漂流者の日々第5部

異境迷走編


アウラロードがひらかれた

5月15日

 微熱がさめない! グギギ。

「ケンブリッジの哲学する猫」(フィリップ・J・デイヴィス、ハヤカワ文庫NF)読了。
 猫がケンブリッジ大で哲学する話。猫がしゃべるという時点でなんでノンフィクション文庫やねんという気もするが、まあ気にしない。猫の視点から哲学(哲学と題うっておきながら、話の中で語られるのは主として古典数学だが)をやさしく教えるニャー、という話だろうかと勝手に想像していたらまったく違ったので驚いた。猫が大学の学者と意気投合して数学上の難問を解いてみたり友情を確かめ合ってみたりとかいう感じで話の焦点が一点にびしっと定まっているわけではないのでつかみ所が内容にも思えるが、しかし挿絵などがあいまってなにやらほんわかとしたお話になっている。なんつうか、表現するのが難しいな。
 なんでももともと社会思想社から単行本として出ていたそうで。本社倒産後拾われた幸福な本がまた一冊。カドフェルシリーズが光文社に拾われたのはよくわからぬが。もっと他にも拾ってほしい本はあるので出版社各位にがんばっていただきたいところだ。デヴァインとかイネスとかレオ・ブルースとかブレナンとかウォーハンマーとか。
夢の狩人

5月14日

 体調元に戻らず。ムググ。

 昨日の日記に一点修正。俺が言いたかったのはぐるぐるぱっくんではなくてピコピコポンだった。ぐるぐるぱっくんはストレッチマンの前進の番組でありこれを知っている人間はもとより少ないと思われる。

 ワンダースワンとGBAでそれぞれスパロボ新作が発表された模様。新規参戦はワンダースワンがアクロバンチにメカンダーロボにエスカフローネにベターマン、GBAが真ゲッターロボ地球最後の日、ビッグオー、ダルタニアス、メガゾーン23、マクロス7だって。あと再登場にゴッドマーズ。さすがにこれだけ作品数を重ねれば、マニアックな作品も増えるわな。見たことあるの半分くらいしかないや。ダルタニアスとメカンダーロボ以外は歌歌えるけど。もうなにが出てきても驚かないぞ。いっそイッパツマンとか出ないかなあ。
 多分GBAの方は買うだろう。ベターマンもまことに興味深いのだがワンダースワン本体を買ってまで、というのはやや厳しかろう。
ミリアリアのさんすうできるかな

5月13日

 本日は目が覚めたら頭が重いやら背中が痛いやらで起きられなんだ。昨晩クソタレ眠かったのは単にスリーパーとしての習性ではなく体調不良の兆候だった模様。というわけで一日中寝込んでいた。
 平日休みにやることといえば一つ、宇宙ベッドを下段まで下げて、ベッドでぐったりしながら教育テレビの小学生向け教育番組を延々と眺め続けることである。教育テレビマニアを自称するこのワタクシであるがここしばらくあまり見てなかったのでなかなか楽しく鑑賞させていただいた。あまりのシュールさに一部で話題となっているピタゴラスイッチも初鑑賞。たしかに、シュールに過ぎる。あとアルゴリズム体操はちょっぴり感動した。その他にもストレッチマンは相変わらず男らしいし、4年生算数のナビゲーターをなぜか豊口めぐみがやってるし(子供番組のお姉さん役が来週ディアッカを刺すだなんて!)西村雅彦が昔話の一人語りをやってるし(これがまた変な迫力があって妙に面白い)昔で言うところのできるかなみたいな図工の番組ではごん太君的ポジションの謎の獣がなぜか野望の王国風味なノリだったり(「私は何でもかんでも回すことのできるくるくる博士なのだ!」「ゲゲーッ! 回ってるー!?」という会話には大笑いした)、等々存分に楽しませていただいた。教育テレビはまことにすばらしいテレビ局であることよ。
 今はタップ君とかノッポさんとかぐるぐるぱっくんとか知らない子が増えてるんだろーなー。
アスラン速水とキラ狩谷

5月12日

 関西ではこの間の土曜日にアニメガンパレが最終回を迎えたのだが、感想を書くのをすっかり忘れていたので今日書いてみる。
 予想外に面白かったというのが個人的感想。世界の謎関連をばっさり切り落とし、速水と舞のラブコメに焦点を絞るという方針は当たりだった模様。茜や壬生屋の死といった、暗いエピソードも挿入しておきながら、全体的なトーンをきっちりまとめているので驚いた。一部キャラの性格が違っているとの指摘もあるがいいんじゃねえの? 加藤と森がまるでコンビのようで面白かったですよ。一人だけちらりとも姿を見せなかった狩谷君が気になるが。やはり彼と喧嘩して車椅子ごとひっくり返すといった残虐行為はテレビでは流せませんか。この間トミー・フェブラリー先輩kmc先輩と議論してみたところ、この世界では加藤に駅のホームから突き落とされたときに足のみならずひき殺されてしまったのではないか、という結論に落ち着いたが。それとも声優の問題だろうか。アスランが出てるのになんでキラが出せないんだ、とか言われないために、代役を立てるのではなくそもそも出さない、とか。今リプレイ記事を書くならガンダムSEEDネタが使えるかもな。尚敬高校のみなさん、全員第六世代コーディネーターだし。
 とにかく、アニメは面白かった。好評につき第二段ソックスハンター編も作ってくれるよね?

 棟内の張り紙ではじめて知ったのだが、どうもワタクシの住んでいるこのマンション、光ファイバーがすでに敷設済みらしい。これは検討せねばなるまいよ。
第三世代ラファエル・ソレル

5月10日〜5月11日

 第二次スパロボα、クリアした。攻略本が出る前にクリアしたのって初めてじゃないカシラ? かなり面白かったので満足。今作の最大の変更点であるところの小隊システムは、再編成時に時間がかかるという欠点こそあるものの、利点のほうがはるかに多くよかったと思われる。三〜四機で一セットということで、これまでのシリーズであれば出撃機会がなかった連中もコンスタントに出撃できるというのは大きい。おかげでZZのガンダムチームからエマからカツからビルギットからボスに至るまで全員がレベル50超、とこれまでなら信じられないほどレベルが上がった。ほぼ全員が精神コマンドを全部覚え、かつ出撃機体数がものすごく多いので精神コマンドに困ることがなかったのもグッド。難易度的にはこんなもんでいいんじゃないんでしょうか。
 つうわけで二周目に入ろうかと思います。ダイゼンガーとHi-νガンダムは見ておきたい。

 HDD集会のためみんなで日本橋をぶらついた後ウチにきてキャリバー2大会。ラファエルを重点的に使いそれなりに戦えるようになってきたのだが、アスタロスを相手にするとどうしても勝てねェーッ。

 昨晩ビデオにとっておいた「迷探偵シャーロック・ホームズ最後の事件」鑑賞。映画。実は真の探偵はワトスンで、ホームズはワトスンが創作した小説の主人公の役を務めるだけの単なる傀儡、という設定の話。昔姉が借りてきたのを見て、その設定に感心させられたものである。まあたしかに、ワトスンはホームズの解決した事件を記すにあたり、必ずしも事実をありのままに書いたわけではなかったのだから、実はワトスンのほうが名探偵だったとしても不思議ではないわけだが、実に大胆な解釈というかよくもまあこんな設定思いついたというか。話的には、普段反目しあっている二人が苦難に対し手を取り合い協力していくというものであり基本に忠実でよい。ギャグも面白く、DVD出てるなら買ってもいいなあと思わないでもない。
骨が折れる話

5月9日

 登山中落石に腕を挟まれ、助けも呼べなかったのでやむなくポケットナイフで腕を切り落として脱出した方の体験談。う、うああーッ! 以前にもこのニュースが書かれていて、「ポケットナイフごときで腕を切り落とせるのカシラ」と思ったものだが、この記事を読んで納得した。「まず手首をひねって骨を2本折った。」ひ、ヒィィ――ッ。そんじょそこらの怪談よかはるかに肝が冷える。

 デモンベイン、ライカルートクリア。なんつうか、テッカマンブレード風味? 最後のほうは他の二人のシナリオとかなり展開が異なっており、声優ネタ的に言うとダイガードvsガオガイガー。空を走るバイクというさながらバクシンガーのような胡乱なブツが出てきたり、面白すぎだ。
 あとアル・アジフバッドエンドも見た。最後にMOONの最終決戦みたいな悪夢世界に迷い込むのは笑った。マスターテリオンにお兄ちゃんと呼ばれてもなあ。
 全員クリア。CGは瑠璃のが数枚足りないが、コンプリートといってよかろう。存分に燃えさせていただいた。以下ネタばれ風味なので白い字で書く。
 特筆すべきは、三人のヒロインのシナリオそれぞれ遜色がないこと、ループ世界パラレル世界という複雑な仕組みの世界観をバックグラウンドに持っておきながら大きな破綻も見せずきれいにまとめきったこと等々、お話の構成が妙にしっかりしているところだろう。男女問わずキャラクターが魅力的なこと、ニトロプラスの作品に関わらずやたらえろいこと、などを勘案すればかなりの傑作の部類に入るんじゃあないか? テキストがやたらと冗長だとか(これについてはテキスト書き本人が失敗したと自覚しているらしい)、パロディネタ満載なのが鼻につくとか(これはプレイヤーの趣味の問題だろうが)、欠点があるといえばあるけれど。三つのシナリオが大筋においてほぼ同じながら方向性が微妙に変わっているというのも飽きさせず、まことによろしい。六体のデウス・マキナに囲まれた後のピンチ的状況がアルルートであればアルの死亡、瑠璃ルートであれば九郎の重傷、ライカルートであればデモンベインの消失、という風にバリエーションを見せる。それぞれのピンチをそれぞれの方法で切り抜けるのですげー面白い。
 とにかく、個人的には買って損なしの傑作でござった。ニトロに対する信頼はいや増すばかり。

「他言は無用」(リチャード・ハル、創元推理文庫)読了。
 ロンドンのクラブにてちょっとした事故が起こった。料理長が、夕食のスフレにバニラと間違えて過酸化水銀の塗り薬を使ってしまったかもしれない、と自己申告してきたのだ。幹事フォードがあわてて駆けつけてみると、なるほどスフレを食った会員が息をしていない。悪評が立つことを恐れたフォードはこれを心不全として片付けることにしたが、数日もしないうちに脅迫状が舞い込み始めた。何者かがどうにかしてことの顛末を知り、フォードを恐喝しようというのだ……という話。
 前半は「恐喝者は誰か?」というフーダニットもののような雰囲気で話が進むのだが、真ん中あたりで当然恐喝者の正体が読者に示されたあたりから話が加速していく。探偵、恐喝者、被恐喝者の全員が状況を把握するのに失敗しているため、誰一人として状況を制御できず話が妙な方向に進んでいくのだ。この辺のかみ合わなさが激しく面白いのできれいにオチがつくんだろうかと心配になったのだが、意外ときっちりオチがついたので驚いた。35年作品ながら古臭いところがまったくないね。
いつでもどこでもゲンゲン原人

5月8日

 今日はニュースネタ連発。

 実は、例の上隆盛遺跡はワタクシの実家に近いのだ。行った事ないけどね。で、こんなニュースを発見。これは例の神の手の考古学者(名前忘れた)を訴えてもいいんじゃないか? 遺跡を二つもでっちあげるとはまたすごいことをやってくれたものだな。原人などという会ったことも見たこともないもので町おこししようというのが間違っているような気もするが。しかし一度原人町おこしをはじめたのなら、そのまま突っ切るべきだと思うよ。これからは「原人が見上げた(かもしれない)空のある町」というキャッチフレーズに修正して。原人商品シリーズってのが果てしなく気になるし。

 一見すると普通の地方自治体の合併のニュース。だがよく読むと、新しい市の名前の候補として「忍者」というとんでもねえ単語がさりげなく混じっているのに気づいた。忍者市! 誰ですかそんなたわけた名前を候補に挙げたのは。まあ、非常に魅惑的な名前であるのは認める。「さいたま市と忍者市、名前の印象だけでどっちの市に住みたいか」と問われれば断然忍者市を選ぶが、地元民であれば泣きたくなるにちがいない。さいたま市民が泣いているように。別の記事によると、実際の投票で忍者市に投票したものはいなかったらしい。一抹の分別は持ち合わせているようだ。

 オールスターの中間発表。今年は阪神対パ・リーグかよ。野手部門を全部独占ってすごいな。オールスターでの疲労は後半戦のハンデになりかねないので他の球団の人らにがんばってほしいと思った。あと投手部門、実はウィリアムスが井川に二倍近い得票差をつけてるのが笑った。
押し貸し死すべし

5月7日

 最近変なおっさんからの電話がたびたび来る。今日は留守電に「入金が確認できないので至急連絡を」とかいうメッセージが残っていた。わしゃ借金どころか何かをローンで買ったためしもない。支払いを続けているのは大学のときの奨学金くらいのものでありまったく心当たりがないので、メッセージに残っていた電話番号でネット検索をかけてみたら、どうもこの番号東京の貸金業者のものらしい。うああ。タチ悪いなあ。ほっときゃあきらめると思いたいが、録音設備とか念のための備えはしておくべきだな。今のところなんら言質は取られてない、というかまともな会話を交わしたためしがないので大丈夫なはずだ。多分。

 サハフ情報相CDデビューという話。う〜ん。

 デモンベイン、覇道瑠璃クリア。結構複雑な世界観をうまいこと消化してしまっているところは賞賛するに値すると思う。たいしたもんだ。瑠璃さんはかわいらしくてまことに結構なのだが、二人のデートを成功させるべく暗躍するウィンフィールドとか嫉妬の炎を燃やしまくるアルとか脇役の扱いもなかなかよかった。つうかウィンフィールドってみるからに腐女子狙いだよなあ。さりげなく女性市場をも開拓しようというのかニトロプラス。
踊り狂えるイラク人

5月6日

 なにやら体調不良。さっさと寝る。

 ソリティアのルールを大体理解したので、時折イラクお尋ね者ソリティアをプレイしている。おっさんの写真をあしらったカードばかりで猛烈にやる気を殺がれるのが困ったところである。しかもすべてのカードを並べきることに成功すると、演出としてファンファーレが流れる中カードが画面中を乱舞しまくる。おっさんの写真が乱れ飛ぶその光景は、ちょっと正気とは思えない。しかし変に人の心を捉えて離さないものがあるので、ソリティアのみといわず他の一人遊び用カードゲームも作ってほしいものだ。つうか実物市販してないんだろうか。アメリカでは売ってるらしいが。通販するのはアホらしいが、店頭にあったら買ってしまうことだろう。
NORI NORI NORI

5月3日〜5月5日

 土曜日。
 日本橋にヒーロー玩具研究所なる店ができていた。ロボットアニメや特撮のおもちゃを主な商品構成とする店で、70〜80年代ロボットアニメの超合金とか魔神英雄伝ワタルのプラクションとか山のように置いていて驚いた。あと個人的にはGガンダムのMIAシリーズが置いてあったのがポイントが高いと思った。アメリカのほうでGガンダムがそこそこ人気があったため、出てくるガンダムをほぼすべて立体化したそうな。スカルガンダムとかマーメイドガンダムとかランバーガンダムとかいったほんのちょっとしか出てこないガンダムがしっかり玩具となっているのは感動的であるとすらいえる。ゼウスガンダムが何故か他のよりでかい箱に入っていて、よく見てみたら付属品としてハーキュリー(ゼウスガンダムが乗るお馬さん)までもしっかり立体化されていた。すげえ。

 その後ウチに人を迎えて夜を徹してのボードゲーム大会と相成った。僕は1時くらいに寝たけどね。いろいろプレイしたのだが、一番印象に残っているのはやはり、NORINORIカードゲームである。スルット関西で乗れる関西の私鉄、バス等をテーマにしたカードゲームで、ルールは基本的にページワンとかウノと一緒。カードには「大阪市交通局」「京阪電鉄」等々路線名なりバス名が書かれている。場のカードに対し、その路線に乗り換える路線カードを手札に持っていれば出すことができる。手札を全部なくした者の勝ち、とルールは非常にシンプルなのだが、場のカードによっては実質的な詰み状況が発生するのでどうしようもなく進行が滞る。エリア的には大まかに大阪地区、京都地区、神戸地区、和歌山地区が存在するのだが、後者三つは当然相互乗り入れ不可であるため、たとえば場のカードが神戸エリアなのに手元のカードが京都エリアのものしかなければ、誰かが大阪エリアのカードを出してくれるまで何もできなかったりする。そして各エリア内でも京福電鉄だの山陽電鉄だのOTSだの南海りんかいバスだの六甲ライナーだの京田辺バスだの相互乗り入れがほとんどないカードが山のようにある、というのもゲームのスムースな進行を妨げる。ゲームバランス的には、なかなかどうしようもない。みんなで「NORINORIだぜイエー!」とお互いを鼓舞しながらなんとかプレイした。スルット関西って尼崎市営バスとか高槻市営バスでも使えるのか、と勉強にはなるが。発想的にはイラクお尋ね者トランプと一緒だな。

 日曜日。
 OKI先輩、番長とともにカラオケに行ってきた。久しぶりのハイパージョイのため、ほとんど新曲ばかりで3時間歌いきった。満足。マウスCHUマウスを歌ったら「だけどその顔 ピンとキタ(°∀°)――!!」といきなりAAが出てきて驚いた。さすが桃井はるこ。恋のメディスンより露骨だな。

 その後別れ、京都に向かう。三条のアイルランド料理屋でギネスを飲んで酔っ払った後に西京極へ。ソウルキャリバー2大会で盛り上がってみる。実のところキャリバー2は手をつけたためしがないのだが、適当にやっても楽しめますな。いずれ買おう。
 ついでにアバレと555も鑑賞した。実は土曜の晩、俺が寝ている間に番長にブレーカーを落とされたので録画に失敗したのだ。

 月曜日。
 西京極に行った主目的であるところのバーベキュー大会。五月頭とは思えない厳しい日差しの下、桂川のほとりにて肉をガリガリ食らいまくった。これで向こう三ヶ月は肉を食わなくても生きていけるだろう。橋の欄干の影に展開したおかげで直射日光を浴びずにすんだのだが、日差しの下に出るととても暑いので困った。この三連休はアホみたいに暑かったなあ。

「狙った獣」(マーガレット・ミラー、創元推理文庫)読了。
 ヘレンは恐ろしくなって台から電話を払い落とした。友人を名乗るその女の声は、話すほどに悪意をむき出しにし、最後にはヘレンの死をほのめかす言葉まで吐いた。不安を覚えたヘレンは、亡父の相談役ブラックシアに助言を求める。その話に興味を覚えたブラックシアは、友人を名乗るその女、エヴリン・メリックの正体を探るため捜査を開始する……という話。
 はじめ、このオチは冒頭部分の描写と矛盾するんじゃないか? と思ったので読了直後はなにやら狐につままれた思いだったが、気になって読み返してみると別段矛盾しないことに気がついた。それどころかこのオチでないとところどころの些細な謎に説明がつかない、という事実を思い知らされかなり驚いた。傑作。相変わらずイヤ女を描くミラーの筆は冴えまくっており非常にいやな気分にさせられた。この作品ではイヤ女が四人も出てくるしな。
イラクお尋ねもの中隊

5月2日

 ソリティアのルールを大体理解できたのでイラクお尋ねものソリティアに手をつけてみた。ディスプレイ上のCGとはいえ、どのカードをめくってもイラク軍人ばかりというトランプ一式は不気味な雰囲気をかもし出している。52枚のカードのうち(本来イラクお尋ねものトランプは55枚セットのはずだが、ソリティアはジョーカーを使わないようだ。つうかデフォルトでジョーカーが三枚あるのか?)女性カードが一枚、写真がないのでシルエットだけ描いてあるのが数枚。残りのカードは大まかに言って三種類に分けられる――ひげを生やした野郎と、ベレー帽をかぶった野郎と、ひげを生やしてかつベレー帽をかぶった野郎の三種類に。そしてカラー写真だったり白黒写真だったり顔のどアップだったりバストショットだったりとかなり無秩序だ。この無秩序さは、逆に多様な絵柄で見た目に映えているような気もする。
 それにしても、指名手配された者の顔を描いたトランプを配布するとはなんと優れたアイデアだろう。指名手配犯の面を並べたポスターをはる場所なんてありゃしない、という事情が生んだ苦肉の策っぽいが、これを考え付いた奴は少なくとも馬鹿ではない。日本でもやってみたらどないですか?

「五輪の薔薇U」(チャールズ・パリサー、ハヤカワ文庫NV)読了。
 弁護士に進められた投機に失敗して財産と屋敷を失い、ロンドンに流れ出たメアリーとジョンだったが、大都会ではあいつにだまされこいつにだまされ仕事にはありつけず、と運命は転落の一途を辿っていった。どうにもならなくなったメアリーは、ついに遺言補足書を売り払うことにしたのだが……という話。
 Tに比べて急に本が分厚くなった。前巻では謎の中心でありながらまったく内容の開示されることのなかった遺言補足書の内容が明らかになって、だんだん話の構造が見えてきた。遺言補足書を破棄することによって利益を得ようとする勢力と、遺言補足書を手に入れかつジョンたちを抹殺することで利益を得ようとする勢力の二つが存在し、ジョンとメアリーはその両方から追い立てられているのだ。こりゃTだけでは絶対わからんな。もともと一冊の本を五分冊にしているのだから仕方のない話ではあるが。
 物語のほとんどは、ロンドンとその周辺の下層階級の人間たちの生活の様子の描写に当てられている。筆者の筆によって描き出されるその様子は悲惨の一言であり、いかな200年前のこととはいえ、かような過酷な生活がごく当たり前だった頃があったという事実には戦慄を禁じえない。メランフィー母子の境遇は涙なしには読めず、まるで世界名作劇場のようだと思った。続刊が気になる。
泥の川に漬かった人生は悪い

5月1日

 本日出社したところ、上長より「キサマのサイトじっくり見させていただいた」とのありがたいお言葉を得た。う、うああーっ! しかもよりによって1.5リットルペットボトルサイズがどうのこうのというマコトに下品な話を書いた日の直後かよ! ギャオーッ! しかしこれはいったい誰の罪なのか、と問うてみれば何をどう考えてもワタクシの罪であるのでおのれ自身を責めざるを得ない。つうか今日のこの日記すら見られてる可能性は大であり、人これを泥沼という。おおおー……。

 で、デモンベイン続行中(日記に書くのに懲りてない。つうか懲りるものか)。覇道瑠璃ルートに入った模様。どの選択がキーだったのかよくわからない。というか、アルフラグとライカフラグのいずれも立てられなかった場合瑠璃ルートになるような気がする。ムム。
 あと途中再インストールをはさんだためか、それ以前に回収したCGがギャラリーで表示されない。SAVEフォルダ以下をコピーするだけではだめな模様でありがっかり。もう一度アルルートをプレイしなければなるまい。スキップがかなり優秀なんでそれほどの手間にはなるまいが。

 イラクお尋ねものソリティアですと。その怪しすぎるネーミングが気に入った。しかしサハフ情報相はお尋ねものリストに入ってないはずだから、いないだろうな。一番大事な人がおらんとは返す返すも残念。あともうひとつ重要な問題があって、ワタクシソリティアのルールをよく知らないのです。ゲームのヘルプを調べようか……