ガープスルナルリプレイ『深闇の追跡』


第1章 垂直都市ピール


   スタート!

ゲーム・マスター(以下GM)「では、はじめるよ。前口上、その1」

 七つの月がしろしめす世界、ルナル
 月が導く数奇な運命に結ばれた物語が、今、はじまる…

プレイヤー一同「おおーっ」
GM「…本当に君ら、数奇な運命でむすばれてるんだもん(笑)」

 『数奇な運命』について、今はあえて言及しません。
 ただ、キャラクター達がプレイ以前から、複雑なつながりを持っているとだけ
言っておきましょう。

GM「それでは…始まりの舞台はピールだということはわかってるね?」
プレイヤーA「……忘れとるわ(笑)」
GM「……それじゃあ、ピールの説明をするよ」

 垂直都市ピールは、十から百メルー(m)の塔が林立しており、その全てに魔術
師が住んでいます。そして、その塔は時々理由もなく移動しています。
 塔がたっている一画とは別に、魔術師たちが日用品などを揃える店や、魔法に
かかわる色々なことを求めてやってくる人々のための宿泊施設などがあります。
 このプレイでは、GMもよく世界観が掴めていないので、ネタの借り物が多いで
す(^^;)。

GM「…で、今は、そっちの三人はお休み」
プレイヤーB,C,D「はいはい」


   危ない掲示板

GM「えーと、リャノ入信者リュシャとミュルーンのるっぱーは、ピールの入り口
に立っている。街に人の影はまばらだ」
プレイヤーE(以下リュシャ)「ふーん」
GM「しかし、『ようこそ、ピールへ』と書かれている看板が…」
プレイヤーA(以下るっぱー)「わいら、歓迎されとるわ」
GM「そして、『魔術師に用がおありの方は、紹介所へGO!』とも書かれている」
るっぱー「GO!(笑)…なんや軽いノリやなぁ。で、リュシャ、どこ行くねん?」
リュシャ「とりあえず、あたしは、ワード捜して三千里だから、カラさんのとこ
に行ってみようかな」

 リュシャはワードという人を捜して、旅しているようです。どうやらその関係
で、ピールの住人と知り合いらしいのですが…。

るっぱー「誰やねん?」
リュシャ「えーと…面白い人だよ(笑)」
るっぱー「……なぁんか嫌ぁな予感がしよる(笑)」
GM「君らが街へ入っていくとすぐ、紹介所が見える」
リュシャ「何回もカラさんのとこ行ってるのに、紹介所にいくの?」
GM「だって、塔は移動してるんだよ」
リュシャ「あっ、そっか」
るっぱー「住所が変わっとるっつーわけや」
リュシャ「じゃあ、とりあえず紹介所でカラさんの家が何処か聞きます」
GM「紹介所に入ると、窓口が二つ並んでいて、その横に掲示板が一つ…」
るっぱー「掲示板? とりあえず見とくか」
GM「掲示板には、求人欄、失せ物欄などがあり、用件を書いた紙がベタベタと
貼ってある」
るっぱー「例えば?」
GM「例えば……求人欄には、『求ム!実験体!!』」
リュシャ「実験体っ?!」
GM「その横には『頭の中身を見せてくれる人、大募集!』」
るっぱー「わ、わ、わい、帰ろっかなって気ぃになったんやけど、帰ってええ
か?(笑)」
リュシャ「…一応、一通り全部見てみます」
GM「失せ物欄には、『命令を聞かないゴーレムが逃げました…』」
るっぱー「?!」        
GM「『…大変危険なので、発見した方は倒して下さい』」
るっぱー「なんやそれはぁっっ、失せ物ちゃうでぇっっ(笑)」
GM「その下の広告には赤字で『注意』と書かれていて…」
るっぱー「なんやろ?」
GM「『1ガルー(g)であの世行き毒薬が盗まれました。食事に注意!』」
るっぱー「は、ははは、はは……帰らせてくれぇっ、命が幾つあっても足りん
わっ(笑)」
GM「…それから、失せ物の中でも緊急欄のところに、『城一つぐらい木っ端微
塵にできる爆弾が盗まれました』と書かれてある」
プレイヤーB「盗まれてばっかだな(笑)」
るっぱー「管理ちゃんとしといてぇなっっ(笑)」


   地図獲得までの道 ナニワのアキンド編

GM「えーと、他には、『地図あります』の張り紙くらいかな、めぼしいのは」
るっぱー「じゃあ、地図買っとくかいな……リュシャ、頼んだ。わいは金を使
いとうないっ」
リュシャ「あんたねぇ(苦笑)」
GM「『地図あります』の張り紙には、『窓口にお尋ね下さい』とも書いてある
よ」
リュシャ「窓口に行ってみます」
GM「窓口には、格幅のいいおじさんが座っている」
リュシャ「えーと、ウィザードのカラさんのお宅に行きたいんですけど…」
GM「『あぁ、地図ですね……地図はぁ……そうですねぇ…』」
るっぱー「なんやっ?!」
GM「『いやぁ、最近のものがね、二巡り前のものなんですよ』」
るっぱー「二巡り前というと?」
プレイヤーD「二週間前」
GM「『今、地図作成隊が街へ出てるのですが、順調にいってもあと三巡りは戻っ
て来ないと…』」
るっぱー「の゛ーっっ!(笑)」
リュシャ「意味ないじゃないっ(笑)」
GM「『でも、ないよりかはましだと思いますよ』」
るっぱー「なかったら、まるっきし反対方向へ行ってしまうんかいな?」
GM「『いやぁ、私は知りません。窓口担当ですから』」
るっぱー「…自分の家にはたどり着けるんか?」
GM「『私は塔ではないところに住んでいるんで…』」
るっぱー「はうぅっ」
GM「…で、地図買うの?」
リュシャ「う゛ーん…いくらくらいするの?」
GM「『百ムーナになります』」
リュシャ「(自分のキャラクター・シートを見て)……ぜんっぜん足りないんで
すけど」
るっぱー「わい、払いとうないっ」
リュシャ「困ったなぁ、これは」
プレイヤーB「冒険終わってんじゃん(笑)……でも、どうしてそんなに高いんだ?」
GM「『百ムーナ分、地図作成隊は負傷しつつ、頑張って…』」
るっぱー「ど、どこで怪我してるねん?……まっ、まさか、脱走したゴーレムと
か、爆弾とか…」
GM「『この街は何が起きるかわからないですから…』」
るっぱー「……………わい、帰るわ(笑)………あっ、そや、GM、値切ることは
出来へんか?」
GM「<商人>技能で判定してくれ」
るっぱー「(コロコロ)………ちょーっっ(笑)」
リュシャ「(るっぱーの出目を見て)-8成功です(笑)」
GM「……『くくぅっっ、お客さんっ、商売が上手いねぇ』(笑)」
るっぱー「半額ぐらいにしてくれへんか?」
GM「(このおじさんは+2で失敗してるからなぁ…ってことはクリティカルかいっ)
『この地図を作成したときは、一人死傷者が出ちゃったんだけどなぁ…まぁ、
君のそのおしゃべりに負けたよ』と、半額にしてくれる」
るっぱー「よっしゃあっっ…リュシャ、金だしてな」
リュシャ「……値切った上にたかってるし…」
るっぱー「じゃあ、割り勘にしぃへんか?」
リュシャ「二十五ムーナ………ない(笑)」
るっぱー「ない?……わかった、貸しにしといたるわ。今度煙草おごってぇな」
リュシャ「うん、わかった」
GM「こうして、リュシャとるっぱーは街へ入っていった…で、二人はちょっと
お休み」


   地図獲得までの道 腹の探り合い編

GM「次は、ガヤン神官レイナードとサリカ神官アーシア。君らは街の入り口に
立っている。そばには、先ほど説明した看板が立っているよ」
プレイヤーC(以下アーシア)「どうします?」
プレイヤーD(以下レイナード)「紹介所に行く」
GM「じゃあ、紹介所についた。説明はさっきの通りだ」
プレイヤーB「そういや、なんでレイナードたちはピールに来たんだろう?」
GM「それは…(レイナードを見て)あとで解るよ。で、どうするの?」
レイナード「窓口のおじさんのところへ行く」
GM「『(即座に)地図ですか?』」
るっぱー「……値切られたの、根に持っとるらしいな(笑)」
レイナード「いえ、地図は結構ですから…」
GM「『いやっ、お客さんっ、この街は地図がないと困るんですよっ』」
るっぱー「もとで取ろうと頑張っとる(笑)」
アーシア「………地図は、いつ作ったものです?」
GM「『…いやぁ、まいっちゃうなぁ。お客さん、どこでそんな情報仕入れたん
ですかぁ?……実はこの地図、二巡り前の地図なんです。でも大丈夫ですよっ、
有効期限ありありですからっ』」
プレイヤーB「……………買うの?」
アーシア「いいえっ(きっぱり)」
GM「『お客さぁん、買わないんですか?……では、気をつけて下さいね、地図
なしで。ふっふっふっ』」
るっぱー「こわいわっ(笑)」
レイナード「いや、そうじゃなくて…」
GM「『えっ、じゃあなんなんですか?』」
レイナード「…あの、カラというウィザードは何処に住んでいるんですか?」
GM「『そこで、この地図っっ』」
るっぱー「やっぱり売りたいらしいわ(笑)」
GM「『この地図は、我が街が誇る地図作成隊が作ったもので…』」
アーシア「……そうですか。では、《精神操作》をかけましょう」
GM「(ひーっ、ぴしぴしきてたんですねっ)いや、その呪文は相手に気づかれる
からやめておいた方が…」
アーシア「……そうですね」
GM「(ほっ)『で、お客さん、どうします? ないと困りますよ、ホントに』」
るっぱー「ホンマかいな(笑)」
アーシア「持っているお金は八百六十四ムーナですけど…」
レイナード「……金持ちだ」
アーシア「えっ、でも私、“財産/標準”ですよ。で、地図買います?」
レイナード「う゛ーん…このおじさんの他に人はいないの?」
GM「隣の窓口に、同じようなおじさんがいるよ」
アーシア「では、隣のおじさんのところへ行きます」
GM「『(即座に)鑑定ですか? 値段は千、五千、一万…』」
レイナード「あのー…」
GM「『…十万ムーナとなっておりますが…えっ、何か言いました?』」
レイナード「人の話を聞きなさい(笑)」
アーシア「ここの人たちは皆、“守銭奴”なのね……もういいです……こうなっ
たら、本能に頼って行きましょうっ」
るっぱー「本能に頼って?!(笑)」
レイナード「………本当に、サリカ神官?(笑)」
GM「『お客さん、鑑定じゃないんですか?』と、鑑定のおじさんは寂しそうに言っ
てるよ。高いから誰も来ないんだ(笑)」
るっぱー「そうやな。千からはじまるんじゃあ…」
GM「しかも、その千は、予備鑑定」
レイナード「予備鑑定……ということは、魔法がかかっているか否かぐらいし
か調べられないというわけですね?」
GM「うん」
レイナード「………どうする?」
アーシア「どうしましょうかね。地図を買いますか、それとも買いませんか…」
レイナード「……………いや、君が払ってくれないと……払えないんだ………
金がないんだ(泣)」
アーシア「…心の声、『くっそーっっ、甲斐性のねぇ男だ』(笑)」

 アーシアの目標は腹芸と暗躍なのだそうです。しかし、腹芸についてはもう
十分達成しているようですね(笑)。

アーシア「……では、やっぱり地図を買いましょうと、もとのおじさんのとこ
ろへ戻ります」
GM「『やっぱり地図買うんですねっ(嬉しそう)』」
るっぱー「(こっそりと)値切るんやー、値切るんやー」
アーシア「…………値切れます?」
レイナード「ね、値切れって……<商人>技能ないし…」
GM「………ガヤン〜(笑)」
るっぱー「ガヤン神官が値切るかっ?!(笑)」
GM「(嗾けたのは誰だ〜)決められた価格には逆らっちゃいけないよ」
アーシア「払うのは、私っ(笑)」
GM「『とにかく、街で決められた値段ですから…』」
アーシア「……………私、《読心》かけます」
GM「えっ、でも……う゛っ、そういえば《読心》って相手に気づかれないんだっ
た…」
アーシア「それでは…」

 本当は、アーシアのレベルでは、目の前で唱えられて気づかないわけはない
のですが……まっ、ここは愛嬌、愛嬌(汗)。

アーシア「(コロコロ)……-7成功です」
GM「(コロコロ)……ダメだ……では、おじさんの心の声、『ざけんなっ、買う
んだったら早く買えよっ』」
アーシア「……………地図を買いましょう」
GM「ちょっ、ちょっと怒ってるね?」
アーシア「心では、『かーっっ、クソおやじーっっ』……で、おいくらです?」
GM「『百ムーナです』」
アーシア「……高いですね」
GM「『こっちも命がけで作成してますからぁ』」
アーシア「くっそーっっ。(るっぱーを指し)お前が値切ったからだーっっ」
るっぱー「わいのせいか(笑)」
アーシア「…しゃあねぇっ、買うぞぉっ」
GM「『はい、ありがとうございましたぁっ』(笑)」


十一屋本舗へ   第1章の2