Walk on Water(2002/??/??)
ファルカス[男戦士]、ディーン・エッジ[男戦士]、ダーム[男盗賊]、ローエン[男魔術師]
I'm winking at wiches (俺は魔女にウィンクして)
And howlin' at moons (月に向かって吠える)
――『Walk on Water』 (Steven Tyler,Joe Pelly,Blades,Shaw) [aerosmith]
溶岩帯をしばらく歩いた一行は、やがて溶岩の河から逸れ、空気が冷えてくることを感じ取った。
前方に大きな空洞があるかのように音の反響が変わり、先の様子を知る為に、ダームが先行する。
通路の先は切り立った壁の中程に開いた口で終わっていた。口の向こうには広大な空間が広がっており、その天井は所々に煌めく水晶が突き出して、闇を照らしていた。この空間はまるごとが古代の遺跡の
ようで、見渡す限りが半壊した古めかしい建造物で埋め尽くされていた。
空間の中央には大きな地底湖が広がっているのが見え、天井からどうどうと流れ落ちる滝がその湖に注いでいる。湖の畔には、微かな明かりのようなものが灯っており、まるで集落か何かのように見えた。
ダームは一行の元へ戻って状況を告げ、下へ降りるか否かを問い、ファルカスは降りる以外に道が無いと応えた。
一行が穴の淵まで行って光景を眺めていると、ふと、足下の地面の方を何かが歩いている事に気が付いた。
それは、まるで小人のようであった。真っ白で色素のない小さな人が一人、何かを捜すようにうろうろと歩いているのである。一行が見ている前で、小人は諦めたように湖の方へと戻っていった。
それを見届けると、まずダームがゆっくりと崖を降り始めた。しかし、降りていく最中に、やはり先程の白い小人が引き返してくるのが見えたのである。
ダームは慌てて崖を降りきると物陰に姿を隠したが、白い小人はまるでダームの居場所が分かっているかのように真っ直ぐに彼の元へ歩いていく。そして、小人は彼に向かって、迎えに来た旨を伝え、
他の者はどこにいるのかを問い掛けた。
既に居ることが知られてる事を悟った一行は、白い小人に害意がない事を感じておとなしく降り、湖の畔の街へと案内された。
街には、彼ら以外にも何人かの人の姿が見え、白い小人もまたその合間を縫うように動き回っていた。
一行はまず、小人が案内するままに、湖の畔へとたどり着いた。すると、湖面の上を4人の人間が歩いて渡り、彼らを出迎えた。一人は白いローブを身に纏った女性であり、あとの三人は
甲冑姿の騎士だった。女性は彼らを歓迎する旨を述べ、この場所が『安息の地』だと告げる。
そして、一行に街の家をひとつ割り当て、疲れを癒すように勧めたのだった。
to be continue
前話<<
戻る
>>次話