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月狩り

 

夜空に浮かぶ あの珠を

子供はとろうと 手を伸ばす

 

自分の背を追う あの瞳を

子供は恐れて 走り出す

 

日に日に変わる あの爪を

子供はうかれて 夜を待つ

 

夜明けに残る あの石を

子供は何度も 振り返る

 

姿なき空に あの夜も

兎は何処かと 仰ぎ見る

 

昼間は見えぬ星があるように

昼間に浮かぶ影もある

 

闇夜の灯りが星だけでも

子供はみんな 彼の事を

 

お月様と呼んでいる