One Way Street(2001/09/16)
ファルカス[男戦士]、ディーン・エッジ[男戦士]、ダーム[男盗賊]、ローエン[男魔術師]
And honey you're headin' down a one way street (そしてハニー、おまえは一方通行をまっしぐら)
And I'm goin' down the other way (俺は別の道を行く)
――『One Way Street』 (Steven Tyler) [aerosmith]
危険なゲートを抜けた先は、未だに何処かの遺跡の中だった。
ファルカスは後からやってくるゴブリンキング一行を待つ事を提案したが、ローエンは先へ進む事を希望する。明確な結論は出ないまま、取り敢えずの休息を始める一行。
しばしの休息の間に、ざっと部屋を調べたダームはこの広間の一面を占める大きな石扉の向こう側を偵察に出る。
石扉の向こう側は、曲がりくねった通路が続いていた。ただひとつ、普通と異なるのは、床も天井も壁面も、全てがよく磨かれた鏡で造られている事だ。
ダームが強い警戒心を抱きながらも先へ進んでいくと、やがて異変が起こった。
鏡像のひとつが密かに動き出し、ダーム自身に向かって殴りかかってきたのである。
殴りかかってきた鏡像はそのまま鏡の中へと吸い込まれ、再びダーム自身の鏡像へと戻ってゆく。ダームは他のメンバーの待つ広間へ引き返し、この危険を告げた。
今度はローエンがこの鏡の廊下に足を踏み入れた。念には念を入れて自身に防護の魔法を掛け、鏡を破壊するべく火炎魔法を解き放つ。
ところが、魔法の炎は鏡に届く寸前に霧散して消えてしまったのだ。どうやらカウンターマジックの術が掛けられているようだ。他にも色々と試してみると、鏡を破壊するような
術法が消失するように作られているらしい事が判明した。
ローエンはこの鏡の表面に霧を吹き付ける事で結露させ、鏡像を不鮮明にする事で危険回避を試みた。
一行は恐る恐る鏡の廊下へ足を踏み入れる。結露した事で滑りやすい足元に気を付けながら、彼らは先へ進んでいった。
しかし、行けども行けども、終わりが見える様子はない。鏡像を不鮮明にする為の魔法を十回ほど行使しても、まだ先は続いているようだった。
もしかしたら、この回廊には終わりは無いのかもしれない。
そう考えた一行は、この回廊から出る為の隠し扉が無いかどうかを探し始めたが、やはりそのようなものは見付ける事は出来なかった。
この回廊が、以前の碁盤の目状の回廊と同じく、無限にループしているのではないかと睨んだ一行は、ダームを先行させてループしているかいないかと確かめる事にした。
廊下の後ろからダームが現れれば、回廊はループしている事になる。
ダームは、鏡の中から現れる鏡像を警戒しつつ、全速力で回廊を走り出した。
先行したダームはやがて、一枚の両開きの扉に行き当たった。終点がある事を知ったダームは、再び一行の元へ引き返そうとして、背後の道が閉ざされている事を初めて知った。
たった今駆け抜けてきたばかりのその回廊は、何故か一枚の鏡壁で行き止まりになっているのである。
ダームは、彼らが追い付いて来てくれることを信じて、両開きの扉をくぐって行った。
一方、回廊に残っている一行は、ダームの足音が遠ざかるのを聞いていたが、やがてその物音が不自然に聞き取りづらくなった事に気付いた。呼びかけてみても、返事は返って来ない。
ダームに何かあったと考えた一行は、先を急ぐことにした。ローエンが念のために鏡面を魔術で塗りつぶしながら進み、やがて一行は終点の扉に辿り着く。
扉の外にいたダームは一行の気配に気付き、扉を開けて無事合流を果たした。
扉の外は、依然、廃墟の中であった。
瓦礫と化した大広間には、沢山の棚や台が散乱しており、厚い埃で覆われていた。
一行はこの大きな広間の安全を確認し、めぼしいものが無いか探索する事にした。
ここは何かの倉庫だったのか、用途のよく分からないオパール製の像や、油を入れる部分のないランタンなどを発見する。いくつかの物品には、古代の言葉で書かれたラベルがついていた為、
ローエンが読みとる事ができた。
また、その他には開け方の判らないクローゼットの様なものが沢山あり、それはどうやら一定の金貨を入れる事で作動するようになっているらしかった。一行は、様々に試した結果、
正体不明の飲み物や食べ物、宝飾品とも言えるような楯や剣を手に入れ、その武具の性能に満足したあと、先を急ぐ事にした。
to be continue
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