無慈悲のこころ 篇 |
| 2002/03/07 このゲーム、主人公の行動次第によって実の妹になったり義理の妹になったりするというシュレディンガー的に謎めいたシステムになっているのだが、そんなことはまったく関係なく咲耶は異常なまでにお兄様にラブっている。どう考えても、結婚までのルートを既定のものとして考えているようだ。彼女であれば、兄と妹は法律で結婚できないことになっているんだ、といってみたところで「じゃあ法律が間違っているのよ!」というだろう。いや近親婚は遺伝病が発現しやすいから禁止されているんだ、と説得すれば「じゃあメンデルが間違ってるのよ!」と切り返すだろう。自分の欲望に対してなんら恥じるところのないそのまっすぐ過ぎる性格は、ある意味尊敬できなくもない。間違った方向にまっすぐ突っ走っているとしか思えないが。 |
(註1)「死の記憶」:トマス・クック、文春文庫。なにがどう鞠絵と咲耶に関係するのかは、是非読んで確かめていただきたい。 |
| 2002/03/10 咲耶といっしょに登下校するようにしてからはや一週間、油断したためか少々出迎えに行くのが遅れてしまった。で、顔を合わせた途端「私以外の誰かと会ってたんじゃねぇだろうなオラ」とか疑いの眼差しを向けられた。あなたはそんなことにも浮気を疑いますか? 異常な眼光に気おされ、しどろもどろに単に寝坊しただけだ、と言い訳すると、咲耶は「だったら、信じるわ。ほかならぬお兄様の言う事だもの」とぬかした。全然信じてねェだろォが! 毎朝マラソンの誘いに衛がやってきていることを知ったらどんな顔をするだろう。とても言えない。むしろ、咲耶姉さんに気をつけるよう衛に言っておくか…… |
(註1)情けは人のためならず:用法思いきり間違ってます。 |
| 2002/03/12 ひな祭りの日の晩、「誰の水着が一番似合ってた?」と咲耶からメールが来た。「春歌? 千影? 可憐? それとも雛子? ああもうお兄様、雛子はお子様じゃないの!」と責められた。だから勝手な妄想で人をロリコン呼ばわりするの止めろや! 本当に僕がロリコンかどうかはさておいてだな。 |
| 2002/03/17 街頭でビラ配りにいそしむ咲耶に出くわす。ビラを渡されたのでみてみたら、「大仏バレエ団公演」などと書いてある。大仏がバレエすんのかよ! と思ったらなんでも大仏とは人名であり「おさらぎ」と読むらしい。ふうん。咲耶だったら「あのね、大仏がバレエするの! もう、すごいんだから!」とさわやか男爵の素晴らしさを説くような勢いで語ってきても不思議ではない。というかさわやか男爵をラブロマンスドラマと信じこんでいる咲耶のことだ、彼女一人だけ騙されているとしても不思議ではない。 |