醒める



第127話「おこた」

 ふうむ。何ヶ月ぶりだろうな、ブルーフォレスト物語。む、四ヶ月ぶりか。超々高レベルキャラクターのキャンペーン。全員マイスタークラスだし、全員国家の要人だし。
 戦乱の世を切り抜け、生きていこうってなもんよ。

本日の犠牲者ども:
ラグナ新国の女宰相閣下、容姿50の暴力を存分に奮う女傑。
ラグナ新国国王ウールンの剣術指南役、そして『青の英雄エルシュ』の後継者と謳われる剣聖。
俺様道化師の、宰相閣下と密かにラブラブらしい(笑)、根は首領の軍将。
なぜか雑務を細々引き受けてマメに働く、その本質は大物喰らいの剣聖。
降魔汚染を払拭するために努力する、しかしあまり働きたがらない武王。
以上5名

 コムト・カイマを敵にまわし、これを打ち破り、領土を広げたラグナ新国。
 コムト領は剣術指南の剣聖の出身地でもある事から、彼の領地になり、コムトーカイマに蹂躙されつくしたイステアは、同じくイステア出身の宰相閣下が救援に赴く事になった。
 自国内では、壮大な城塞都市化計画が進められ、寄せ集めの軍隊を精鋭に鍛えるべく日夜訓練が繰り返される。
 元々民の少ないラグの地に、自給自足の為の農民と労働者を招き寄せねばならないし、中央山地を切り開いて新しい土地を手に入れねば、南と東に長く伸びた国土を守る事も難しい。
 優秀な武将や人材をPC以外に求める為に、雑務剣聖は民草の間を走り回って登用に勤しみ、元敵将を演じていた軍将は恋人でもある宰相閣下に様々な方策を語り続けた。

 ――まぁ、とにかく忙しかったわけ。

 さて、テーブルを囲んで、あーでもない、こーでもないと喋っていたプレイヤー達を見回して、ふと俺様道化師の頭によぎったことがあった。
 ちょうどその時は、軍議のシーン。今後の国の行く末を定める非常に重要な会議だ。
 重要は重要だが、プレイヤーは皆くだけた口調で意見を喋っている。

道化師「……なんかさぁ、この軍議って、おこた(コタツ)囲んでやってそうだよね(^^;」

 そう。テーブルを囲んで猫背気味で喋るプレイヤーたちが、なんとなくキャラにかぶったのである。

雑務剣聖プレイヤー「いや、いままで言ってないけど、ここ(テーブル)には布団が掛かってるから」(w
道化師「じゃあ、真ん中にはミカンだね」(w

 と、ここから冗談でPC会話に突入。

武王「みかんみかんー(ミカンを剥くしぐさ)。んー、うまーぃ」
軍将「俺にもミカンー(手を伸ばして剥き始める)」
雑務剣聖「……と、言うわけであるからして……」
軍将「ミカンすっぱー! 酸っぱいよこのミカン!」
宰相「ミカンは皮の柔らかいのを選ぶと当たりですよ。(やはりミカンを剥くしぐさ)
剣術指南「……だからって、ミカンを揉むんじゃない、そこォ!」(爆)
軍将「あ、お茶、お茶。お茶ないかなー。――あ、ウールン(自国の王様)、お茶汲んできてー」(w
ウールン王「えぇえ?! ボク、王様……」
雑務剣聖「あぁ、あぁ、それがしが煎れてまいりますよ」(w

 ……こんな軍議、いやじゃ。
2001年11月26日

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