漂流者の日々第6部

失業研究編


永遠の夏の鎮魂歌

2月14日〜2月15日

 HDD集会。片腕カンフー、ハッピーツリーフレンズ上映会の後、今回は何故かトゥルーラブストーリーサマーデイズアンドイエット公開プレイの運びと相成った。このゲーム、永遠の夏システムなるシステムを導入しているという。初めてそのフレーズを聞いた時はなんじゃそりゃと思ったものだが、今回プレイしてみて得心がいった。このゲームには月日という概念がない。曜日があるのみで、月曜から金曜まで主人公達は学校に通い続ける。要は作中時間で一定期間が過ぎたのでゲームオーバー、という概念が実質的に存在しないので、目当てのヒロインを追いかけていればいつかはフラグが立ち、クリアできるというものなのである。ならばこのゲームは簡単なのかというとそうでもなく、一緒に下校する際の話題選択などで適当な選択肢を選ばないとうまく話がすすまないなどという障害もある。うまいことやってヒロインとくっつかない限り、主人公は永遠に夏を彷徨い続ける羽目になるという恐ろしいシステムでもあるのだ。終わりのないのが終わり、それがエターナル・サマー・デイズ・レクイエム! 次はどこからフラグ立てイベントが襲ってくるんだッ!? ってな調子になる。うまいことやらないと本当にループし続けるので大変だ。涼宮ハルヒの短編エンドレスエイトはこれに着想を発したに違いないのじゃよーッ。とにかく、TLSシリーズは何一つ手の着けたことのないオレではあるが、こいつはなかなかに楽しめた。他のギャルゲに比べガタイのよろしいヒロイン達も、慣れるとこれはこれでいい具合。どっかで安くってたら買うかもな。

 デカレンジャーがはじまった。冒頭のカーチェイスが露骨にオモチャ走らせている風ではあったが、その後のバスジャック犯からバスを取り返す段で「それでは彼らの救出プロセスをスローモーションでもう一度見てみよう!」とか言い出したのに大爆笑したりした。宇宙刑事のエッセンスを戦隊ものに放り込んでみました、という感じなんだろうか。適当なデザインの宇宙人達もこれはこれで戦隊ものらしい。あと戦隊五人の姓がミステリ作家の名前のもじりなんだとか。アガサ(クリスティ)、エラリー(クイーン)、レイモンド(チャンドラー)はよくわかるが、トマスは謎だ。そんな普通な名前を持ってこられてもなあ。候補として考えられるのは、
1:トマス・ハリス
2:トマス・クック
3:ロス・トーマス
 1番だろうなあ。あとここまで全員海外作家なのにピンクだけ野村胡堂というのも不思議だ。あとあとアガサとエラリーがあるのにどうしてジョンもしくはカーターがないのかなあ?
WAX APPLE

2月13日

 SFが読みたい! 2004が出ていた。このミスのSF版として定着しつつあるようでまことに重畳。しかし、このミスとの比較で考えるといろいろと悩んでしまうところはある。今日気がついたのは、ベスト20の差異についてだ。SFの方のベスト20は、たいていが知っている作品だ。読んではないにせよ、その本が出版されたという事実はだいたい知っている。一方で、ミステリの方のベスト20となると、悪くすると半分以上が知らない作品だったりする。その年の一位になった作品の存在自体を知らなかった、ということもしょっちゅうである。未知の作品を探すためにこのミスを買う、というところもあるのだが、SFの方にはそういうことはほぼない。こういうところにも、ミステリとSFの市場の大きさの差は如実に表れてしまっているのだなあ、と思った。うむむ。

「刑事くずれ/蝋のりんご」(タッカー・コウ、ハヤカワミステリ)読了。
 ミッドウェイと呼ばれる施設は、精神病院からは出たものの急に社会生活を送ることは難しい人々のための一時的な安らぎの場所だった。が、この施設の中で奇妙な事件が起こり始める。ある者は食事中、急にテーブルの脚が潰れてやけどを負った。ある者はテニス見物の最中テラスがくずれて大けがをした。やがてのこぎりにより細工の痕がみつかり、一連の事故が人為的に起こされたものだという事実が発覚する。しかし無神経な警察の捜査を呼び込むことは施設の住人達にとって良いことではない、と医師キャメロンは極秘裏のうちに元刑事ミッチ・トビンに捜査を依頼した。トビンは新来の施設の住人として潜り込み捜査を開始するが、それにもかかわらずいたずらはついに死人を出した……という話。
 地味なお話ではあるが確実に面白い。ただひたすらにイタズラを繰り返す謎の人物が施設のどこかに潜んでいるという不気味さがひたすらにページを繰らせる。そして犯人に自白させるシーンも印象的。ウェストレイクは芸風広いよなー、と改めて思った。あと裏表紙に載っている原書の表紙がものすごく不気味だ。こんな表紙の本は買いたくない。
昼の十二時間

2月12日

 ものすごくかったるい。風邪の前兆か? しかし、一日最低一時間歩いているとはいえ、最近は夜十二時に寝て昼十二時に起きるという生活を送っているので風邪の引きようなどないはずなのだが。あるいは米とリンゴと牛乳だけ摂取している食生活がまずいのか。野菜ジュースも飲むか。

 こたびの早川文庫復刊、カー作品は「騎士の杯」「疑惑の影」「眠れるスフィンクス」ですと。騎士の杯は持っている。眠れるスフィンクスは持っていない。疑惑の影は……どうだっけなあ。多分持っていないと思うのだが、以前に持っていないつもりだった「引き潮の魔女」が何故か実家の物置から出てきたってことがあったからなあ。カーは全部で七十作ある上に、出版が創元から早川文庫やらハヤカワミステリやら国書刊行会やらさまざまなのでえらい混乱する。一度、所持品リストを作った方がいいかもな。

 結局大番長を買ってしまった。世間が聖杯戦争で騒いでいる間に日本統一を目指す、これだね。大悪司とシステムそのまんまなんでひじょーにわかりやすい。まーぼちぼちプレイする。
ファントムは死の暗示

2月11日

 ディスクピアのファントム上映会に行ってきた。どうやらここでは月一で新作DVDの上映会をやっているらしい。全部で四作上映したのだが、観客は常に十〜十五人の間で推移していた。びっくりするほど空席だらけだった。
 ファントム第一巻の範囲は、玲二君がロスにやってきてから、アインとの訓練を経て暗殺者としてのテストを受けるまで、というところ。映像化するに当たってのエピソードの差し替えはまあ適切かなあとは思えるが、全体的なデキとしては普通であって特に見るべき点はないような気がする。アクションを派手にしたいという理由で人をバリバリ殺しまくっているのだが、ここにあまりリアリティを感じられなかった。やっぱり、一対多数で勝利を収めるとか、弾幕の中をかいくぐるアクションとかいうのはナンセンスだよなあ。例えば、ワタクシの愛読書である「極大射程」をはじめとする、ボブ・リー・スワガーを主人公とする一連の物語はスナイパー小説の傑作である。これらの作品の描写には感心させられる部分が多々あるが、特に感心させられるのは、この作品に出てくるスナイパー達は皆、まず自分を撃たれないようにするという点に大きく留意して行動している、という点である。「狩りのとき」のボブとソララトフの最終決戦なんて、二人のオッサンが相手に見つからないよう雪原を這って動く話だし。しかしそこにはリアリティがある。撃たれないようにする、というのはごく当然の話だ――が、映像作品においてはえてして無視されがちな要素である。派手なドンパチを見せたいという気持ちはよくわかるが、主人公だけは無敵、というのにはがっくりさせられる。
 ただ、「全裸のアインを目の前でうつぶせに寝せて、自分の拳銃をひたすら磨き倒すサイス・マスター」というシーンは非常に良かった。マスターの変態性が如実に現されている。「自分の拳銃を磨く」というのは別に比喩表現ではないので念のため。

 夕刻、大学の先輩に当たるとある作家先生を囲む会、ということで梅田で飲んできた。著作を五冊ほど頂いたのだが、どれもまだ読んでいないやつだった。ラッキー。

「ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎」(アントニィ・バークリー、晶文社)読了。
 ロジャー・シェリンガムは〈クーリア〉 紙の編集長から依頼され、特派員としてラドマス村に派遣される。その村ではヴェイン夫人が崖から転落死するという事件が起きていた。が、死体が同居人のコートのボタンを握りしめていたことから、俄然殺人の疑いが濃くなる。その同居人、ミス・クロスはヴェイン夫人の遺産一万ポンドを受け取る立場にあり、当然第一の容疑者と見なされていた。ロジャーはこのわかりやすすぎる状況を怪しみ、捜査を開始するのだが……という話。
 初期作品だけあって話の展開はさほど大きくもないが、バークリーらしい一ひねりがあり、いかにもバークリー的な作品だった。既存の推理小説のお約束を批判しつつ、それをネタに一作作り上げるというところがすごいよな。黄金時代にこのような視点を持つ作家が既に存在した、ということだけでも十分驚きだ。
エプロンを着た死神

2月10日

 とある店頭にてファントムのポスターが掲示されていた。今頃なんだろ、と思って近づいてみたところ、OVAのポスターだった。二月末に出るんですと。ファントムはシナリオの性質上アニメ化に向いてないんじゃないのか、と思っているのであんまり期待はしていない。それよか気になったのは、ポスターに描かれるところのエレンの格好だ。なんでそんなださいエプロン着てるのん? エレンがファッションセンス皆無なのはわかっている。PS2のオリジナル衣装も「おまえは海辺の釣り人か」と言いたくなるような格好してたし。だが、それでももう少しまともな服を着せてやれと思った。せめてポスターなんだから。
 ちょっと公式サイトを巡ってみたら、どうも明日、ディスクピアでOVAの上映会をやるらしい。行ってみようか?

 最近、ペン型デジカメという商品が出回っているらしい。なんてかっこいい! なんのためにペン型なのかはよくわからないが、しかしまるで007の世界みたいだぜ、と思った。こりゃ拳銃型デジカメが出るのもそう遠い日のことではないな。いずれかの日には、デビルサマナーみたいな拳銃型コンピューターだって不可能ではない。 
激走24号線

2月9日

 体が重い。どうやら徹カラしたのがいまだにこたえているみたいだぜ。疲労が翌日に残るとは、年取ったものだ。やれやれ。

 ちちんぷいぷいで同志社の受験生の話題を取り上げていた。いわく、埼玉から一人で出てきた女子受験生がいた。受験会場は田辺校地だったのだが彼女は今出川校地で受験があるものと勘違いした。泣きながら警察に駆け込んだところ、警察の人がサイレン鳴らして田辺校地まで送り届けてくれた。その受験生はぎりぎり受験に間に合った――という話である。ま、関西圏外の人間はよくやる勘違いだ。が、それ以前に東京で受けろよ、と思った。関西の大学はたいてい各地方で受験会場開いているんだからよう。わざわざ関西まで受けに来るというのがよくわからん。地方受験もやっていないようなちっこい大学もついでに受けに来たのか?
 それはさておき、この受験生を送った警察はえらいと思った。

「パンプルムース氏対ハッカー」(マイケル・ボンド、創元推理文庫)読了。
 パ氏のもとにル・ギードの編集長の訃報が届いた。慌てて出社すると、何故か当の編集長が演説をぶっているところだった。実は、何者かが誤った情報を新聞各社に送りつけたらしい。しかも、次回発行のル・ギード誌の内容がめちゃめちゃにデータ改竄され、創刊以来の大ピンチを迎えているという。悪意あるハッカーの正体をあぶり出すべく編集長はパ氏に捜査を依頼する――が、パ氏はコンピューターのコの字も知らないずぶの素人だった……という話。
 1990年作品。フランスにおける出版業界がOA化(この単語も古くさいな)の波を浴びている頃を舞台にしているため、コンピューターの書き方に関しては隔世の感がある。たった十四年前の話とはいえ。最新機種のメモリー容量が千四百バイト、とか普通に書かれているので驚いた。
星への導き手

2月7日〜2月8日

 大学の方で読書会をやるというので顔を出してみた。ワタクシの卒業後滅ぶのではなかろうかと思われていたSF研究会であるが、この調子なら35周年も実行できそうね、と思った。その後風風亭でしゃぶしゃぶ食べたり徹夜でカラオケ歌ったりした後朝方に解散。徹カラなんて久しぶりだなあ。帰宅したら朝七時だったのでいっちょ朝の三番組まで見てから寝ようか、と思ったのだが、ふと気がついたらアバレンジャーが終わってしまっていたのでこりゃダメだ、と就寝。学生の時はコンパで徹夜した後夕方六時まで起きている、なんてことができたものだが。さすがにその時は十五時間睡眠してしまったけど。

 アバレンジャーが最終回だった。総評としては、一年間通じて楽しめたのでかなり満足。戦隊シリーズの方も年々内容が良くなってきているように思えるが、アバレンジャーはきわめて良かった。ダイノアースにおける竜人族とエヴォリアンとの戦いをうまいこと伏線にして話を進め、キャラクター的にもアバレキラーを始め個性的な面々を揃えてみせた。歴代戦隊シリーズの中でもかなり上位に来るデキだと思われる。

「鋼鉄都市」(アイザック・アシモフ、早川文庫SF)読了。
 オーロラ人と呼ばれる宇宙人が地球にやってきて、ニューヨークシティのそばに移民都市を作っている時代。その移民都市で、宇宙人のロボット工学博士が惨殺されるという事件が起こった。ニューヨークの刑事ベイリは警視総監に呼び出され、殺人事件の担当につかされる。しかもパートナーとして宇宙人のロボット、ダニールが指定された。事の次第によってはかつて地球に大打撃を与えたオーロラ人との戦争を再び起こす可能性もある。己に負わされた責任にうんざりしつつベイリは事件の捜査を開始するのだが……という話。
 前に読んだ時は、どうも途中で放置してしまったらしい。実質今回初めて全部読み終えたわけだが、面白かった。SFミステリの一番難しい点は、我々の住む現実とは異なる世界観を読者に提示して一定の説得力を持たせつつ、その特殊な世界観を使用して一つの犯罪事件を組み上げるということだ。世界観に説得力がなければ、推理の道程における論理も根拠が薄くなる。とはいえさすがアシモフと言うべきか、世界観の提示は十分にしっかりしていると思われる。犯人の正体はさほど意外ではないが、しかし犯人に至る論拠は十分説得力のあるものである。ミステリ作家としても一定の業績を残しているアシモフだけに、さすが手慣れているな、という印象を持った。

「灼眼のシャナY」(高橋弥七郎、電撃文庫)読了。
 相変わらず世界観に関する説明がよくわからないような気がするのだが、しかし今回は甘くて酸っぱい学園青春模様が中心であり、この辺の書き方は手慣れてきてるなー、と感じた。あと、なんのために出てきたのかよくわからない緒方真竹が果てしなく気になる。下巻に続く、みたいな内容なので続刊を待とう。
ウォルナット特攻

2月6日

 ファントムブレイブ、さしあたりクリアした。ランダムダンジョン入り浸りの結果レベルがかなり上がってしまっていたため、ラスボスは結構楽勝だった。やりこみゲームを標榜している以上、仕方ないとは思うけど。ストーリーを進めなくともレベル上げができるのだから。倒す手順を複雑にするよりねえよな。
 ゲームの部分が十分に面白いので大した欠点とはいえないだろうが、シナリオの方はややがっくりきた。悪霊使いということで迫害され続けてきたマローネが最後に世界中から認められる、というのはいい。個人的には最後まで迫害されまくりで突っ走ってもらった方がよかったが、まあやむをえない。問題は、最後の最後で身を挺して犠牲になるのがウォルナットという点だ。おまえかよ! なんか、シロッコのジオにジェリドが特攻をかけるような違和感がある。立場的にはかなりいいポジションにいるのに、今ひとつぱっとしないんだよなあ。一方で相棒のフクロウの人はエンディングまでかっこいい。この差は一体なんなんだ。
 シナリオは終了したが、求道はまだまだ続く。やっぱり魔王バールとかいるらしいし。あと、エトナとフロンを仲間にした。

 まだ六日だというのに電撃文庫の新刊が並んでいた。のでシャナと電撃大賞の銀賞の奴を購入。読むべき本を溜めすぎだ。岡山で買ってきた古本とか次の読書会のお題の鋼鉄都市とか。というわけであっさり目のライトノベルから始末すべか、と思ってシャナを手に取ったら口絵のところにハルヒとみくるさんのそっくりさんがいて、買う本を間違えたのかと思った。
毛の下の顔

2月5日

 三月上旬にアヌビスの門が復刊されるという。コカコーラ! キャデラック! クリント・イーストウッドォォ――ッ! 買うぞ! 既に上巻二冊と下巻三冊持ってるけどさらにもう一セット買うぞ! もしオレに固定収入があるならば、三セットは買うところだな。この機会を逃したら半永久的に入手不可能になるであろうので、どうしても買っておかねばならない。これだけはなあ。ワタクシにとっては何セット揃えておくことも苦にならないと思える唯一の作品である。自分にとってオールタイムベストワン、なのだろう。

 昼間、日本橋を歩いていたら雪が降ってきた。とはいえワタクシのごとき北国の人間にとってはこの程度の降雪など日曜学校ほどにしか思えない。「電気街に雪が降るのもまた趣深くあることよ」とか思いつ濡れるのも構わずに歩いてみた。しかしそれにしても、また冷え込むようになってきたなあ。キーボードを叩く手もややかじかみ気味だ。

 東京からの電話はまったくこない。今週中にでもお呼ばれするのではなかろうか、とか思っていたのだが。放置プレイ? 思っているほどサクサクとことがすすむわけではない、とトーガミ君も言っていたしなあ。ま、今のうちにできることをやっておこう。何ができるのか、道に迷っている状態ではあるが。 
フランスの騎士テッカメン

2月4日

 BS2の昼の再放送でアニメ三銃士を流していたのだが、今日見てみたら牧場の少女カトリに変わっていた。ゲェーッ! 最終回見損ねた! 鑑賞するのが十五年ぶり位なので、細かいところをまるきり忘れており楽しく見ていたのになあ。カトリは別段興味ないからまあいいや。ロミオの青い空とかやってくれないものカシラ。

 片腕カンフー対空とぶギロチン、DVDにて鑑賞。一部日本語が途切れてしまうのがやや残念。日本語音声は初公開時のものを使用しているということだから、カットされていた部分は声を当てていなかったということなのか。とはいえこれはこれで味わいがある。しかしまさかドラゴンの声が田中信夫でギロチン師匠が大平透とはなあ。あとムエタイが飯塚昭三。三十年前の作品とはいえなんか妙な感じだ。
獨臂拳王大破血滴子

2月2日〜2月3日

 HDDの皆様に誘われて、梅田のレイトショーを見に行ってきた。映画タイトルは「片腕ドラゴンVS空飛ぶギロチン」。香港カンフー映画で、キル・ビルの元ネタということらしい。時代は清朝の頃、復明を目指す志士、片腕ドラゴンと呼ばれるカンフーの使い手がいた。清朝はこれを弾圧すべく、雍正帝が開発したとされる殺戮兵器「空飛ぶギロチン」の使い手を送り込んだ――という話。これがドエラくアホな話で笑ったのなんの。ツッコミどころが多すぎてとても日記では書ききれないくらいである。そりゃタランティーノもほれこむわさ。これは見るに値する傑作だ。

 その後京都に向かい、吉田神社に行ってきた。節分の前後お祭りをやっているらしい。昔、マクガイバー先輩やらと一緒に行った祭りだ。レイトショーの後に行ったので、到着したのは深夜十二時半過ぎ。前に来た時もそのくらいの時間だったのだが、実のところ深夜まで騒ぐのは二月三日の晩であるらしく、二月二日の晩に行った我々は、延々と続く無人の出店の列を見るだけで終わってしまったのだった。ま、神社の方は出入り自由になっていて明かりもついており、無人の神社を歩くというのはなかなか新鮮な体験ではあった。

 帰宅後、空飛ぶギロチンという単語でネット検索をかけてみたところ350件ほどヒットした。去年秋に東京で主演のジミー・ウォングを迎えて大々的に公開したらしい。で、調べているうちにこれのDVDが二月四日に発売されるという事実が判明した。ゲゲーッ! 明日じゃねえか! これは……啓示だ! もれなくDVDを購入せよという神の思し召しだ! というか明日発売なら日本橋にもう並んでるかも、と思って行ってみたら、やっぱりソフマップの店頭にあった。ので即購入。日本語吹き替え版も収録されていて超お得だ。あと、東京に呼ばれた時の舞台挨拶なども完全収録されており、なにやらジミー・ウォング、あまりに東京で大歓迎されたため、片腕ドラゴンの続編を考え始めているらしい。うああーっ。