赤神龍探索行〜ソノヴァ〜(2003/09/13)
ファルカス[男騎士]、ディーン・エッジ[男騎士]、ダーム[男間者]、セリーナ・クレセント[女魔導師]


 セラフィナの死によって、一行は方針を変更する。
 魔王の要塞近くの間道ではなく、他の道筋を使おうと言うのである。一行は、その情報を求めて、学術都市ソノヴァへ赴いた。

 セリーナとファルカスは、ソノヴァにある知識神ハマスキスの神殿に収められている、膨大な書物を閲覧し、赤神龍クリムゾン・ヘルカイトの所在や、カルバーン王国についての 調査、山脈を越えるルートの模索に取りかかる。
 その間、ディーンとダームは、街中での情報収集に勤しんだ。
 調査に入って二日目、セリーナとファルカスは、カルバーン王国の歴史書の中に、僅か13才という年齢で王位継承権を剥奪され、追放された王子が存在することを発見する。 生来の残虐さによって、王座に相応しからぬと判断されたその王子は、妾腹の子で、王家の名を名乗る事をゆるされず、母方の名に戻ったようだった。 もしも、赤神龍が王権ではなく王家の血筋に従うものであるのなら、この王子の血脈がこの世に存在しているからこそ、未だこの世界に残り続けているのではないか、と二人は推察する。
 もしもその王子が生き長らえていたとすれば、今は既に40才近い年齢に達している筈で、成人した子供を持っていてもおかしくはない。
 この極めて有力な手がかりに、二人は喜んだが、その間にとんでもない事が起きていたのである。

 街中での活動に当たっていたダームは、今までの行程でやってきた通り、この街の暗部、盗賊組合に接触を持とうと努力をしていた。しかし、この街の組合は今までとは異なり、 ダームとの交渉に最初から当たろうとはしなかった。
 既に組織の構成や方針から全く異なる事を知ったダームは、それ以上の接触をあきらめ、引き下がることにした。但し、彼らの尾行や何らかの細工を警戒し、 彼らをつける為に姿を眩ませる。
 ダームの優れた技量に驚いたソノヴァの組織員の一人は慌てて、ダームの存在を探知する為の魔法を放つ。
 そして、その呪文は、ダームの持つ《虚無》の加護を明らかにしてしまったのである。

《虚無》の加護を持つ者は、この世界には数少なく、その肉体は極めて貴重な魔術用具と成り得た。
《虚無》の者が居ると知ったその組織は一計を案じ、ダームを付け狙い始めたのだった。

 それとは知らず、ダームは、ソノヴァの組織との関わり合いを諦め、今まで先延ばしになっていた魔術の習得へ向けての勉強に取りかかることにした。
 まず、魔術の基礎を学ぶ為の書物を買い求めるために魔術用品を商う店に立ち寄る。ところが、彼が買い求めようとした書物は余りに高額の上、かさばるため、彼は一旦宿屋へ戻って金を持ってくることにしたのだった。
 しかし、その店は、彼が接触に失敗した組織の末端だったのである。このソノヴァの盗賊組合は、魔術結社と一体化していて、その権力は魔術師達が握っているのだ。
 ダームの訪れを聞いた組織は、ダームを捕らえるために、その店に罠を張った。
 そして、その罠に、ダームと、ダームに連れられて来たディーンは、見事に引っ掛かってしまったのだった。

 神殿の図書館から帰ったセリーナとファルカスは、二人の帰りが遅い事に気づく。
 セリーナが念のために二人の所在と状態を探るための呪文を解き放つと、二人が何らかの影響によって身体を動かせない状況に陥っている事が判明する。
 残された二人は、基本的に魔術の行使が禁止されているソノヴァを出て、外で救出の為の下準備に取りかかる。
 しかし、二人の努力も空しく、ダームとディーンは深夜過ぎに、この街から魔術によって別の街へと送り出されてしまったのだった。
 セリーナは、誘拐された二人が、フォレン・アナーヴァと言う悪の神を奉っている街へ運び去られた事を呪文によって突き止める。
 ここに至り、彼女は恥を忍んでポートブラックサンドへ帰還し、事情を報告して救出のための人員を用意してもらう事を決断したのだった。

to be continue

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