謎の館
何だか現実離れした事件に巻き込まれ、記憶喪失にまでなってしまった少年ユキヤ(仮名)。
自分の事が何よりも気になるだろうに、それでも『悪夢』退治(?)を優先する健気な少年
だ。
けれどそれは傍目から見た場合であり、彼のパーティーはそんな事微塵も思わない。
理由は彼の、図太さにある。
「この家、誰が掃除してるんでしょう」
『悪夢』の集まる迷路館、誰が掃除をしてるかなんて事よりもっと重要な事があるだろう。誰
もがそう云いたかったが、敢えて誰もそれを云わなかった。
ユキヤが割と可愛らしい外見に反して、頑固であり、ついでにワガママであるという事を皆が
承知していたからだ。
台所にあった酒を呑もうとしたユキヤを止めたソウイチは思いっきり殴られ、今も頬を腫らし
ている。
そんなのを見た日には、誰もユキヤに逆らおうなんて考える事はしなくなる。…ソウイチの
ように、頭の悪いものは例外として。
「そりゃ、『悪夢』なんじゃないの?『悪夢』だって汚いところで徘徊するのはイヤだろうし…」
とミルコ。
「そうなんでしょうね。食事も勝手に出てくるそうですし。」
とはユリエの弁。
とにかく皆、さっさと掃除の問題を片づけて『悪夢』退治をしたいというのが本音である。だか
ら理不尽な事は全て悪夢のせいにしてしまおうという腹なのだ。
「…そうなのかなぁ…?」
そんな風に云われると、ユキヤもそんな風に思えてくる。
掃除をする『悪夢』なんて信じられないけれど、食事も出してくれるのだからそういう事もある
かもしれない。…それなら、洗濯もしてくれるのだろうか。そんな悪夢なら、自分の家に巣くって
くれると楽だな…。
一応納得して、ユキヤが取り留めのない事を考え始めた時だ
「じゃ、先生が生きていた時は?」
とソウイチの痛い突っ込み。
「この馬鹿っ!!」
折角ユキヤが納得しかけたのにと、ミルコが怒鳴るがもう後の祭り。
「そっか、そうだよ。」
ソウイチの云うとおりだと納得したユキヤは、再び考え込んでしまった。
「『悪夢』退治、どうなるんでしょう…?」
ユリエの呟きも空しく、『悪夢』退治はユキヤが「掃除は召使いがマップを持って行う」とい
う事で納得する時まで先送りにされたという…。
単に、ゲームしていて思ったことです。
結構気になると思いません?
|