに投稿は一回で飽きました・・・。(笑)


彼は今日も新聞片手にジョギングに精を出しておりました。 早くに病気で親を亡くしたせいか、彼は健康には人一倍気を使っており、毎日のジョギングは決して欠かさず、食べ物の 添加物のチェックも怠りはしませんでした。

しかし、医学生である彼の一番の関心ごとは、最近大問題になっているUFOによる誘拐事件などよりも、最新医学の情報と、それに反する「動物実験反対」の記事であった。

今日も同時に掲載されたこの二つの記事を読んで、彼は公園のベンチで一人大声を張り上げていました。
「何が動物実験反対だ!この世で一番尊い人間の為に動物が 犠牲になるのは当然じゃないか!!第一動物なんか保護したって人類の未来にはなんの発展もないんだぞ。見ろ、このすばらしい医学の発展を!末期といわれる癌だって今ではこんなに治っているんだぞ!!」

端から見ればかなりおかしい人に見える彼ですが、その情熱は困るくらい本物だったのです。彼にとっては、この世から病気がなくなる事はなによりの願いだったのですから・・。

そして、一休みも済んだので再び彼は走り出しました。
すると、人影がぴたっと消えた森の中に来た時、彼の頭上に 怪しい影が差したではありませんか・・。
「あっ」と彼が声を上げて、そのUFOを見た瞬間にはすべてが終わっていました・・・。

気がついた時には、彼はすでにUFOらしき中で縛られていました。
まるで実験室のようなその空間を見た時には、彼は絶望でいっぱいになりました。
「なんてこった、俺には医者になって病気に苦しむ人々を救うという、大きな使命があるのに・・・。」

薬でも嗅がされたのか身動きも取れない彼は、しかし、部屋に入ってきた人類にそっくりな宇宙人らしき輩の言葉を聞いて腰が砕けそうに驚きました。

「さあ、今日の人体実験のモデルはこの彼です。彼は残念ながら重い病で先は長くありません。ここで人類の為に最後の 役に立って頂きましょう。本当に沈痛な気持ちではありますが、彼がこのまま生きていても人類の未来にはなんの発展ないのですから仕方ありません。」
それは間違いなくこの地球の言語でありました。
終り。

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