Livin' on the Edge(2001/06/10)
ファルカス[男戦士]、ディーン・エッジ[男戦士]、ダーム[男盗賊]、ローエン[男魔術師]

We're livin' on the edge (俺達、崖っぷちに立たされてる)
You can't help yourself from fallin' (足を踏み外しても何もできない)
Livin' on the edge (危機と背中合わせ)
You can't help yourself at all (どうする事もできない)
Livin' on the edge (もうあとがない)
You can't help yourself from fallin' (あとは落ちるだけ)
Livin' on the edge (瀬戸際の人生さ)
――『Livin' On The Edge』 (Steven Tyler,Joe Perry,Mark Hudson) [aerosmith]


 ある朝、オスビッグ村の四人の若者達は、真っ暗な洞窟の中で目覚めた。
 勿論、見覚えは無い。夕べはいつも通りに、自分の家で眠りに就いている。こんな所で目覚める心覚えは全く無い。  訳も分からぬまま、手探りで辺りを探索する彼らは、この洞窟に人が生活している気配を感じ取った。
 しかし、こんな所でじっとしていても埒が明かない。
 彼らは見つけた岩の裂け目から先へと進んで行った。
 進んで行った先には、広い砂地と清水の湧き出る泉、そして明らかに人の手によって積み上げられたであろう小さな石壁があった。
 そして、その石壁の裏側、洞窟に手を加えて住んでいる、ハヌと言う名の男の盗賊に出会った。
 ハヌの話によれば、半年に一度が二度、彼らのように不意に訳も分からず転移してくる人間が居るのだそうだ。
 ハヌもまた、10年程前にこの場所へ飛ばされて来た犠牲者の一人であると言う。
 そして、この洞窟から出るには、断崖絶壁を登らねばならぬ事、そしてその先に何があるのか全く判らない事を彼は告げた。
 その断崖絶壁は、蔦の絡まる岩壁で、高さは優に100メートルはあった。しかも、上に空は見えず、洞窟から外へ出られるような気配は全く感じられなかった。
 しかし、その道がどんなに険しかろうと、先へ進まねば決してここから出る事は叶わない。
 若者達は、この岩壁に挑む準備を開始する。
 ローエンは魔術を使って登攀に使用するロープを強化しようと試みる。二日掛けてこの試みは成功した。
 その間、他の三人はハヌの指導で獲物を捕らえる手伝いをしたりして過ごした。

 途中、他の全員が寝ている最中に、魔術師ローエンが単独で最初の洞窟の方へ戻り、彼らと同じように転移して来たらしいオーガと遭遇すると言うアクシデントがあったものの、 幸いにも気付く事ができたローエンは難を逃れる事が出来た。しかし、肝心の魔術はどれもオーガには効かず、精神力を使い果たしてしまったのだ。
 オーガは巨体のため、もっとも狭い裂け目をくぐる事が出来ず、ハヌの住処まで来る恐れは無かったが、ファルカスは隣の洞窟にオーガが居る事の危険性を指摘し、このオーガ退治に向かう事を提案した。
 精神力を使い果たしたローエンはこのオーガ退治には参加しなかったが、ローエンとの遭遇で一暴れし疲れたらしいオーガは、一行が対峙した時には眠り込んでおり、忍び寄ったダームのダガーの一撃で トドメを刺す事は出来なかったものの、被害もなくこれを無事仕留める事が出来た。
 一行は、今後の食料としてこのオーガの肉を捌き、下拵えをする。登攀用のロープに、ひとまずの食料を揃える事のできた一行は、一日の休息の後、件の岩壁に挑む事となった。

 一行四人に、僅かながらも足に不具合があって登攀は難しいと言うハヌを加えた五人は、いよいよ壁に挑む。
 壁に辿り着いた時、ファイアビートルとの遭遇戦もあったが、ファルカスの剣捌きとローエンの魔法、ダームのスリングショットでこれを退散させる事ができた。
 この断崖には、幾つかの大きな足場があり、その気になればそこで休息を取る事も出来そうだった。ひとつひとつ登ろうと言う事で、盗賊のダームがロープを担いで登攀し、 そのロープを命綱に他の四人が登攀をする、と言うスタイルを決めた。
 地上(語弊がある)から、7〜80m程登った辺りはかなりの難所だったようだ。最初に登ったダームは一度手を滑らせ、辛うじて体勢を立て直したし、二人の戦士もまた、その辺りで大分もたつく事となった。 そして、ローエンはとうとう完全に登攀をしくじり、それを支えようとしたダームもろとも転落する羽目となる。咄嗟に助けようとしたファルカスの手も間に合わず、二人は転落する。
 辛うじて岩壁の蔦に縋り、地面との激突を防いだローエンだったが、ダームはそれにも失敗。30m下の出っ張りに叩き付けられる羽目となった。
 奇跡的に、ダームのケガは軽傷で済み、暫くの休息の後、発想と術式を変える事を思い付いたローエンの飛行魔術によって、彼らは無事に崖の上へと辿り着いた。

 こうして、彼らは最初の(文字通りの)大きな壁を乗り越えたのである。

to be continue

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