醒める
「……俺もねぇんだ」
ういっす。『ヴァンパイア・ザ・マスカレード』を初プレイしました。
当然、マスターだけどね。
感想は、「良いゲーム」でした。
ただ演技するゲームではなく、そのセッションの中での各々の『役割』を自覚して、振舞うことを要求されます。
要求と言っても、ルールブックに明記してある訳ではなく、プレイ中にそれを痛感できる筈です(笑)。
パーフェクトなキャラクターはまず作成できませんし、万能キャラは恐らくかなり弱いものしか作れません。
協力して団結して立ち向かう、と言うのは、最近忘れかけられているTRPGの原点だと思います。
だから、「良いゲーム」。
舞台はロンドンにしました。ロスを止めたのは、地図が無いから(笑)。
ロンドン&イギリス各地は観光ガイドブックがあるし、行った経験もあるので、マスタリングしやすいのです。
しかも、古式ゆかしいヴァンパイアなんかにも似合うな、と思ったので(笑)。
今回はほんのさわりのつもりだったので、ロンドンに紛れ込んだらしい、よそ者のヴァンパイアを狩るという単純なシナリオにしました。
プレイヤーは4名。
PCは、獣の力を身につけている氏族『ギャンレル』、妖術を心得ている氏族『トレメール』、改革そのものを目的とする氏族『ブルハー』、
狂気の中に潜む真理を追究する氏族『マルカヴィアン』となりました。
一番の曲者は、狂人『マルカヴィアン』でした(笑)。
精神障害:誇大妄想を持つこの男、口を開けば「世界の創造主」やら「我々を操っている者」やら、怪しい言葉が飛び出してくる(笑)。
『トレメール』がそれに付き合ったため、もはや狂人の集団の様相(笑)。しかも『マルカヴィアン』と『トレメール』の間でも、会話が成り立ったり、
成り立たなかったりと、支離滅裂。
マスターが用意していた強力な『マルカヴィアン』のNPCが加わったら、もはや収拾のつかないことに(汗)。
(この日記を見ていると、収拾のついたためしが無いように見えるな……)
さて、
プレイ時間も押し詰まっていたので(何と夜10時を過ぎていました!)、シナリオを進めるために『トレメール』がNPCマルカヴィアンに白状しました。
「貴方が余所者かと思っていました。済みません」
NPCマルカヴは少し怒ったらしく、真顔で『トレメール』に詰めよります。
「お前、ロンドンが火に包まれたのを見た事があるか」
(ロンドン大火の事を指しています。PCは全員、ヴァンパイアになってから25年以内なので、当然見たことなど有りません)
どうも古株のご様子。そりゃ、最近ヴァンパイアになったばかりのヒヨッ子に疑われたんじゃ腹も立つでしょう。
『トレメール』はたじろぎ、素直に応えました。
「い、いいえ、ありません」
「そうか、無いのか――」
PCが固唾を飲んで展開を見守る中、NPCマルカヴは一拍の間の後に言いました。
「俺もねぇんだ」(真顔)
この直後、プレイヤー全員を笑いの渦が襲ったことは言うまでもありません(笑)。
(余談ながら、この日は終電逃しました。乗り換え駅までは行けたんだけどね)