漂流者の日々第5部

異境迷走編


南部式猿の脳味噌宴会

3月15日

 いい加減、行き帰り汗をかくようになってきた。もうコートともおさらばだろうか。そういや今着てるコート、とうとう丸十年使用したことになる。黒いコートのはずなのに激しく脱色しているのはそのためだ。しかし今もって防寒能力に特に問題無しと思われるので買いかえる気は起きない。こんな調子であと十年くらい着続けるかもな。

「ソフトウェア」(ルーディー・ラッカー、早川SF文庫)読了。
 かつてのロボット工学第一人者、コッブ・アンダスンはフロリダで余生を送っていた。ある日、自分そっくりのロボットがやってきた。月に来てくれれば新しい肉体を提供する、とロボットは言った。現在月には、かつてコッブに開発され、自意識を与えられたロボットたちが多数住んでいる。恩返しを受けるために月に行ったコッブを待っていたのは、ロボットの手による革命と抗争だった……という話。
 なんか、わけわからん。この話にどんな感想を抱けばいいんだろう? 場面場面は面白いんだが、全体を俯瞰するとまるで形を為してないというか。決してつまらないわけじゃないんだが、この話の感想を語る言葉を、オレは持たない。謎だ。かなりサイバーよりだ。そしてパンクでもある。しかしこれがサイバーパンクかと問われると、どうも違うような気がする。サイバー+パンクであって、サイバーパンクではない。謎。これがディック記念賞受賞作というのも謎だ。アヌビスの門と内容がまったく異なっていると思われるのだが。

「パイド・パイパー」(ネビル・シュート、創元推理文庫)読了。
 1940年、夏。引退した弁護士ハワードは戦争で息子をなくした痛手を癒すべくフランスの山奥で静養していた。が、選曲がにわかに緊迫を高めたため、ハワードはイギリスに戻ることを決意する。その際、たまたま知り合った国際連盟に勤める夫婦の子供たちを預かる羽目になった。まあ機関車に乗ればすぐに故国に帰りつけるだろう、とハワードは子供二人を連れて帰途の旅路についた。だが、その日はちょうどドイツ軍がセーヌを渡ってパリ北方に進行を開始した日だった。汽車のダイヤは狂う、バスに乗れば爆撃を受ける、車に乗ればすぐにガソリンが切れる、とアクシデントは次から次へと起こる。やむを得ぬ事情から預かる子供はどんどん増えていく。そして子供たちときたらダダはこねる戦車が見たいと大騒ぎする熱は出す、と足を引っ張りまくる。おまけに行く手にはナチの手が伸びてきて英語をしゃべったらスパイと誤認されて即逮捕の危険、とハワード一行の旅は前途多難。果たしてハワードは無事故国の土を踏むことができるのでしょうか? という話。
 激烈に面白かった。単純にフランスの奥のほうからイギリスに帰りつく、それだけの話ではあるのだが。最終的に七人にまで膨れ上がる子供たちは、しかししっかりと書き分けられていて、それぞれに抱えている背景がある。厄介な荷物を抱え込んだハワードは、苦難に正面から立ち向かう。「子供たちを引きうけたときには思ってもみなかった困難が待っているとしても、いったん負った責任は最後まで果たさなくてはならない」。かっこよすぎる。「渚にて」でもしんみりささられたが、こっちもしんみりさせられた。いい。
 だがなんで創元推理文庫なんだろう。どっちかというと創元ノヴェルズのカテゴリに入るのではないか? まあジャンルわけの難しい作品ではあるが。
UP THE LINE

3月14日

 またしても、背後霊に肩車でもされているような気配になってきた。かったる〜い。人目をはばからずに屈伸運動ができるスペースが職場にあればいいんだがなあ。職場のレストルームは驚愕の狭さであり着席してぼーっとすることくらいしかできない。さりげなくディスプレイなどを利用してストレッチなど行っているのだがこの程度ではストレッチパワーはたまらない。助けてストレッチマン!
 そういやストレッチマンがとうとう単独の番組に昇格するそうで。その名も「ストレッチマン2」。大学三回の頃から見守ってきた甲斐があったというものだ。つうかさりげなく息が長いよな。人気番組?

「時間線を遡って」(ロバート・シルヴァーバーグ、創元SF文庫)読了。
 21世紀、時間旅行の全ては<時間サーヴィス公社>によって掌握されていた。部門は二つ、過去を監視し、改変があれば復旧を行う時間パトロール部と観光客を過去に案内する随伴ガイド部である。随伴ガイドとなった青年ジャッドは、大学時代の専攻を生かしビザンツ担当として度々過去へ飛ぶことになった。そのついでに自分の祖先を調査しているうち、ジャッドは絶世の美女に出会った。彼女の名はパルケリア、ジャッドの遠い祖先だった。ジャッドはパルケリアに一目ぼれ、ついには愛の営みを持つにまで至るのだが、それは彼の転落の始まりだった……とかいう話。
 時間テーマである。過去改変は可能というタイプの話であり、みんなものすごい勢いで過去を書きかえる。つうかパトロール隊を作って過去を改変する者は即処刑、というくらい過去改変を禁じるなら観光ツアーなんてすんなや、と思ったがまあそれは置く。ゴルゴダの丘パラドックスは面白かったなあ。キリストの処刑を見物すべくやってくるツアー客はたくさんいるのだから、ツアーが行われるたびに観客の数は増え、やがてはイスラエルを中心に未来からの観光客が中東を埋め尽くしてしまうだろうというパラドックス。作中で解決法が言及されてないだけに気になる。まあ、タイムパラドックスは矛盾しているからこそパラドックスなのだが。
 あと全般的にえろい。自分の祖先とセックスするのが趣味という先輩ガイドに触発されてか、ジャッド青年もあちこちでヤりまくる。なにしろ五歳の時の自分の母親に欲情するくらいである。「幼いダイアナの、毛の生えていない陰唇がわたしの魂の中で燃え上がった」(原文ママ)。マザコンとロリコンを同時に満たす悪魔のような男だ。

 Milky Way2、4月26日に発売延期。いえ〜! まあ、大方が予想していた通りであるな。というわけでオレは4/26はMilky Way2を買うので、ONE2と心中するのは誰か他の人の役目ということで。
強襲ハイエロファント緑

3月13日

 春眠暁を覚えず、という言葉には科学的な裏づけがあるとどこかで聞いたことがある。気温が高くなると、人体は睡眠中体温をより下げるため眠りが深くなるとかなんとか。もっともオレは四六時中ザ・スリーパーなので関係ないが。きっとそれに影響を受けているのだと思うが、この時期になるとワタクシ決まってだるくなる。いやまあ四六時中だるいのではあるがこの時期それがより深まるというか。これって一般的なんだろうか。誰もが春はかったるくなるのか、それともオレだけが現象に悩まされているのか。人に聞いたことないからわからんな。空気が緩むにつれ筋肉が弛緩していくようなイメージがある。

 罠は至るところに潜んでいる。会社で用をたしてさて出るか、と思ったらトイレットペーパーがないという罠にはまっていた。う、うああーーーッ! トイレットペーパーがないという事実は、人の心を絶望の底に叩き落す。せめてもの幸いは、会社のトイレはウォッシュレット完備であるということだ。が、今の今までこのようなもの、使ったことがない。これの初体験に踏み切るのは、勇気が要る。貴藤少年@スペースアルプス伝説もこんな気持ちだったのねと考えながらウォッシュレットを使用した。ビデってなんだ!? ビデオに撮るのか!?
 感想。便器に彼女を奪われるのはあまりにも情けなさ過ぎると思った。紙が一番。
えろいゲームを、えろいルールで!

3月12日

 なんかアクセス数が突然伸びてるんですが、と思って調べてみたら、なにやらとあるエロゲ感想サイトリンクサイトからリンクされてしまった模様。まあ、基本的に来るものこばまずでありうちのサイトが多数の人間の目に触れるというのはいいことなのでとりあえずこのままにしておく。しかしうちのエロゲコーナー、星の数で評価を下しているものの、これを100点満点に換算するとなかなか残酷であるな。特にMilky Wayなんてうぃずvoice買うほど好きなのに40点。ひど〜い。だがこのゲームにこれ以上の点をつけるとなると……ためらうなぁ……。Milky Wayうぃずvoiceは50点をつけられると思うが。そのくせ未来にキスをには80点つけてたりするのよねえ。採点基準を再考すべきか。つうか主人公の性格に100点中30点の重きを置く評価方法なんて他に見たことないわ。でも主人公の性格は大事だしなあ。オレ的に。シスプリも主人公の妹12人という環境に適応したヘタレ具合が面白いのだし。

「カーラのゲーム」(ゴードン・スティーヴンズ、創元ノヴェルズ)読了。
 1994年、ボスニア。普通の主婦だったカーラは、目の前で最愛の夫を、息子を失った。非情な運命にさらされた彼女は、テロリストの道を選ぶ。運命に翻弄されるのではなく、運命を自分の手で切り開くことを彼女は選んだ。わずか十ヶ月で戦士となったカーラは、世界を相手に戦いを挑む。カーラのゲームを、カーラのルールで! ……という話。
 全三部構成で、第一部は普通の主婦カーラさんがテロリスト組織にスカウトされるまで、第二部は潜伏期の暗躍、そして第三部ではカーラの起こしたハイジャック事件の顛末が語られる。第三部も十分面白いのだが白眉は第一部で、ボスニア内戦のイヤっぷりがこれでもかとばかり描かれる。「狩りのとき」のベトナムもかなりイヤだったがこっちもかなりイヤ。「夢果つる町」に通じるものがあるか? この頃「東方先生萌え」とかオレが言っていられた日本という国はとても素晴らしい国だなあと思った。戦争反対!
ラオウとケンシロウが西新宿で……

3月11日

 日記をつけていたら秀丸が落ちるという稀有な事態に遭遇したので今日の日記はやっつけ仕事だコンチクショウ。寝る寝る。
太くて黒くて長くて暴れまくり

3月10日

 近所のイズミヤで久しぶりに太巻きが売っているのを見て調子こいて3本880円で買ってきて一度に食おうとしたら死にそうな思いをした、ということをのぞけば平和な一日だった。いや最近イズミヤ行っても全然太巻き置いてなかったから思わず反動で買ってしまったのですよ。近所に二大安売りスーパー越前屋とスーパー玉出が存在するこの環境の元、イズミヤのアドバンテージといったら多種の太巻きを置いていることくらいである。それを最近はあまりおいてなかったりするので困りもの。

 スパロボImpactの声付きデモを見た。早くやりたいね。Aのほうでついうっかりガイ兄ちゃんを殺してしまったので罪滅ぼしをしなければならない。
積んではいけない

3月9日

 まだ未消化の本があるのに関わらず、「テキサス・ナイトランナーズ」(ジョー・R・ランズデール、文春文庫)と「パイド・パイパー」(ネビル・シュート、創元推理文庫)を購入した。なんつうか、週末はとりあえず文庫を購入しておかないと落ち着かない。ランズデールは「罪深き誘惑のマンボ」の頃からいつか手を出すいつか手を出すと誓いつづけて幾星霜、プロシュート兄貴にマンモーニと呼ばれてもしかたがないくらい放置していたのでここいらで買っておかないと、と思って購入。なんか最近MWA受賞とかで日本での知名度も上がってきているみたいだし。あとパイド・パイパーは「BIG3ゴルフ英語禁止ホールで一言でも英語をしゃべったら即ナチに逮捕処刑」という話らしいのでひどく興味をそそられて購入。訳者あとがきを読んではじめて「渚にて」のネビル・シュートと同一人物と気づいた。ああ。言われてみれば、「渚にて」は創元SF文庫にカテゴライズされているだけであって、別にSF的ガジェットはないものね。

 まだ未消化のゲームがあるのに関わらず、Milky WayうぃずVoiceを購入した。なんつうか、Witch作品は購入しておかないと落ち着かない。さしあたり工藤亜由美鷹梨千尋高坂繭とクリアしてみたが特に変更点はない模様。シナリオ追加は無しなのか、と今のところは思われるのだが、EDのキャストに何故かリリス様の名がある。どこに出ているのだろう。最有力候補だった晶の日記も内容が前作そのまんまで、いなかった。全員コンプリートせなあかんのか……?
 あとザウルスに行ったら七瀬晶のコスプレをしている人がいて驚いた。なんかクリアファイルの無料配布をしていた模様。そういや明日南港でキャラフェスがあんのよねえ。別に行く気はないが。

 まだ未消化のシスプリがあるのに関わらず、ベイグラントストーリーをプレイ。このゲームめっさオモロイ……。なんつうか、しばらく遊ぶゲームには悩まなくて済む模様。この調子なら、気がついたらスパロボImpactの発売日になっているだろう。
バーモントカレーが呼んでいる

3月8日

 昼、弁当を売っている個人商店の行列で待ちながら、店内をぼーっと眺めてみる。目に入ってきたのは、すぐそこの棚に陳列してあるジャワカレーの箱の山だった。その向こう側にはこくまろカレーの箱の山が見える。どちらにもハウス食品のロゴマークが載っている。そう、市販されるカレールーの種類は多数だ。一企業だけでも複数の商品が販売されている。だが、オレがかじってみて一番うまいと感じられるのは、ハウスバーモントカレーだ。いろいろな商品を試してはみるのだが、結局のところバーモントカレーに落ち着いてしまう。特に他社製品が味で劣っているとは思えないけれど。これは偏に、我が家ではカレーといえば必ずバーモントカレーだったことに由来するのだろう。三つ子の魂百までという奴だ。きっとオレは百歳までバーモントカレーをかじり続けるのだろう。百歳まで生きていればの話だが。そもそもカレールーを素で食う人間が百歳まで生きられるとも思えないが。なんでカレールーを直接かじる癖がついたのか、時々オレ自身が不思議に思うことがある。普通素で食おうとは思わないだろう。なにか、よほど悲しいことでもあったのか。それとも前世においてバーモントカレーに両親を殺されでもしたか。「料理がうまいならその原材料もうまいに違いない」という短絡思考が働いたのか。真実は全て闇の中。
 あと去年年末だか今年初頭に「もうカレールー食わない」と誓ったが、うっかり破ってしまった。だってカレールー断ちしてもだるいものはだるいもの。むしろだるいのはカレールーを食べているせいじゃないんだ、ということが判明したので気がねなく食べていきたいと思った。クエスター先生という心強い同志もみつかったしな。広い日本、カレールーを食べるという理由で虐げられている者は少なくはないはずだ。来れ同志!
おっつぁんロリータ

3月7日

 なんか寒いぞ。暑さ寒さも彼岸まで、というからにはこの冷え込みが終わればあとは暖かくなっていくだけ、と信じたいが。

「大魔王作戦」(ポール・アンダースン、早川文庫SF)読了。
 科学の代わりに魔法が発達したもう一つの地球。第二次世界大戦において、サラセン軍との戦いに出兵していた米国情報局員マチュチェック大尉は、敵勢力の擁する魔神を無力化するという任務を命じられた。相棒は赤毛の魔女グレイロック大尉ただ一人。任務に失敗すれば敗北は濃厚、連合軍の運命を背負って二人は箒に乗って出撃するのだった……という話。なのだがもともとは四つの短編だったのを長編としてくっつけたらしく、冒頭の話だけで二人は軍を除隊、残り三話は魔法が現代文明に密接に関わりを持つ世界における二人の生活と冒険が描かれる。こういうことを言うのは本末転倒とわかってはいるが、しかし科学の代わりに魔法が発達した世界ってのは「のび太の魔界大冒険」以来、さして目新しくないからなあ。できれば徹底的に戦争もので行ってほしかったのでやや残念。重爆撃機の推進力は箒六本、とかイスラム方面はイスラム方面の魔法で戦う、とかいうのは面白かっただけに。

「ジェヴォーダンの獣」(ピエール・ペロー、ヴィレッジブックス)読了。
 時は18世紀、ルイ15世の治世の時代。ジェヴォーダン地方において「獣(ベート」と呼ばれる謎の怪物がたびたび女子供を食い殺していた。フランス国王が討伐隊を送り込んだものの成果は上がらない。そこで白羽の矢が立ったのが、博物学者フロンサックである。王命によりフロンサックはジェヴォーダンへ赴く。調査を重ねるにつれ、フロンサックは「獣」が狼ではなく未知の怪物であることを確信していくのだが……という話。
 ジェヴォーダンの獣というのは、実話らしい。それを元ネタにこんな話を作ってみました、という感じ。簡潔に述べるなら、「ホームズ、バリツでバスカヴィルの犬と直接対決する」というところか。学究として真実を見極めようとするフロンサックの調査は往々にして他者の思惑によって妨害され、あるいは王命との二律背反で悩み、そして獣の正体はなかなか知れず、と普通に面白い。本当の敵は人間なのだ。単なるノヴェライズと思っていたが、なかなか悪くないですよ? 終盤がややあっさり目という気はするが。
ビックブーツインパクト

3月6日

 仕事暇。すごく平和だ。

 KANON鑑賞。先週うっかり撮り逃してたので話がいきなり進んでいて驚いた。しかし5人全員の話を13話でやるとなったらこんなものか。
 あとキン肉マン二世も鑑賞。アホ過ぎるのが素晴らしい。

 シスプリ日記書くのがクソタレ忙しい上にベイグラントストーリーがクソタレ面白いので最近メインの日記の分量が猛烈に減っている。シスプリ日記が終わるまではこんな調子か。今月中に終わらせたいものだが。
思い出横丁

3月5日

 今日も帰宅が早いぞ。新今宮で降りたら人がいっぱいいて驚いた。なんか以前にもこんなことを書いた記憶があるのだが実際今日も驚いたので書いておく。もっとも、南海に乗り換えず駅から出る人間の数は、八時も十一時もあまり変わりないが。新今宮はとっても治安のいいところなのになあ。夜中でも結構警官の姿を見かけるし、夜中でも子供が紙鉄砲で遊んでいる音が聞こえるし(実際に遊んでいるところを見たことはないが、紙鉄砲の音がするからにはきっと子供が遊んでいるのだろう)、夜中でもアイドルの追っかけの女性の悲鳴が聞こえるし。そう、紙鉄砲の音、黄色い悲鳴であるに違いないのだ。

 FF:U鑑賞。いやオモロいってこのアニメ! FFかどうかだなんてことはどうでもいい。頭に桶を乗っけて野を駆け抜けるリサにどうして萌えずにおれようか。しかしこんな調子で本当にあと三話で終わるのだろうか。というかこんなオモロいアニメを打ち切りにすんなや。あーあー。DVD買おうかね? こんなアニメもあったな、っていつか笑える日も来るよ。

「鳥――デュ・モーリア傑作集」(ダフネ・デュ・モーリア、創元推理文庫)読了。
 ある日突然鳥たちが人間を襲い始める。空からの襲撃者の群れに、人間たちは右往左往するしかなかった――ヒッチコック映画の原作として名高い表題作をはじめ全八篇を収録した短編集。
 全般的に、オチで落とす短編ではない。不可解な状況、不条理に陥った人の心理を描く作品群であり、さしてギミックに頼らないところがミステリというよりはサスペンス寄りか。結構面白かった。そもそもこの本が出るまで、「鳥」に原作があっただなんて知らなんだ。もっとも、映画の内容はまったく別物らしいが。人を襲うのが鳥でなく未知の生物とかだったら立派な終末SFである。トリフィド時代みたいなノリだった。
まるで寄生獣のような

3月4日

 先週とうってかわって今週は仕事ひまひまな感じ。助かる。

 日曜朝から何故か上半身が筋肉痛で、今に至るまでなおっていない。オレが土曜日なんかしたか? いつもと違うことといえばカラオケに行ったことくらいでありマイク持っただけで筋肉痛になるほど体が衰弱しきっているのかオレ。

 やながわさんがほしいとか言っていたのに触発されてベイグラントストーリーを購入してみた。新品と攻略本合わせて4000円という安さに引かれて。マニュアルを一読したところさっぱり内容が理解できずこりゃ失敗したか、とも思ったが、一度プレイし始めたらものすごく面白いので驚いた。こりゃええわ。
 あと今見ても主人公の髪型はすごい、と思った。
 あとあと攻略本、アルティマニアのあまりの重さにも驚いた。片手で持てないよ!
とんでも戦士剥き天狗

3月2日〜3月3日

 HDD数人で集まる日。昼にカラオケ屋前の集合し、歌った。ラーメンマンはじめ色々歌えたのはいいのだが、ムテキングを流してみたところ、その場にいた誰もが正確な菓子を覚えていないことが判明した。意外と覚えていないものだ。OKI先輩は「おのれムキテングのくせに」とか言って憤っていた。剥き天狗……。まあとんでも戦士ですものね(意味不明)

 やながわさんがブックオフでカーのハードカバー群を大量発見した、という電話を受けたので、買ってきてもらった。カー作品のコンプリートを目指す身としては、いずれは買わねばならないのだ。というわけで「月明かりの闇」「悪魔のひじの家」「かくして殺人へ」「九人と死人で十人だ」をゲット。えーと、出ているハードカバーについては全部入手したことになるか? しかしこれらを実際に読むのはいつになることやら。
 あと別の古本屋で「大魔王作戦」を発見購入。よしよし。

 日本橋に行って飯食ってウチになだれ込み、番長が購入したときメモ3の公開プレイを行う。キャラクターは不気味なくらい滑らかに動いていた。あとEVSも猛烈に自然だった。これが技術の力か。
 その後Once upon a Time大会も行う。味良陽一と阿部一郎が謎の生物ウミオオカミを食材に味勝負を繰り広げる話をはじめ、今回も珍妙な昔話がジェネレイトされましたとさ。
タキシード仮面とはなんの関係もありません

3月1日

 気がついたらワタクシ会社の人々にレッドドワーフ号を布教していた、とはしばらく前に書いたことだが、その甲斐あってかというかなんというか、同じシマの人から情報を頂いた。なんでも劇場版レッドドワーフ号の大阪での試写会にクライテンの役の人が来るんだとか。本当だろうか。というか劇場版っていつやるのよ。劇場版をやる、とは最初のレッドドワーフ放送時から話はあったが、具体的な時期は聞いたためしがない。適当にネットサーフィンして情報を探してみるか……。でもファンサイトとかまわってみてもこれっぽっちも情報書いてないしなあ。どゆこと?

「エンディミオン」(ダン・シモンズ、早川文庫SF)読了。
 ハイペリオンの物語から300年後。惑星ハイペリオンで狩猟ガイドを生業としていた青年ロール・エンディミオンは冤罪で死刑を言い渡された。が、死刑の寸前、かの詩人サイリーナスに救われる。サイリーナスはエンディミオンにあることを依頼する。それは、300年前に<時間の墓標>に消え、近い未来に再び姿を現すであろうブローン・レイミアの娘アイネイアーを保護してほしい、というものだった……という話。
 表面的には、アイネイアー一行と、アイネイアーを捕まえ殺そうとする教会側艦隊のおっかけっこであるが、その背後には、「ハイペリオンの没落」では完全な決着を見なかったテクノコアやらUIやらの陰謀やら暗躍がある模様。そしてその決着は「エンディミオンの覚醒」に持ち越し。話の感想に関しては、覚醒を待つ。ハイペリオンで出てきた小道具類の使いまわしがすごく面白い。特に聖十字架をあんな風に使うだなんてヒドい話だ。
 で、購入当時に疑問に思った表紙のど真ん中にいるメカっぽい奴の正体であるが、読了してみても謎だ。下巻の銀色の奴はネメスだよな? 胸に聖十字架が張り付いているということは教会側の人間だろうが……ひょっとしてデ・ソヤ神父大佐? マジですかい!?