悼歌
無窮なる草原に佇(たたず)み
吐息と共に 見上げれば
漆黒の空 彩る 無数の星辰
それすら眩しく 目を閉じれば
想いに映るは 君と駆けし日々
地平の彼方 深山幽谷
万里の道 行こうとも
君とならば 遠くはあらざりし
されど今 君の命は涸れ果て
最早再び 共に駆けることあたわず
さらば我 君の亡骸を
君の愛せし この草原に埋(うず)めよう
草原を渡る風と共に
君の想いが 彼方へと駆けて行けるよう…
静かなる海辺に佇み
小波(さざなみ)を聞きて 眺むれば
暗き海に映る 優しき月影
その更に下 目を凝らせば
月明かりに映えし 君の姿を見ゆ
猛き巨人 死者の王
暗き迷宮の 悪魔でさえ
君とならば 恐るる物はなし
されど今 君の命は涸れ果て
最早再び 共に闘うことあたわず
さらば我 君の亡骸を
君と眺めし この海原に沈めよう
深く静かなる わだつみに抱かれ
君が深く 静かに休むことのできるよう…