第2章 オータネス湖王国王都エグ

   スタート!

GM「では……前口上、その2」

 七つの月がしろしめす世界、ルナル
 月が織りなす運命に選ばれた者たちの物語が、今、はじまる…

プレイヤーA「GM、笑ってるぞ(笑)」
GM「いや、ちょっとね…(恥ずかしいんでぇっ)……それでは、はじめよ
うか」


   木へ向かう三人

GM「まずは、ガヤン神官のカイトからだ」
プレイヤーB(以下カイト)「はい」
GM「細かい雨の中、君は草原を歩いている」
カイト「てくてくてくてく……ここはどこだ?(笑)」
プレイヤーA「やっぱり迷ってる(笑)」

 カイトの癖の一つに“方向音痴”があります。彼はこの癖(?)のおかげ
で様々な人たちと出会っています。詳しいことはそのうち解るでしょう。

GM「見渡す限りの草原で、この先には何もないかもしれないという不安
にかられるよ」
カイト「もしかしてこれは……確か四巡りぐらい前になった『迷子』っ
て奴?(笑)」
GM「そのうち服が濡れてビショビショになるのは確実だね」
カイト「重いー、寒いー…でも、“意志の強さ5レベル”あるから我慢、
我慢」
GM「ふと、遠くの方に雨宿りに丁度良さそうな大きな木が見えた」
カイト「木だ……行くぞっ、GO!」
GM「というわけで、カイトはちょっとお休み。次はリャノ神官のミセイ」
プレイヤーC(以下ミセイ)「はい」
GM「さっきのカイトと状況は同じ。草原を歩いている。君の場合は迷子
じゃなさそうだけど…」
ミセイ「うん(きっぱり)」
GM「ちなみに今は夜。あたりに人家の影も見えないが、向こうに大きな
木が見えた」
ミセイ「雨宿りしてこっかなぁ。まぁ、特に急ぐ用事もないし……」
GM「と、木へ向かったわけだ。で、ミセイもちょっとお休み。次はタ
マット神官のアーズミュラーの番。1D振って、奇数はアース、偶数は
ミュラーになってくれ」
プレイヤーA「(コロコロ)……2」
GM「では、ミュラーになっといてくれ」
プレイヤーA(以下ミュラー)「はい、わかりました…無口な奴になっち
まったな(笑)」

 もうおわかりでしょうが、彼は二重人格です。しかし、アフラーたち
と違うのは、互いの存在を知っているというところです。ですから、
アーズミュラーという双方に共通する名前を持っているのだそうです。
 ちなみに、ミュラーは癖の一つに“無口”を持っています。

GM「では、始めるよ。ミュラーは走っています」
ミュラー「はい……って、いきなり走ってんのかよ」
GM「しかも全速力で」
ミュラー「全速力かい(笑)」
GM「なぜかというと……君は追われているからだ」
ミュラー「のっけから追われてるよぉ(笑)」

 二重人格のうちの一人、ミュラーには敵がいます。どんな敵かは、彼
が話す気になったら教えてもらえるでしょう……無口ですけど(笑)。

GM「知力判定をしてくれ」
ミュラー「-4成功」
GM「どうやら追手は四人いるらしい」
ミュラー「やばっ」
GM「このガープスのルールでは、四人相手というのは少しきついね」
ミュラー「やばい、ひたすら逃げるしかない。しかも雨降ってるんだ
ろ?」
GM「うん」
ミュラー「……最悪だ」
GM「しかも夜だし(笑)……と、走っていると、向こうの方に背にして戦
うには丁度良さそうな木が見えた」

 ………指摘される前に書いておきましょう。夜=暗い=判定にペナル
ティーが必要、ということをすっかり失念してました。御免なさい(汗)。

ミュラー「やっぱり、そこにくるのか。出会うのは簡単そうだな(笑)」
GM「と、ミュラーは走っていくのだった。で、ミュラーもちょっとお休
み」


   発端

GM「次はエルファのレスティリ、シルウィーン」
プレイヤーD(以下シルウィーン)「はい」
GM「君は木の上にいる」
シルウィーン「何してたんだろう…ああ、いいお天気ですこと(笑)」
GM「(雨降ってるてば)…そろそろ寝ようかなというところだよ。あっ、
知力判定やってくれる?」
シルウィーン「-1成功です」
GM「何者かが近づいてくるのがわかる」
シルウィーン「見えるかなぁ?」
GM「幹に沿った真下は見えるだろうね。さて、気配を感じて少しもたた
ないうちに、『ゴフッ…ガハッ……』という苦しそうな声が聞こえてき
て、血だらけの人間が幹のところまでやってくる」
シルウィーン「やっぱりここは、治癒しようか……降りていきます」
GM「丁度その時、その人間はびくんと仰け反る。なんでかというと、首
にナイフが深々と突き刺さったからだ。見た所、完璧に死んでしまった
ようだね」
シルウィーン「降りていって、声をかけるぅ。『あぁ、しっかりしてく
ださぁいっ。傷は、傷は浅いですよぉっっ』」
GM「嘘をつけ、嘘を(笑)」
カイト「死んでるぞ(笑)」
GM「…えー、ちなみに、倒れた人間は、手に持っていた包みを落とし
た。君はその人間に向かってとりあえずそう呼びかけたわけだ。で、知
力判定してくれ」
シルウィーン「-3成功です」
GM「後ろに人がいるということに気がつく」
シルウィーン「振り返る」
GM「髪は薄い紫、目は灰色の痩せこけた男が立っていて、口元を歪めて
笑っている」
シルウィーン「『もしやっ……』とは思うけど声には出さない。内気だ
から(笑)」

 シルウィーンの“内気”は、知らない人がいると、とても消極的で、
友人の中でも寡黙になってしまうのです。それからカイトも“内気”ですが、シルウィーンほどではありません。

GM「その男はシルウィーンを見て、『ちっ、エルファか……愚かな種族
だな…』」
シルウィーン「あぁーっっ、怒るぞぉーっっ」
GM「『…ふっ、少しはゲルーシャどもを見習ったらどうだ?』」
シルウィーン「いやぁっ」
GM「い、いきなりその態度すか?(笑)」
シルウィーン「だって、恐いんだもんっ。あぁどうしようぅっ、こわ
いぃーっ」
GM「(……混乱してますな)君のことを鼻で笑ったその男は、こうも言う
よ。『もう少したてば、馬鹿な人間が殺されにやってくる。お前もつい
でに殺してやろう……』」
シルウィーン「あぁっ、そんなぁっ」
GM「では、シルウィーン対男の戦闘を始めよう」
シルウィーン「えぇっ?!」

   乱入につぐ乱入

GM「まずは行動宣言だ」
シルウィーン「とりあえず豹に変身するために集中」
GM「男も集中しよう」
シルウィーン「…でも、変身するっていってもよくわからない…」
GM「変身はね………ガープス・ルナルを見ましょう(笑)」

 エルファの<導き手>であるシルウィーンは、祖霊動物に化身すること
ができます。シルウィーンの氏族、レスティリの祖霊動物は豹……と
いっても、我々が呼ぶところのジャガーに近いそうです。

シルウィーン「(パラパラとガープス・ルナルをめくる)…準備に3秒で
すぅ(泣)」

 行動順は、シルウィーンから時計回りになりました。GMはシルウィー
ンの左隣に座っているので、二番目に行動できます。

GM「どっちも集中で1ターン目は終わった。では、第2ターン目に入ろう
……その前に、ミュラーの出番だ」
ミュラー「はい」
GM「君は木に近づくにつれて、何やら対峙している二人の姿が見えた。
が、そっちの方に走っているので、当然その状況に飛び込む事になる
よ」
シルウィーン「助けてぇっ」
ミュラー「………こっちは四人に追われてるんだが(笑)」
GM「とりあえず、ミュラーも戦闘に加わることになった」
ミュラー「はい」
GM「もちろん追手の四名くんも一緒だ」
ミュラー「四人か。やばい、どうしよう…」
GM「その四人は君に向かうのではなく、女エルファと対峙していた男の
ほうに駆け寄って、男と君らの間に立ちはだかる」
ミュラー「………仲間………?」
GM「男はミュラーを見て、『馬鹿な人間がやってきたな……』」
ミュラー「むかつくっ」
GM「それから、カイトとミセイはそれぞれこの状況が見える距離まで近
づいている」
カイト「はっ、女の人がやられてるっっ」
シルウィーン「ひえぇえぇっっ(笑)」
ミュラー「……来いよ」
カイト「……とっとっとっとっ(走っているらしい)」
ミセイ「私のほうは、助けたらお金になるかなぁと…」
GM「ミセイが今いる所からなら射撃は可能だよ。……しかし、“守銭
奴”というほどではないが、“主婦の鑑”と呼ばせてもらおう(笑)」

 ミセイはなんと既婚者です(ただし未亡人)。まぁ、二十歳ですから当
たり前といえば当たり前(ルナルの平均結婚年齢は17.8歳)なのですが、
彼女にも色々あるのです……まっ、追々明らかになっていくでしょう
(さっきからこればっか…)。
 さて、2ターン目に突入です。シルウィーン、男、共に集中。カイトは
まだたどり着いていないので、次はミュラーの番です。

GM「<準備/剣>技能レベルを目標に3D振ってくれ」
ミュラー「-4成功」
GM「素早く剣を構えたことになる。そのまま攻撃できるよ」
ミュラー「……いいやっ、飛び込んだれっ」

 ミュラーのショーテルは、追手Aに傷を負わせました。次はミセイの
ハープ・ボウの出番です。

GM「ミセイは武器がハープ・ボウだから、まず矢の準備から」
ミセイ「<準備/矢>、-7成功」

 素早く矢をつがえたミセイは、狙いをつけずとも、技能レベル15もあ
るので当たる当たる……が……。

GM「ダメージは?」
ミセイ「(コロコロ)………1(泣)」
GM「追手Aくんの防護点は1だから…」
カイト「0だ、鎧に突き刺さっただけ(笑)」


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