Love In An Elevator(2001/08/26)
ファルカス[男戦士]、ディーン・エッジ[男戦士]、ダーム[男盗賊]、ローエン[男魔術師]

Lovin' in elevator (エレヴェイターの中の情事)
Lovin' it up when I'm going down (降りて行くってときに、天にも昇る気持ち)
Lovin' in elevator (エレヴェイターの中で愛し合うんだ)
Lovin' it up till I hit the ground (地面に叩き付けられるまで、大いに楽しむのさ)
――『Love In An Elevator』 (Steven Tyler,Joe Perry) [aerosmith]


 謀反を防ぎ、王を守りきった一行だったが、女魔術師ミシュエルが死んだために魔力封入の成就は1週間ほど遅れる事になった。
 それでも、何とか魔力炉を動かす事に成功する。
 無事に遺跡の魔法門を開けるようになったゴブリンキングのベルマは、魔力封入を助力したローエンに向かい、先に門をくぐるように告げた。
 この先が何処に通じているかも判らない門である。その先遣隊として彼らを行かせようと言う魂胆である。もちろん、彼らが死んだ時にベルマに判るよう、呪文を掛ける事も忘れてはいない。
 しかし、ローエンはそれを承諾した。どのみち、他に出口が無い以上、門をくぐるしか無いのだ。
 一行は翌日、その門をくぐるべく儀式の間へ集った。
 ベルマが門を開く儀式を執り行うと、彼らは頭上に開いたゲートへ吸い込まれて行った。

 しかし、ベルマが推測したように、ゲートの中は危険だった。
 足元から浮かび上がるように8体の石像が現れ、彼らに向かって襲いかかってきたのである。

 逃げ道も無い彼らは必死で応戦した。
 石像は、大柄な男を象ったものや、美しい女人像、剣を抜きはなった戦士像や、翼持つ異形、斧を構えた戦士像など様々な姿をしており、その攻撃方法も様々だった。
 ファルカスとディーンはとにかく石像を一体ずつ減らしていくことを決め、武器を持った像を優先に破壊していった。
 この石像の中で、一番の厄介者は翼持つ異形像だった。その石像は空を舞い、攻撃する時だけ下りて来てはすぐに上空へ引き上げてしまうからだ。戦士達の剣は届かない。 しかも、他の石像とは違い、どんなポジションからでも四人に自由に襲いかかれるのである。
 これによって再びローエンが重傷を負うも、かろうじて意識は保つ。
 しかし、この窮地はこれらの石像を破壊しただけでは治まらないようだった。
 破壊された石像の中から、白い幽体が抜け出してきたのである。そして、先程から執拗にヒットアンドアウェイを繰り返している翼持つ異形の像の攻撃によって、ダームが意識を失ってしまったのだ。
 何とか倒れたダームを庇いながら戦い続ける三人。しかも、破壊した石像からは幽体が繰り返し出現する。
 ローエンは広域火炎魔法で数体の幽体を巻き込みながら、これを退治していったが、幽体の出現は止まる事を知らなかった。
 ファルカスとディーンは翼持つ異形を仕留める事に神経を傾けた。攻撃する為に下りてくるその僅かなタイミングに斬り返そうと狙ったのである。異形はディーンに襲いかかり、 ディーンは噛み付いてくるその異形の顔目がけてグレートソードを叩き付けた。狙い澄ませたように大剣の刃はその異形の顔を粉砕。これで石像は全て片づいた。
 後は、幽体である。しかも、この幽体に剣は利かないのだ。
 ローエンは、ファルカスとダームの剣に炎を纏わせ、援護を試みた。すると、剣は幽体にも利くようになったではないか。
 現れる片端から幽体を斬り払うファルカスとダーム。火炎魔術を連発するローエン。
 際限なく現れる幽体は、彼らから活力を奪い去ろうと狙ってくる。いったいいつまでこれが続くのか、精神的な疲労の色も隠せなくなった頃、不意に幽体の出現は止まり、頭上に再びゲートが開いた。

 ゲートの外は厚い埃の積もった建物の中だった。まだ外には出られていないらしい。軽い失望に襲われる一行。
 そんな時、不意に声が聞こえてきた。
 ――『本日はご利用いただき、誠にありがとうございました。存分にお楽しみ頂けましたでしょうか? またのご利用をお待ちもうしております――』

to be continue

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