続・変友



「これを差し上げます。」

 そう云って遠坂が取り出したのは赤いバラの花束だった。一体今まで何処に
隠し持っていたのだろうという速水の疑問は当然のものだろう。

 しかし速水も馴れたもので、にっこり笑って遠坂から花束を受け取った。い
らぬ波風は立てることない、なかなか処世術に長けた人間である。

 ここで、何故男が男に花束を贈るのか…なんて事は考えてはいけない。遠坂
に常識は通用しないのだ。(何せ上着をかけるのを手伝っただけで、速水に
「執事の才能がある」と宣った人だ)

 部隊が編成されてからというもの、笑顔が張り付いてしまったようだ、と速
水は思う。きっちり人間関係を築いておかないと、陳述もしてもらえないから
仕方ナシに愛想笑いをしているが、それもいい加減疲れてきた。だからといっ
て今更本性を出すわけにもいかず、速水の不満は募るばかりだ。

 速水は花束に視線を落とし、深くため息をつく。

 これは舞にでも贈るとしよう。花如きで舞が喜ぶかは謎だが(しかも横流し
だ)意外と可愛いもの好きの舞だ、喜ぶかも知れない。

 そして何やら速水に熱い視線を送ってくる遠坂をそのままにし、訓練をする
ためサンドバックへと向かうのだった。



 その後も速水は遠坂から靴下やら金の延べ棒まで貢がれ、些か深い人間不信
に陥るのであった。



*後日談*
「遠坂さんから貢がれてるってホンマですか?」

「…加藤…、それ、何処で聞いたんだ…。」

「え、みんな言ってるやん。今更何言ってんねん。」

 皆、遠坂の奇行を知っているのか。しかし、何故誰も何も云わない!

 そんな速水の疑念を余所に、加藤は少々残念そうに溜め息をついた。

「あぁ〜あ、玉の輿狙ってたんになぁ…。」

「代われるものなら代わって欲しいよ…。」

 そして速水の人間不信は益々深くなったという…。




 プレイ日記。私は速水でいる事に、たまに疲れます。何たって一日20時間 以上活動しているし。(←違う)しかし、本当に突っ込み所の多いゲームです な。

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