Rats in the Cellar(2001/07/29)
ファルカス[男戦士]、ディーン・エッジ[男戦士]、ダーム[男盗賊]、ローエン[男魔術師]
I just ain't complaining,cause everything's rotten (文句を言ってるわけじゃない、なにしろ全てが腐ってるのだから)
Don't see it,and everything's forgotten (見るな、全てを忘れてしまえ)
Feeling cozy,rats are in the cellar (心地良さげにくつろげよ、地下室の鼠のように)
――『Rats in the Cellar』 (Steven.Tyler,Joe.Pelly) [aerosmith]
回廊を脱出した一行は、天然の洞窟らしき通路を進んでいった。やがて、松明の切れ端等の生活の匂いのするゴミ屑を発見。そして前方に明かりと気配を感じ取った。
警戒しつつも更に前進する一行に、何者かの声が誰何する。ところが、それに返事をした途端、騒然となり警戒を呼びかける叫び声が響き渡り始めた。
一行はそのまま前進。向こうからやってくるゴブリンの姿を見いだした。ゴブリン達は一斉に侵入者である一行に襲いかかったが、敢えなく切り伏せられてしまう。
しかし、この先はゴブリンの集落であるらしく、駆けつけるゴブリンの数はキリがなかった。しかも、暫くするうちにがっしりとした身体つきのゴブリンや武装をきちんと整えた
ゴブリンなども駆けつける始末。
ローエンは自分が人間の王であると偽り、ゴブリンの王との面会を求めたが、話は平行線を辿る一方。威嚇のつもりで見せた攻撃呪文は、その対応してくれた
ゴブリンを怯えさせて追い払ってしまう始末。かくなる上は強行突破しかないか、と諦めかけた矢先に、ゴブリンにしては堂々とした一人が現れた。
しかし、まだ話の通じるそのゴブリンも、彼らをどう扱って良いか判らず、結局彼らの求め通りにゴブリンの王都へと案内する以外、道はなかった。
ゴブリンの王都まで、彼らは1週間ほど地下を歩き続けた。その間、広大なゴブリンの地下都市を見聞することとなる。
ゴブリンの王、ベルマ・ヘドリクソンは一行と会見し、ここに地上への出口は無い事を告げる。
ベルマ自身、元は地上のゴブリンであり、出られるものなら出たいと痛切に願っていたのだ。
唯一の希望の光は、この地下都市にある古代遺跡の魔力炉を動かし、何処に通じているかも判らぬ魔法門を開く事だと、ベルマは告げ、ローエンに協力を求めた。
魔力炉のエネルギーは、魔術師の魔力を封入することでのみ蓄える事ができるのだと言う。ベルマは、自らも魔導師である事を明かし、このゴブリンの国には
魔術師が二人しかおらず、儀式に携わる者が一人増えればそれだけ早く魔力を蓄える事ができるのだと言った。
一行は協力することを決め、魔力が充分に貯まるまで、この王都に滞在することになった。
しかし、彼らに向かってベルマはこうも言った。ゴブリンと言う種族は、力こそが全てである、と。従って、一行にもしかるべき『力』を示して貰わない限り、
他のゴブリン達が納得しないだろう、と。
そしてベルマは、この地下に住み着いている鼠を20匹狩って来る事を一行に命じたのである。
鼠の巣へ通じる穴は、大きな石で塞がれていたが、彼らはゴブリン達の案内でその中へ足を踏み入れた。たちまち、敵意露わに群がってくる鼠たち。その大きさたるや、
犬ほどもあり、その牙の鋭さは生半可ではなかった。
前衛に立った戦士達の足はみるまに血にまみれ、このままでは食い殺されるのを待つばかり。ローエンの魔法もうまく奮わず、その一方で鼠の数は遥かに多い。
しかし、防戦に回ったファルカスが、飛びかかってくる鼠たちの攻撃を楯で防いでいる最中、楯に頭を打ち付けてふらふらになっている鼠を見つけた事から事態は好転した。
きっちりと身を守ってさえいれば、鼠の方から自滅してくれるに違いない。
そして追い風のように、ローエンの呪文もまた上手く成就を始めた。ふらふらになっている鼠は、ダームのスリングで止めを刺す事ができる。
こうして、辛うじて20匹のノルマを達成した彼らは、ローエンの閃光魔術に驚いて逃げ出した鼠たちの隙をついて、仕留めた獲物を持って無事帰還した。
ほんの僅かな時間で20匹の鼠を仕留めた腕前に、ゴブリン達も一応納得し、彼らは無事ゴブリンキングダムの客人として迎え入れられる事となったのである。
to be continue
前話<<
戻る
>>次話