このページは、異能使いオンラインセッションを円滑に進めるためにATM@GMが試行錯誤してつくったページなのです。みぃ☆

異能使い Online Session ver.ATM
cast:雨宮斬九郎,鬼神光,ソル=バッドガイ(火神仁),御影信,レイチェル=沙門(五十音順)
【願掛け人形】



Opening Phase:case レイチェル=沙門
[東京大学構内]

 つい先日のレポート提出期限に間に合わなかったのは、法王庁の任務のせいだった。
 幸いにも、担当の教授はそう言った事柄には寛容な人物で、恐る恐る"教会の奉仕活動"という理由を持ち出してみると、ボランティアの精神は大切なことだと言って、期限を今日まで延ばしてくれた。
 本日の受講を終えたあと教授の部屋を訪れると、そこには白髪混じりの教授の他に、この大学では見かけたことのない外国人の老人が居た。
 来客中に闖入してしまったかと慌てて謝って退出しようとすると、教授は手を振ってそれを止め、逆に招き入れた。
「ちょうどいい所に。少しばかり、彼の手助けをお願いできないかな」
「彼は、マーティン・グッドウィン氏。オックスフォード大学で教鞭をとっておられる」
「始メマシテ、オ嬢サン」
「まぁ、この話は大学とは全く関係のない話なんだがね――」
 教授はそう前置きして、手助けしてもらいたいことを説明し始めた。
 それによるとマーティン氏は、とある古びた人形を探しているのだと言う。その人形は、彼が生まれ育ったソールズベリーの屋敷にあったもので、古くからずっとその屋敷の屋根裏に置いてあったらしい。
 彼の祖母の話では、その人形には不思議な霊が宿っていて、屋根裏部屋から動かしたら災いが起きると言われているもので、マーティン氏がその家を出るまでずっと屋根裏部屋に置かれていたのだ。
 マーティン氏は、つい最近までその人形のことなどすっかり忘れていたのだが、屋敷を相続していた甥からそのソールズベリーの屋敷の改築が終わったというので久しぶりに訪ねてみたところ、その人形が無くなっていたのだと言う。
 甥は、改築の際にそういった古い品々を古道具屋にまとめて売ってしまっており、それらに紛れてしまったようだった。
 マーティン氏がその古道具屋に連絡を取り、人形の行方を尋ねたところ、日本から来た個人輸入ショップのオーナーが買い取った中に含まれており、既に日本へ送られてしまっていた。
 たまたま、大学の講演で日本を訪問する予定のあったマーティン氏は、その日本の個人輸入ショップに掛け合ってみようと思い、荷の送付先を聞き出して連絡をしてみたのだが、ナシの礫。電話は常に留守番電話で、手紙には返答はない。
 結局、日本へ来るまで一切の連絡はつかなかった。
「そういうわけで、その個人輸入ショップを訪ねて行きたいと言うのだが、彼は東京は不慣れでね。案内をして差し上げて欲しいんだが」
 教授はそう言って微笑んだ。
「ボランティアの精神はとても大切なことだし、私も君のレポートを読む時間ができるからね?」



 (取得予感[興味]






■オープニング一覧へ戻る