醒める



第84話「パイルバンカー」

さぁて、来た来た。隣の卓でやってた連中の妄想爆走日記。
つーわけで、載っけてやるぜ、ヒャッハァァア!!!

4月1日、この日はサークルの例会として皆集まり、呑気にTRPGをやったわけですが、
ATM領主の希望で、領主様の居なかったこちらのセッションのネタを紹介することに相成りました。

この日やったのは、先日発売したばかりの「装甲騎兵ボトムズ」。シンプルなシステムながら、なかなかの良作です。

では、キャラクター紹介。
作戦指揮能力にかけては随一のコマンダー、通称「隊長」くん。
パーティー1のシュミレーション好きの装甲騎兵くん。
実はかなりのギャンブラーの狙撃兵くん。
AT(このゲームのロボット、つまり主力兵器の事)に載らず、生身でATと闘う機甲猟兵ちゃん(紅一点)。
の4人。

さて、時は百年戦争末期。最前線の惑星に送られ、激戦をくぐっていた最中の一行は、
上官である大佐殿命令で辺鄙な場所に送られ、敵のおとりになるようにはめられた挙句、
撤退する味方に置き去りにされ、孤立無援でこの星を脱出するはめになる始末。
何とか物資を補給し、追って来る敵部隊を撃破していく中、一際異彩を放ったのが、機甲猟兵ちゃんでした。

なにしろ、ライフルとそこに取り付けた対AT用のパイルバンカー
(でっかい槍を火薬で打ち出して相手に叩きつけると言う豪快な武器)一丁でATを叩き壊す叩き壊す。
チームの平均撃墜率が2機なのに対して彼女の撃墜、なんと3。
周囲の信頼も勝ち得ますが、なによりも戦い方が男らしい(笑)。

バイクでATに肉薄するや、取り出したパイルバンカーでズドンと一撃。

通常、使い捨ての消耗品といわれる機甲猟兵の概念を打ち壊すほどの活躍。
それに彼女のつかうパイルバンカー、ボトムズ好きの中には根強いファンも多い程の人気武器。
例に漏れず、この時のセッションの面子も大のパイルバンカー好きがマスターも含めて4人も居りました(笑)。
そんな時に起きたこのお話。

自分達同様に取り残された味方部隊を合流させ、惑星脱出用の船を確保するべく、警備が手薄な宇宙港を襲撃する一行。
奇襲は成功し、指揮官くんの卓越した指揮と装甲騎兵くんの戦術眼のお陰で作戦は順調に進んでいました。

マスター「じゃ、警備部隊の配置するね。これで最後・・・かな?」
一同「じゃ、俺達の配置だー」

そそくさと部隊のマーカーをヘクス上に配置していくPC達。機甲猟兵ちゃんは無言で最前線に配置。

装甲騎兵「なにやってんのー! あんた生身でしょ、いきなり前に出たら撃ち殺されちまうよー」
指揮官くん「一応、後方支援役のはずなんだから、猟兵ちゃんは後ろだよ」(笑)
機甲猟兵ちゃん「あ、そうだった」(笑)
装甲騎兵「あっぶないなぁ、もう」(笑)

何しろ機甲猟兵は生身です。ATの攻撃を受けてしまったら、確実に死にます。
攻撃力は高く、防御力は皆無。それが機甲猟兵なので、後方での火力支援が主な役割になります。
だから、装甲騎兵くんの言葉になるのですが、機甲猟兵ちゃん、俯きながら、ぼそっと、

「でも、パイルバンカー萌え萌えっす」(笑)

いや、それは関係ないって(笑)。
無事に配置も完了し、奇襲も成功し、快適に戦闘開始(笑)。
敵のATは重装甲の為、指揮官くんは集中砲火陣形を引き、確実に撃破していく事にします。

機甲猟兵ちゃん「じゃあ、まずはアタシが削り役になろうか」
装甲騎兵「いや、俺が行く。留めは任せた」
指揮官くん「うん。そうすべきだね

思わず首をかしげるマスター。
確かに猟兵の持つライフルも強力ですが、ATの火器の方が強力です。
確実性を求めるならばATが留めを刺しに行くのが順当なのですが……

指揮官くん「だってパイルバンカーで留めがさせるんだよ!?」

いや、そういう問題ではなく。(^^;

指揮官くん「だってパイルバンカーなんだよ!?」

だからさ、( ̄  ̄;ゝ

装甲騎兵「うむ。パイルバンカーだな!!」

あんたまで!!Σ( ̄□ ̄;

機甲猟兵ちゃん「じゃ、留めは任せろって事で」(笑)

その数秒後、敵のATは串刺しにされて叩き壊されていましたとさ(笑)。

…………まあ、パイルバンカーじゃ、しょうがネェよな(笑)。

(寄稿:夢霞幻斎氏 加筆修正:インサニティ・レッド)
2001年04月02日

前の夢へ<<  醒める  >>次の夢へ