Walk This Way(2001/06/10、2001/07/29)
ファルカス[男戦士]、ディーン・エッジ[男戦士]、ダーム[男盗賊]、ローエン[男魔術師]
Walk this way,walk this way,walk this way…
――『Walk This Way』 (Steven.Tyler,Joe.Pelly) [aerosmith]
見事崖を登り切った彼らの前には、巨大な鉄の扉が一枚あるきりだった。
4〜5mはあるその扉が開く訳もなく、彼らは途方に暮れる。残された道は、扉の前から左右に続く石畳の通路だけだ。
しかし、彼らに悩んでいる時間は与えられなかった。左手の通路から、ゆっくりと重い物音が近づいてきたのである。
規則的なリズムを刻むその音は、まるで足音の様に聞こえたが、奇妙に硬質な響きを伴っている。彼らは即座に右に続く暗い通路へと急いだ。
しかし、右の通路はすぐに、腐臭の漂う暗い開口部で行き止まりになっていた。
背後から近づいてくる『何か』と、腐臭の漂う『何か』。この開口部に強い不安を覚えたファルカスの提案により、彼らは鉄の扉の前まで引き返し、その近づいてくる『何か』を待ち受ける事にした。
左の通路から近づいて来たのは、煌めく水晶で作られた人型の像であった。クリスタルスタチューは、一行の姿を見るや、問答無用とばかりに襲いかかってくる。
このスタチューを倒し、一息つく一行。ところが、ほんの一時間もすると、再び同じ足音が響いてきたのである。再びスタチューと交戦する一行。
キリが無い事を悟った一行は、クリスタルスタチューが何処から来るのかを確かめる為に、左の通路を探索する事を決意した。
左の通路は大広間に通じていた。天井まで5〜6mはあるその広間の中央には、階上へ上がる為の長い鉄梯子があり、広間の片隅には謎めいた紋様の魔法陣が描かれていた。
この魔法陣がスタチューを召喚しているに違いないと考えた一行は、この魔法陣を破壊。
そして、この時になってようやく、崖を一緒に登りきった筈のハヌが姿を消している事に気が付いたのである。
ハヌの姿は何処にも見えず、彼らは一端引き返して、腐臭漂う開口部の奥を確かめる事にした。
開口部の奥には、沢山の死体が山積みにされていた。その遺体はかなり古いものばかりで、一行は恐らくスタチューに殺された者だろうと推察する。そして、その中に、見覚えのあるハヌの身体を発見するのであった。
調べてみたところ、ハヌの遺体には何の外傷もなく、何故死んだのかは少しも判らなかった。ローエンは恐らくその遺体の近くを彷徨っているであろうハヌの魂を探したが、その形跡は全く見えない。
尚もローエンは、その辺りの遺骸からその魂を見つけだし、ハヌについて尋ねてみたが奇妙な返事しか返ってこなかった。
「ずっと居たよ」
つじつまの合わない返事に、恐怖を感じた一行は、その場を離れ、大広間の梯子の上へと進んで行ったのである。
梯子の上は小部屋になっていた。小部屋の外は、当時は美しかったであろうモザイクタイルに彩られた回廊になっている。
碁盤の目状のその回廊を歩いて行くウチに、一行の耳に聞き慣れた重い足音が聞こえ始めた。一行は小部屋の中に入ってスタチューをやり過ごし、尚も部屋を調べていった。
しかし、回廊を真っ直ぐ歩いて来た筈なのに、何故か彼らは最初に訪れた梯子の部屋へ戻って来てしまっていた。
どこかで空間が歪んでいる事を察知した一行は、その歪みを見極めるべく、更に探索を続けていった。やがて、足元のモザイクタイルの中に、矢印のような記号が紛れている事を発見。
この矢印に従って進んで見たものの、やはり元の部屋へ戻ってしまう。
回廊をうろついているスタチュー(今度は水晶ではなく、石でできたロックスタチューである)がいつ現れるかも判らない状況で、彼らは警戒しながら部屋を調べ続けて行った。
やがて、ある一部屋の壁に大きな亀裂と、その亀裂を木の板で塞いだ跡を発見する。その壁を外側から見ても亀裂などそこには存在していない。
この部屋の場所をしっかりと憶えた一行は、まだ見ていない部屋を全て調べる事にした。何か役に立つ物が何でもいいから欲しいのである。
しかし、所々の部屋に置かれた宝箱には金銀財宝の類しか入っていなかった。大量の財宝を手に入れたはいいものの、脱出の目処は立っていない。
腹立ち紛れにその財宝を抱えつつ、彼らは壁の亀裂を塞いだ板を剥がし、先へ進むのであった。
to be continue
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