このページは、異能使いオンラインセッションを円滑に進めるためにATM@GMが試行錯誤してつくったページなのです。みぃ☆
異能使い Online Session ver.ATM
【竜の呼び声】
cast:未定
Opening Phase:愛情のカタチとその代価 [風間慧OP]
その依頼人は、緊張した面持ちで、まっすぐに背筋を伸ばして座っている。
彼が持ち込んできた依頼は、彼の祖母と従兄弟の捜索で、報酬として提示してきたのは古い書類の束だった。
確かに、その書式には見覚えがある。
今となっては触れられたくない過去の一時に、何度もその書類のやりとりをした記憶がある。
「これは、差し上げます」
強張った顔のまま、その若者は無理に微笑んだ。
「前当主出奔のどさくさの際に、総務に押収していた物証の中にまぎれてたものです。あなたにとっては、無い方がいいものでしょう?」
ためしにめくって見ると、その中の一枚に、今とは表情の違う自分が写る写真を見つけた。
こんなものを持ち出して、彼は大丈夫なのだろうか。
重大な処罰ものの行為をしてのけた彼に半ば呆れつつ、先を促す。
「よくわからないんですが、もう、色々なモノが一斉に動き出しているんです。それぞれの局も、それぞれの家も。でも、どこがケリをつけても、丸く収まりはしないと思います」
丸く収まらないのはそう言っている自分の方ではないだろうかと思ったが、あえて口には出さなかった。
「だから、二人に伝えて欲しいんです。事が手に負えなくなる前に帰って来い、と」
そこまで言って、彼は苦笑して、独り言のように呟いた。
「こんなこと言って、素直に帰って来てくれるなら、最初から逃げたりなんかしないか」
再び、彼は表情を戻して続けた。
「あなたは、二人のことをご存知だと聞いています。だから、お願いします。特に、建人にぃ……じゃない、建人はヒドい状況に突っ込む体質だと思うんで――」
依頼人のこの台詞の後半は、恐らく一番的確に、状況を表現していた。それは確信を持って言える。
事務所の隅で、この時期は使わない空のコート掛けに知らん顔をして止まっている式が、警告の声を上げた。
一瞬遅れて空気が微かに震え、突如三人目の影が窓際に現れた。鋭い響きを伴ったハスキーな女の声がした。
「――あの人が帰る場所は、あんたのところじゃない」
窓から差し込む昼の日差しを背にし、影になったその顔の双眸は、人ならぬ金色の輝きを放っていた。
彼女は微笑みながら言った。
「探偵さん、頼みがあるんだよ。……そのボウヤの依頼を、引き受けないで欲しいんだよね」
(取得予感:[競争])
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