漂流者の日々第5部

異境迷走編


芳乃&サクラー商会

7月31日

 暑くて体が溶けそうです。浩平君、体溶けちゃうよ〜! しかし暦はやっと七月が終わるところであり、少なく見積もってもあと一ヶ月半はこの暑さに苦しまねばならないのだなあ。鬱々。

 D.C.、朝倉音夢クリア。兄を想えば想うほど、口からすごい勢いで桜の花びらを吐き出すという奇病に苛まれる少女のお話。昨日も書いたとおり、萌えた。自分でも驚くほど萌えた。あと何度も桜を吐き出すので結構怖かった。朝起きたら自分のベッドが桜の花びらまみれだなんて……なあ。
 で、メインのヒロインをあらかたクリアしたことによってD.C.シナリオが現れた。舞台設定を説明する話。まあ、ここまで話を読んでいれば、言われなくとも設定については分かっているわけだが。かつて一人の魔女が、島に魔法をかけた。CATCH=22風に言うと「誰もが一株ずつ持って、誰もが幸せになる」魔法である。byマイロー&マインダーバインダー商会。だが、そうやって与えられた幸せには代価が伴った。ある少女はフィードバックに苛まれ、ある少女は自己防衛の為に無意識の内に他人を傷つけ、またある少女は夢の世界に溺れた。魔女は全ての人間を幸せにしたい一心で魔法をかけたのに、何故人に不幸をもたらすのか――という皮肉が、D.C.の根幹にある。という風に考え、全体像を見つめ直してみれば、ことりシナリオや萌シナリオも、パズルの然るべき場所にはまるピースであったのだなあと再発見。ちょっと感心。
 まだヒロインが残っているのでもう少し頑張ってプレイします。ピースの欠けたパズルは、飾られることはないのよ……

「クリプトノミコン4 ――データヘブン――」(ニール・スティーヴンスン、早川文庫SF)読了。
 予想されたことではあるが、最後まで読んでみても想像の域に属する科学技術は出てこなかった。厳密な意味でSFであるとは呼べない。だが、お話の根幹を成す「暗号」という科学技術の使われ方は、SF小説的文法にのっとった扱いを受けていると思われる。まあ、ワタクシとしては面白かったので、カテゴライズなどどうでもいいが。とはいえ、スティーヴンスンはSF作家という感じではないように思われる。むしろ視点は文明史論とか科学技術が人類の歴史に与える影響とか、そういった方面に据えられていて、それを語る上の道具としてSFというジャンルを利用しているのではないのか、と感じる。スノウクラッシュ内で語られる古代シュメールのコンピューターウィルスの話とか、まあ一筋縄ではいきませんわね。
天使の一周忌

7月30日

 大阪府知事戦、衆院比例区に立候補して局地的に話題を独占した羽柴誠三秀吉氏が今度は例の長野県知事選に出るという。
 …………
 アンタはアンタの信じる道を突っ走ってくれ、としか言いようがない。今更ながら、このオッサンて一体何者なんだろう……

 去年の今ごろが発売日だったよなあ、と唐突に思い出して、Angel Typeのデモムービーを再生してみた。ムービーの最後に、2001年7月27日発売とあった。この日を迎えるしばらく前に発売日未定になって、それからしばらくたって発売中止になったのであったなあ。一度発売日まで決まったエロゲがどういう経緯で発売中止になったのか気にならないといえば嘘になる。が、知ったところで詮無きことだ。天使は死んで、二度と帰ってこない。というわけで7月27日はAngel Typeの命日ということに決定、一人で勝手に冥福を祈りたい。HDDでも局地的に盛り上がったんだがなあ。しかしその割に、ソフマップ2号店だかそのあたりでいまだにポスターが張られているのが不思議。見るたびに落涙を禁じえない。

 D.C.、朝倉音夢ルート進行中。いわゆる妹的存在であるのだが、萌え過ぎるので困った。いまだに妹萌えという概念が理解できない、と公言してはばからないアレクセイさんが妹ッ娘に萌えるとは一体どのような心境の変化かしら、と自分で思ってしまうくらい萌えるので不思議。しかし心中でよく検討してみたところ、妹ッ娘が氾濫し、結果として全体の質を落としている現代において、朝倉音夢は妹ッ娘の名に恥じぬだけの妹っぷりを発揮しているからこそ萌えるのではないか、という結論に達した。同居しており、滅多に兄をお兄ちゃんとは呼ばず、むしろしょっちゅう小競り合いを起こすような間柄ではあるがいざという時は家族愛を発動。これぞ真の兄妹のあり方であるといえよう。単なるお兄ちゃんという呼称だけではまったくもってダメダメなのだ。オレは妹萌えという概念が理解できずにいたのではなく、妹萌えという概念が氾濫する現状に我慢がならなかっただけだったのかもしれない。むー。
 シナリオのほう、いい感じ。話の根幹となる要素に対し、ヒロインたちが然るべき場所に配置されていることがだんだん分かってきた。これは考えてあるなあと思ったが詳しいことはシナリオクリア後に書くことといたしましょう。
スタンドは精神の才能

7月29日

 掲示板の報告によるとキング・マイダス・フェノメノンが各方面に波及している模様。6年前の時よりパワーアップしている! スタンドは成長するんだよ虹村形兆! とはいえ昔自分のスタンドの名前はサムホェア・ファー・ビヨンドと名づけているのでキング・マイダス・フェノメノンは能力名ということにしておこう。これがッ! 「キング・マイダス・フェノメノン」だッ! 活動が愛知方面で見られたので射程距離は100km以上。ただし自動操縦型。突然岡崎や宝塚に現れては電化製品等を破壊して去っていく、というところ。能力だけを考えるとスタンド名に最もふさわしいのは「ギザギザハートの子守唄」あたりなのだろうが。触れるものみな傷つけた。
 スタンドに強い弱いの概念は当てはまらない、ということですがこの能力を一体どう有効活用すればいいんですかDIO様。

 いつのまにか高校野球岩手県代表が決まっていた。一関学園だって。19歳まで一関市に住んでいた人間として言いたい――そんな高校しらねえだよ! と思ったら昔からあった高校が名前を変えた模様。関西に住みついてもう六年半にもなるし、そりゃ田舎も変わりますわなあとしみじみ思いました。ウチの父親とか、試合を見にくるから泊めろやとか言ってきたりするかもね。当方としては別に構わないが、宇宙ベッドが降りっぱなしの部屋に父を迎えるというのは少々気恥ずかしくあるな。いつになったら修理屋さんきてくれるんだろう……

 なんか姉に第二子が生まれたらしい。オレにとっては姪になる。兄と妹か……。さすがエロゲスキーな我が姉、上手いこと産み分けたものだと誉めておこう。
桜が散るとき、ゆりかご落ちる

7月28日

 五十嵐嬢&刹那さんが来阪するというので梅田に出かけた。三年ぶりの再会となる。とはいっても相変わらずゲーセンいってカラオケいって喫茶店で駄弁って、とやることはまったく変わりないのだが。夕食の焼き鳥屋では、龍騎の浅倉さんがいかに素晴らしいキャラクターであるかについてトウトウと語り合ってみたりした。五十嵐嬢みたいに可愛くてかつ特撮の話が出来る彼女がおったらなあ、と真剣に思った26の夜でしたとさ。というか五十嵐嬢の存在はなんらかの奇跡のような気がする。
 あと五十嵐嬢&刹那さんを迎えた大阪学生組はやたらと元気だった。アレが若さか……。

 D.C.、芳乃さくらクリア。かなり物語の根幹に関わる話だった。面白い面白い。しかしまとまりがないのは相変わらずである。音夢が「さくらにだけは兄さんは渡さない」と言い出すとか、さくらをバカにした連中が事故に遭うとかところどころで盛り上がりはするのだが、その場その場という感じが強く、全体的に見た場合盛り上がりの方向性がいまいち統一されていないような感じがある。なんでだろうね?

「悪魔のミカタ」(うえお久光、電撃文庫)読了。
 高校生堂島コウはある日悪魔に出会った。その悪魔は「契約履行によりあなたの魂をいただきます」といきなり言い出した。悪魔と契約した覚えのないコウは面食らった。事情を聞くと、どうやら過日、通っている高校のとある教師が変死したのが、契約履行であったらしい。使用されたのは被写体を呪い殺す「魔法カメラ」。一体誰が魔法カメラを使用したのか、探し出さないことにはコウは魂を奪われてしまうのだ……という話。
 読んだときは特にどうとも思わなかったが、こうやってあらすじを書いてみるとなかなか妙な話であるな。悪魔と契約したのに誰が契約したのかわからないってどういうことじゃい! まあ、この話の前提であるからして突っ込むだけ野暮というものではあるが。内容はそれなりだった。サクサク読めるのは、いい。
関西人の条件

7月27日

 昨日の晩は0時半くらいに寝たのだが、7時半に目がさめて9時くらいにまた寝て12時くらいに再起床した。なんで休みの日は寝足りないのに朝早く目が覚めるのだろう。いまだに謎だ。

 急にHDD集会が召集されたので、心斎橋にカラオケに行ってきた。既にキングゲイナーが入ってるってのは驚きですわね。
 その後日本橋をうろついたあと、晩飯はどこで食おうという段になった。普段の我々ならカプリチョーザでパスタ食らうか天狗で酒のみつつホッケをつつくかというところだが、唐突にお好み焼きを食うことと相成った。しかもセルフでお好み焼きを焼く店に。お好み焼きを焼く……それは関西人を名乗るために必須のスキルである。真の関西人を目指し日夜努力を続けるワタクシとしては、避けて通れぬ道だ。というわけで果敢にアタックしてみた。見よう見真似でそれなりに焼いてみたのだが、形はともかく、少々中まで火が通りきっていないような出来だった。食う分には問題なかったので、まあ60点というところか。なんでもkmc先輩の話によると、三宮にはセルフでたこ焼きを焼く店すらあるのだという。真の関西人への道のりは遠い、そう実感した日だった。
ナイト・アット・木琴グ・ウィドウ

7月26日

 鍵が外れなくなった自転車を救うべく、再び後輪を持ち上げて堺筋に行った。二度目であるが故に自転車の持ち上げ方が上手くなっていることが実感できてちょっと悲しくなった。なんか前回より楽に自転車を持って行けたような気がする。最寄の自転車屋には「金曜定休日」と書いてあって、それを見た瞬間絶望のあまり堺筋に身を投げようかとも思ったが、ちょい北のほうにもう一軒自転車屋があったのを思い出してそこでワイヤーをカットしてもらった。助かった。そのまま自転車に乗って日本橋に向かった。ただ自転車を漕ぐことがいかに素晴らしいことであるかを痛感した。ビバ! バイシクル! ビバはイタリア語でバイシクルは英語だ!
 なお宇宙ベッドの方はというと、とりあえずマンション管理会社のほうに、修理屋を手配してもらうことと相成った。が、いつくるのかは今のところ不明。しばらく宇宙ベッド降りたきりの生活を強いられる模様。やれやれ。

 クソタレ暑いので昼間はおうちにこもっていた。で、ジョジョゲーをやりこんでみたのだが難しいなあコレ。一部キャラクターが削られているのはやむをえないとしても(リゾットがいきなり殺されていたのには涙が出てきた)、アクションの部分が爽快感がないのがちょっと厳しい。アーティストゥーンなる謎の技術によってチョコラータ先生のよぉーしよぉーしよしよしよしよしがかなり忠実に再現されていてちょっと感動したが。

 D.C.、水越萌クリア。常時木琴装備の謎先輩。
 全般的なシナリオの流れは分かってきた。Aパートは移動場所選択型。ここでどのヒロインのシナリオに流れるか決定される。Bパートで選ばれたヒロインとの接触が重点的に描かれ、結ばれるところまで行く。そしてCパートで、島の枯れない桜が枯れることにより話が急展開……という感じ。AパートBパートまでの流れとCパートの流れの方向性がやや違うのが、ことりシナリオのときに感じた違和感のようだ。AパートBパートにCパートのための伏線が色々張られていて、その努力の跡は認められる。のだが、なんで不自然になっているのだろう。謎。
 というわけで萌先輩の話も萌えは上々シナリオまあまあ、という評価に落ち着く。木琴のくだりは結構面白かったけど。あと先輩エロすぎ。自分からメイドプレイを提案してくるだなんて恐ろしい……
 しかし一ヒロイン一能力ということは、まずますもって水越眞子の存在が謎になる。彼女はまったくその手の能力を持ち合わせていないようだが。あるいは、時々怒りで右手を燃え上がらせる絵があるが、アレが能力か。能力名ゴッドフィンガー。豪熱マシンガンパンチでもいいが。
キング・マイダス・フェノメノン

7月25日

 大阪に住みついて早二年半。たった今オレは、大阪市民としての人生のうちで最大のピンチを迎えている。最大のピンチ、そう言いきってしまってもいいだろう――
 この日記を長いこと読んでいる方々なら御存知だろうが、今住んでいる部屋には宇宙ベッドというものがある。天井からボタン二つで降りてくるという非常に便利な代物で、狭い部屋を立体的に活用するのに役立っている。
 その宇宙ベッドが、降りたきり、上がらなくなった。
 部屋のスペース半分がデッドゾーンになってしまった。ギャオー! これじゃあパソコンに向き合いながらテレビ見るのもプレステにDVD入れたり出したりするのもモデムの電源引っこ抜くのも面倒でしかたないやんけ! 困った。困り果てた。明日管理人さんに相談してみよう。明日休みで助かったなあ。まあ明日中に直るとは思えないが……。なんか自転車の鍵といい立て続けに壊れやがったな。ひょっとしてキング・マイダス・フェノメノンの時期に入ってんのかオレ。
 あれは六年前、大学二回の頃の話だ。オレの触るもの全てが壊れるという不思議な現象に見舞われたことがある。テレビデオとか眼鏡のフレームとか、生活必需品がすごい勢いでことごとく壊れていったのだ。普段どおりの扱いをしているにも関わらず、である。一ヶ月が過ぎるとその現象はピタリとおさまった。あまりにも印象的だったので勝手にキング・マイダス・フェノメノンと名づけてみたのだが、どうも久しぶりにフェノメノンが発生する時が来たらしい。二度あることは三度あるという。マイパソコンが壊れてしまわないか激しく心配だ。何の前触れもなく日記の更新が止まったとすれば、それはキング・マイダス・フェノメノンがマイパソコンを冒したということである。気に留めておいてくださいネ。

 D.C.、白河ことりクリア。つまりこれって、主人公のみならず各ヒロインが能力を持っていて、しかし「こんなどこの馬の骨ともわからねー野郎の前でスタンド能力を見せるわけにはいかねえ、ブチャラティ」という話なのね。理解した。つうか眞子より全然話長いじゃん! 本当に初回プレイはわき道だったらしい。
 で、ことりだが。人の心がわからないのが怖い、という話。萌えは上々、だが話としてはそれなりという感じ。言いたい事はわかるが、なんか散漫な気がする。ちょっと盛り上がる場面が不定期に出てくるだけで、ここぞという大盛り上がりがなかったのが原因か。とはいえ印象に残るシーンもそこそこあったので、まあ楽しめたとは思う。遊園地に遊びに行く時のことりの笑顔は、怖かった。さすが、水夏で京谷透子というキャラクターを生み出しただけのことはある。
 まあアレだ。人の気持ちをわかりたかったら、アバ茶を飲ませる。これだね。

 ※アバ茶…ジョジョの奇妙な冒険第五部で初対面時のアバッキオがジョルノに飲ませようとした茶。アバッキオの尿入り。

「首切り」(ミシェル・クレスピ、早川文庫HM)読了。
 失職中のもと営業コンサルタント、カースヴィルは就職活動の悪戦苦闘の末、とある人材紹介会社に辿り着いた。その会社で推薦状を得るためには、孤島での就職試験に合格しなければならない。カースヴィルは他の失職者の一団に加わり孤島へ向かった。メンバーを三チームに分かっての会社経営シミュレーションテストが開始されると、各メンバーはテスト上のみならず実際の生活においても他のメンバーを敵視し始めた。結局のところ参加者はライバルであり、職を得られるのはほんの一握りに過ぎないからだ。職を得たいという焦りはやがて狂気に至り、ついにある晩爆発した……という話。
 それなりに面白かった。あまり他人事に感じられない、ということもあるのだろうが。要は、主人公が職を得たいが故に殺人を犯すに至るまでの過程を描いた小説である。「斧」と似ているようでやや違う。アレは冒頭の時点で既に「就職したいから人を殺そう」と決心してしまっているしな。やはりウェストレイクは考えることが一味違うよなあ、と作品とはやや関係ないことを思った。

 神戸のソフマップで黄金の旋風を買ってきたのでこれから開始します。宇宙ベッドが果てしなく邪魔だが、ベッドに寝転がってやれば大丈夫。
蝉時雨、遠い記憶

7月24日

 暑い。昼に弁当を買いに外に出たときは、アスファルトの照り返しに殺されるかと思った。12時時点で35度って尋常じゃあねえ。思わず水夏のテーマソングを歌い出してしまうほどだった。ゆらりーゆれるーなつのかげろうー。何故水夏なのかは自分でもわからないが。いやまあ少しは心が和むかと思って。
 帰りのエレベーターの中で、「明日は24日だ」「いや25日だ」と論争するカップルに出くわした。しかも、暑さで脳をやられたのだろう、明日は24日説が勝利を収めようとしていた。
 …………
 明日は黄金の旋風発売日だから25日に決まってんだろォがッ! このッ! ド低脳バカップルがァァ――――ッ!! 「明日は25日ですよ」と教えて差し上げたかった……。

 なんか最近日記に「和む」「和む」と書く場合がやたら多いような気がする。それは裏返すと心が荒んでいるという事か。
 …………
「心の中で『和む』と思ったときにはッ!」とプロシュートのセリフを引用しようかと思ったが、兄貴のセリフを言うという時点で心が荒んでいるような気がするので中止。
Over the Rainbow

7月23日

 寝るときはクーラーを切っていたのだが、とうとう今朝未明、暑さの為に目がさめてしまった。やむを得ずクーラーをつけて再就寝。体に悪いとわかってはいるが、しかし寝不足もまた体によいわけがなく、どちらを選ぶかと言われれば刹那的快楽を得る方向に流れてしまうのは人として当然のことだ。しかしたまらん。死にそう。暗黒祇園祭大司祭たるワタクシとしては暗黒祇園祭を起こすべくおそらに電波を送り続けようと思います。オレにウェザーリポートのスタンド能力があったらなあ。

「一本行っとく?」の外国人が実は不法滞在で捕まったとか。ニュース番組でアナウンサーがまじめな声で「芸名ハニホー・ヘニハーさんが……」とか言うのにはちょっと心が和んだ。というかそんな芸名だったのか。もっとマシな名前つけたれよ。

「マイ・フェア・レディーズ」(トニー・ケンリック、角川文庫)読了。
 宝石故買屋カーツは、入れこんだ娼婦ロイス・ピンクに保険総額80万ドルの腕輪を遺すことにした。が、カーツの死の直前にピンクは姿をくらましていた。腕輪はカーツの相棒デヴァインに渡り、デヴァインは現在に至るまでピンクを探し続けていた。これに目をつけたのが新聞記者のレディング。デヴァインがピンクの顔を知らないことにつけこみ、偽者をしたてて腕輪を取り返そうと考えた。ピンクは上流階級崩れの娼婦であったため、影武者にもそれなりのたしなみを覚えさせる必要がある。レディングは筋の良さそうな娼婦を見つけ、教え込もうとしたが大失敗。半ば諦めかけたレディングだったが、逆転の発想でひらめいた。上流階級の女性を娼婦にしたてればいいじゃあないか。売れない俳優ジェニーを巻き込んでの詐欺はどうなるでしょう。という話。
 なんかケンリックにしてはユーモア控えめなのね。そこそこ面白かったが。正直ケンリックはもっと復刊して欲しいのだがなあ。角川も売れない本には情け無用っぽい。「三人のイカれる男」読ませろやー。主人公三人が精神病患者という時点でアカンのだろうか。
自由人の狂詩曲

7月22日

 体がすごく痛い。土曜日に自転車担いだ時の筋肉痛がいまだに治らない。衰えてるなあ……

 最近ジョジョが面白いのだが、ジャンプ掲載時の煽り文句がやたらとナイスセンスである。ボヘミアンラプソディー戦の「お母さぁん……!」とかスカイハイ戦の「正直、驚愕!」とかアンダーワールド戦の「胸騒ぎのホスピタル!」「穴にどっぷり!」とか。正直、これのせいで文章の頭に「正直、」をつけるのが癖になったくらいだ。そして今日発売分でも「生まれてジュルリ! 蝸牛!」と七五にまとめられていて面白かった。今のジョジョの担当編集はいい意味で馬鹿というか神懸り的というか。注目されて然るべきだろう。
 それにしてもウェザーさん悪すぎ……

 Milky Way2、肢体を洗うがとりあえず一段落したのでD.C.を開始した。サーカスの前作、水夏は怪談ものとミステリ趣味が入り混じった、比較的異色作だったが、D.C.はストレートに萌えありきな作品の模様。一年中桜が散ることのないという謎の島に住む、無から和菓子を生み出す異能力の持ち主たる主人公が学園生活を謳歌するという話。和菓子を生み出す能力はきっとなんかの伏線に違いないと思いつつ水越眞子シナリオをクリアしたが、全然話にからんでこなかった。きっと他の誰かのシナリオで使用されるに違いない。というか別に誰を狙っていたわけでもないのだが、初プレイはなぜか水越眞子に落ち着いた。典型的なビーストモード→アグレッシヴモードな話っぽいのだが、ビーストモードの描写がぬるいのと、アグレッシヴモード期間が短いのとであまりぱっとしない話になってしまっているような。まあ決して悪いとは言わないけれど、でもマブラヴ体験版プレイ直後だったしなあ。まあ佳作というところか。しかし和菓子生成能力というガジェットをいかにシナリオに盛り込むか、という点は猛烈に気になるのでプレイし続けていきたい。俺には到底想像もつかない。七年前幼馴染みの女の子が餅を喉に詰まらせて植物人間になったとか……人の運命を司る女神が和菓子のうまさに入れ込んでしまい、主人公の妹の魂と入れ替わってみたとか……実はアメリカ旅行中に素質を見込まれ、記憶を奪われた上で犯罪組織最強の和菓子職人に仕立て上げられたとか……
 想像もつかない。
君はあの光る星Shooting Star

7月21日

 昨晩はodio君を迎え、夜を徹してのFF:UOCCS大会をやってみた。FF:Uのトレカを使用するゲームである。やってみると意外と面白いのよねこれが。意外意外。あとシャーマンキングの格ゲーやったり謎の鍋つつきアクションゲームやったりして一晩過ごしましたとさ。

 昼過ぎに裕天先輩&kmc先輩の訪問を受けた。特に用事があったわけでもなくまったりしてみた。kmc先輩の購入した望月久代CDをBGMに。その歌声にかなり涙が出そうになったが。うああーっ。
 というわけで今日は一歩も外に出なかった。昨日自転車を担いで歩きまわったせいか体が痛い……

 マブラヴ体験版やってみた。過大な期待は往々にして幻滅の元になるため、かつて「君が望む永遠」にドはまりしたとはいえ、マブラヴには別段期待はしていないつもりだった。が、体験版は瞠目すべきデキだった。演出方法は更なる進化を遂げているし、話は学園ギャグものとして普通に面白い。これがッ……これが! これがアージュの底力かッ! やってくれるな……。このクオリティでまだ体験版だからなあ。君望体験版から製品版の間には明らかなクオリティの差があったのだから、当然マブラヴ製品版は更なる質の向上が期待される。君望体験版ほどの強烈なヒキではないが続きやらせろやオラァ、と叫ばずにはおられずいやァよくできてるなあと思った。剛田君が転校してしまったというのは残念だが。しかし野球強豪校にスカウトされたっておまえ三年だろ! まあネタっぽいけど。流れ星伝説、途中放置しっぱなしだからこれもなんとかしなくちゃ。

 最近ハリケンジャー龍騎ともにクソタレ面白くて重畳なことこの上ないのだが、今日は特に叫ばせていただきたい。浅倉さんサイコー! 萌え〜!
まるで自転車泥棒のような

7月20日

 今日はこの夏一番の暑さだったという。いつもの習慣の日本橋行脚は朝10時に繰り出すのであるが、その時点でクソタレ暑かったので(駐輪場の物陰で猫がクタリとしていたくらいだ)、今日は一日家にこもり、用事があるとしても夕方になるまでは絶対家を出るまいと誓った。で、日没前くらいに食料を買いにいこうと駐輪場に行ってみたら、何故か自転車の後輪にかけた鍵が開かない。ここんとこ調子が悪かったのだが、とうとう寿命が来た模様。てぇかこのままじゃ自転車が永遠に使えねえ。ワイヤーをブチ切るようなごついニッパーなんて持ってないし、こりゃ近所の自転車屋に持っていくのが手っ取り早いかしら、と思って動かない後輪を持ち上げて堺筋方面に行ってみたら、自転車屋は閉まっていた。ギャオー。無駄に汗かいてしまったわい。ま、日本橋に駐輪しているときに鍵が開かなくなったらもっとひどい目に遭っていたであろうのでちょっぴりラッキーだったと考えるべきなのか。
 あと、夕方に出てきたときも、その猫は駐輪場に転がっていた。荒んだ心がやや和んだ。ねこちゃんはかわいいなあ。

 というわけで部屋にこもって肢体を洗うをプレイしていた。エンディングリスト右下の主人公発狂エンドクリア。
 やさか、したい、すき。ひと、ころす。したい、あらう。ホルマリンみたいにあまい。
 せかいじゅうのしたい、みんなすき。しろめむきだしのしたい、だんまつまのひょうじょうのしたい、せなかのやけただれたしたい。
 ふくいいんちょーがふいに声を高め、「八坂君、御堂さんを黙らせなさい」
 ひと、痛めつける、やさか、それする。ひどく、痛く、痛く、痛めつける。
 首、ぽきんする!
 ぽきん、首。
 したいくれよふくいいんちょー。さっきみたいなしたい、ほしい。
 という話だった。主人公は死体、殺す、洗うの三語しかしゃべらなくなりましたとさ。なんとなくグリーングリーンの「星、見上げる、股、緩む。」を思い出した。ほとんど関係ないけど。あと発狂ムービーはグラナダTV版シャーロック・ホームズの「悪魔の足」な感じだった。いいね。あとおまけシナリオもやった。おまけなのにフルボイスかよ! 驚いた。鏑木さんと北先生の登場人物評は面白かったなあ。とりあえずトゥルーエンドと呼べるであろうエンドは全部見たが、全二十種のエンドのうちまだ八種類しか見ておらず洗いきったとは言えない。ちまちま埋めてくか。
黄金の日々

7月19日

 明日は海の日、祝日である。だが土曜日であるので実質的には普段と変わらない週末である。ムキー! と嘆きたくなるところだが、何故かウチの会社は来週金曜26日が休みになっているのでさほど悔しくありません。すばらしい。前日25日は黄金の旋風の発売日であることだし、これは来週末はジョジョゲーをやり倒して過ごしなさいという神の啓示であろう。というわけで、そうします。以前にも日記で何度も触れてきたが、なんでGW以降は一ヶ月半も祝日がないのだろう。どこの政治家でもいいから六月に祝日作ってくれや。できればハッピーマンデー法が適用される奴を。一生投票し続けるから。選挙区が合えばの話だが。つうかなんで海の日ってハッピーマンデー法が適用されてないんだ? 皇族の人間の誕生日とかじゃないよなあ。公立校の夏休み開始と合わせてるんだろうか。ウチの田舎は夏休み開始26日だっつうの。もし俺がたった今岩手県の高校生だったら「夏休みはジョジョゲーをやり倒して過ごしなさい、という神の啓示に違いない」とか言ってたんだろうなあ。

 ところで黄金の旋風、リゾットが出てこないって噂があるんですがマジですか?
ドラッグストアとB兵器

7月18日

 しけってる雨は降るでなかなか散々な天気である。しかもこんな日に限って職場に蚊が出た。ぷい〜んと飛ばれては集中力を乱されること著しい。というわけでシマの人が殺虫剤買いに行ったんですよ。ちょうど今日隣のドラッグストアが開店したもので。開店セールにあわせたバイオテロのような気が、果てしなく、する。もらってきたチラシを見せてもらったんだが、かなり安い。開店セールとはいえカップヌードル60円とはヤケクソだな。まあワタクシにはスーパー玉出という強い味方がいるので食料品はどうでもいい。つうか電車に乗って一時間かけて買えることを考えるとその他の生活必需品もどうでもいい。持ち運びに便利な小物を買う用事があれば便利かな、という程度でありオレの生活環境の向上にはほとんど寄与しないと言っていいだろう。そのくせに職場に蚊をばら撒きやがって。おのれー。

 Milky Way2、東条悠クリア。三十路突入寸前のマネージャー。同じ前作出身組だが、咲夜よりきっちりオチがついている。まあ悠さんは三十路寸前未婚彼氏なしというところにキャラクターとしての存在意義があるので、微妙なところではある。それゆえに恋水との掛け合いが面白いのであるからして。
 さらに高坂繭シナリオもクリア。正確にはALIVEから続くアルテイシア様の運命の流転が現在どのようになっているかを語る話である。自分の娘とはいえ、エロ漫画家のマネージャー役として活動するだなんて俗塵にまみれ過ぎですアルテイシア様! チクショウこの設定面白すぎるぞ。たった一度の恋のせいで泥沼のような運命たどってるよなあ。リリス様泣くぞ。
 あとセリフィスにも遭遇した。出番そんだけかよ! という感じだが。予備知識のない奴がやったら「あの羽根生えてる人誰!?」となると思う。刻の守護者たちの物語はさらなる未来に続いていく模様。決着がつくのかどうか知らないが。まあ別段決着をつけてやる必要もないとは思うが。アルテイシアは人の身に宿ったまま、一生延々と苦しみ続けるのだろう。ま、アルテイシアがALIVEの輪廻の輪からどうやって抜け出したのか、とか元々の久遠の魂はどうなってしまったのかとか晶と刹那とセリフィスの関係とかいった謎には一定の答えを出していただきたいものだが。
 残るは裕美アナザーエンドだがまあほぼコンプしたといえるので総評。まあ良くも悪くも期待通りのデキだった。個人的には非常に満足なんだが他人にすすめるのはちょっとためらう。シナリオは割とどーでもよく、日常会話を楽しむ内容だけに。その辺を割り切れるようであれば、楽しめると思うのだが。Witchには今後も頑張っていただきたい。
阿部晴明は弟の女に横恋慕する情けない男

7月17日

 明日はPS2版久遠の絆再臨詔発売だそうで。うわあいつの間に。つうか人からDC版借りたきり全然やってねえ。たしか眼鏡ッ娘がまよちんをすごい勢いで睨みつけるあたりまでは読んだと思うが。いつになったら各方面で不評の再臨詔シナリオにいけるのだろう。遠い。

「ジャックと離婚」(コリン・ベイトマン、創元コンテンポラリ)読了。
 北アイルランドの新聞コラムニスト、ダン・スターキーは酔った勢いで女子大生とキスしているところを妻に見つかり、家を追い出された。なし崩し的に女子大生と不倫関係に陥るのだが、数日後再びアパートを訪ねたとき、彼女は銃撃を受け死に瀕していた。息を引き取る寸前に遺したのは、「ディヴォース・ジャック」(ジャックと離婚)という謎のダイイングメッセージ。気がつけば妻は誘拐されているスターキー自身もギャングに命を狙われる、という事態に陥っていたのだが、当のスターキー自身には何故自分が狙われるのか理由がわからない。とりあえずジャックとは何者か、スターキーは身を潜めつつ調査を開始するのだが……という話。
 主人公スターキーは明らかに典型的なアイルランド気質だ。Mrクインとかデヴリン・トレーシーとかリーアム・デヴリンみたいに。すなわち饒舌で常にジョークを飛ばしており、それがこのお話のトーンを決定している。結構面白い。あとアイルランド紛争の様子がコミカルながらもリアルに描かれているのもいい。とあるボードビリアンが対立する二つのテロ組織のメンバーを客にテロネタで漫談するシーンは笑いを通り越して感動した。イヤ過ぎです。既に次作の翻訳が予定されているらしいが、多分買うだろう。個人的にアイルランド文学は要注目であるな。よく考えれば、ドラゴンファンタジーシリーズのJ・H・ブレナンもアイルランド人なのよね。道理でなじむわけだ。
 創元がいつのまにか新レーベルを出している。早川の新レーベルに対応するような位置付けなんだろうか。どういう方向性の本を出すのかまったく見当がつかないのでこっそり見守っていきたい。とりあえず「ジャックと離婚」は創元推理文庫で出ても創元ノヴェルで出てもおかしくない内容である。独自色を出せるのかしら。
As Typhoon goes by

7月16日

 なんか台風があっという間に通りすぎてしまった。通勤時間に近畿直撃→会社休みを期待してたんだが。昼過ぎは台風一過という言葉にふさわしい快晴っぷりだったわい。ちぇ。

「煙で描いた肖像画」(ビル・S・バリンジャー、創元推理文庫)読了。
 ダニー・エイプリルは借金取りたて会社を買い取った。会社の資料を整理するうち、ダニーは十年前の古い新聞の切抜きを発見する。そこには、十年前に一度だけ見かけたことのある女性の写真が載っていた。彼女の横顔の美しさを十年ぶりに思い出したダニーは、彼女が今どこでどのように暮らしているのか突きとめたい、という衝動に駆られ、消息調査を開始した。必死の調査の結果、彼は彼女の居場所を突き止めるのだが……という話。
 ダニーの調査、そして彼が追い求める女性クラッシーの遍歴、の2パートが同時並行で語られていく。ダニーは言うなれば男の純情を動力源に調査を続けるのだが、このクラッシーという女が悪いのなんの。男を利用してポイ捨てする玉の輿から玉の輿へと渡り歩く、ともう猛烈に悪くダニーとの比較が際立ちすぎている。そしてそのギャップが最後に大爆発。「歯と爪」には劣るが、佳作。
 つい最近小学館からもハードカバーで出ており何で今更バリンジャー? と思ったが、著作リストみるとほとんど邦訳されてないのな。全部で四冊、うち「消された時間」は絶版(何故かSF研今出川ボックスに置いてあったなあ)。「歯と爪」のデキを考えるともっと紹介されていても不思議じゃないと思うのだが。