君へ
惹かれていたよ
お前に
お前という存在に
自分よりも小さい身体に背負われながら、何もない岩だらけの土地を移動す
る。
心地よい揺れが眠気を誘うが、反面身体の痛みが酷すぎて眠れそうもなかっ
た。
カズマは、ただ歩いている。会話を交わす気力も残ってないのかもしれなか
った。
まあ、当然だろう。君島はカズマより重かったし、それでなくてもカズマは
戦闘の後である。疲労している身体にはかなり酷というものだ。
後ろからじゃ表情は見えないけれど、身体の動きからカズマが疲れていると
いう事が分かる。
「…カズマ…。」
そんなカズマに、声をかけたのは何故なのか。
「…何だよ。」
ぶっきらぼうに返された言葉。その言葉が、酷く愛おしい。
「……カズ…マ…。」
声が、掠れる。
「だから何だよ。」
振り向きもせずに、言い放たれる言葉。
そして、気づいてしまった。自分がカズマに声をかけた理由に。
身体から、力の全てが抜ける感じがした。
瞼が重い。
声が遠のく。
そういう、事なのか。
カズマが自分に声をかけている。
揺すぶって、反応を促そうとしている。
けれど、その感覚すらも遠い。
もう駄目なんだよ。
お前を守れないまでも、ずっとお前と闘っていたかったけれど、もう駄目な
んだ。
目が、開かない。
もうお前の顔を見ることが出来ないんだ。
耳が、聞こえない。
もうお前の声を聞くことが出来ないんだ。
もう何も、感じない。
だから、お前の側に居ることが出来ないんだ。
早とちりだといいなと思いながらも、勢いでアップ。
後ろでテロ事件やってるだけにブルー水増し状態…。(涙)
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