第1話 すべてを捨ててオレは闘う

3月18日〜3月22日

3月18日(強風)

 朝、プレハブ教室の会談前でののみちゃんにつかまった。「こうして一緒に学校に行くと、ふーふみたいだよねぇ」と言われた。キミ9才! オレ15才! ロリコンの噂を立てられる〜! 「見る」のコマンドが欲しいだけで彼女と話してたのに、気がついたらいつのマニヤらお互いのパラメータが恋愛状態寸前に近づいている。MAJIで恋する5秒前なのか〜〜! 9才の幼女と!でも以前に「ののみは大人になれないからだなの」とか言っていたから、実は見た目は幼女でも実年齢はきっともっと上に違いない。そうだそうだそうと決まった。しかし誰ですかののみちゃんにホルモン抑制剤をうった人は。エロすぎましてよ。

 夕刻に招集を食らう。最後の戦闘訓練は追撃戦を想定したものだ。撃ってこない敵には特攻精神でぶつかるのが基本である。戦果9。

3月19日(強風)

 昼休み、芝村舞が「皆の者! 昼食に行くぞ!」と提案してきた。この場にはボクとキミしか居ないんですけど……? だが、むげに断るのも何なので、味のれんにくっついていってみた。たまたまそこに加藤祭がいて、むこうから「一緒に訓練せえへん?」と言ってきたのだが、そこへ舞が割り込んできたのでおじゃんになった。気があるのか!? 舞はボクに気があるのか!?

 教室に帰ろうとしたら、遠くから坂上教官がボクに熱い視線を投げかけていた。そのヤーサンみたいな容貌でボクを見つめるのはやめてください! いつだったか顔を赤らめながら話しかけられたこともあったっけなあ。狙われてるのかボクは狙われてるのか!? あっくんの貞操、ぴんち。

 20時過ぎ、士魂号整備用のテント設営が始まった。クラスの委員長、メガネっこの善行さんと整備班リーダーの原さんは仲が悪いらしいぞ。

3月20日(強風)

 今日から整備班の人間も授業に加わることになったので学校は見知らぬ連中でいっぱいだ。朝教室に行ってみたらヨーコ・小杉という娘がののみにおとぎ話を聞かせていた。ボクのののみに勝手なマネするなー! と思いつつ立ち聞きしてみる。ヨーコさん、ボクより背が高い。クキー! あとやたらとカタコトだ。ちょっと話し込んでみたら、彼女、「私のオトーサン、宇宙人デース」「黒い月は聖銃デース」とか言い出した。はわわわ! 実は電波系なのか〜ッ!?

 ののみがやたらと熱い視線を送ってくる。9才の幼女と決定的な事態になるのはゴメンデース! とばかり舌打ちしてみせたら、なぜかむこうの恋愛度が+30とグンと跳ね上がった。これでお互い「運命の絆」状態です! まずいりゅ〜ん! そして机の中には屋上への呼び出しの手紙が! 無視するのもアレなので、屋上に行って、ごめんなさいと言った。そうしたらののみのパラメータすべてが半減した。そオか失恋にはそんな効果があったのか〜! で、気がついたら9時20分になっており豪快に授業に遅刻。1限さぼって告白タイムってのはどうかと思いますよののみちゃん。

 昼、滝川の提案で芝村と3人で、味のれんで楽しくトークしながら昼食。
滝川「うーん。やっぱりロボットにはツノがいるよな」
速水「ねえねえ、昨日のアニメ、見た?」
芝村「数学はいいぞ。これほど面白い学問はないな」
 会話がさっぱりかみ合わない。
 ロングショットの視線を感じたので誰かと思ったら、味のれんの柱の影からこっそりののみがこっちをのぞいていた。9才でストーカー行為は早すぎるよののみちゃん! この時ほど己の行為の罪深さを感じたことはない。つうか、ふったのにパラメータはお互い「恋愛」状態なのね。その後夕方にテントの方に行ったら、今度は戦車の陰からののみのロングショット視線が! はわわ〜ッ! 助けて!

 テントの中には整備班班長の原さん、不良少女チックな田代さん、あとゾイドの登場人物のようなメイクをした岩田という男が居た。岩田は「わたしがこのゲームのラスボスで〜す!」と言ってきたので、殴ったら血を吐いて倒れた。怖くなったので逃げた。愛称イワッチらしい。変な奴でも、友人は大いに越したことはない……
 そして午前6時まで訓練し倒した。

3月21日(強風)

 日曜日。だが戦争に日曜もクソもないから学校に行ってカラダを鍛えるぞ! おー! と思ったのだが日曜日一緒に遊びに行くとののみと約束していたので、校門前にて待つ。ふったばかりだというのに強烈にアタックかけてくんなあ。というかいつ約束したんだったか覚えていない。あと待ってる時間ヒマだったんで、登校してくる連中に話しかけてみたら、誰もが芝村のことを悪く言っている。そのことをそれとなく芝村に言ってみたのだが、本人はどこ吹く風という感じである。なんだかなあ。でも「速水は私のことを心配してくれるイイ奴」という印象を与えているようなので良しとする。
 ののみと公園に行き、それなりに楽しくすごした。だが気をつけねばまたも「告白→断る→ののみのパラメータ半減」という事態が待っている。なんで彼女のような幼い子がこんなつらい目に遭わなきゃ行けないんだ!?
 A:ボクが彼女をふるから。責任をとれというのかこの小娘ッ!? というわけで、心を鬼にして印象入力は愛情−18とした。ツラいな。

3月22日(強風)

 朝教室に行くと、見るからに陰気そォな娘がボクに視線を投げかけていた。近寄って自己紹介すると、走って逃げていった。石津萌、という名前らしい。いじめられっこって感じだ……という以上に、印象はない。というか走って逃げるな。ボクは岩田と同レベルか!?

 今日から正式に軍人として戦争に出ることになった。ぼくらの部隊を管理する芝村準竜師から挨拶をもらう。このオッサンに陳情すればいろいろ便宜を図ってもらえるらしい。どれほど融通が利くかあやしいものだが。

 その後整備主任の原さんに呼ばれた。機体の整備方法について一通り教えてもらう。「おねーさんが、いろいろ教えてあげる」だって。ちょっといいかも。でも若宮戦士が原さんにホの字だっけなあ。筋肉脳味噌なヤツと闘って勝てるだろーか。

 昼休み。その若宮戦士が昼飯を食べようと提案してきた。総勢4人で食堂に行く。
若宮「女の理想体重は、身長から120ひいた数値らしいが、ホントか?」
速水「はやく、戦争が終わるといいね」
壬生屋「スカートとか、そんなに着たことがないんです」
来須「…」
 やっぱりかみ合わない。ものすごい無口な来須君が入っている時点で普通の会話はできない、と踏んでいたが。若宮戦士、あんたは女のことしか頭にないのか! 壬生屋さん、なら巫女さんルックなんてしてないで着替えろよ! つうか休みの日堂々とその格好で町中を歩くな〜! とか突っ込みたいところである。

 その後来須が、猫と戯れているののみを見て微笑んでいるところを発見した。話しかけたら友情度がグンと上がった。無口だが、きっとイイ奴なのだろう。イタリア人なのに無口、というのはすごく怪しいが。是非ともキミがののみを幸せにしてやってくれたまえ! と思った。

 あと岩田に話しかけて「全力射撃」「後方斬り」「なんでもない」「あやまる」と立て続けに教えてもらった。「なんでもない」は本当に「なんでもない」と言って相手に顰蹙を買う技能らしい。役にたたんような気もするが、しかし相手との好感度を調節するにはいいかもしれない。それにしても岩田は変な奴だ。今度は「私は君の母だったのだぁ!」と言ってきた。ので全力で殴ったら動かなくなった。そこへ徹底的に追い打ちしてしばらく生き返らないようにしてさしあげた。こんな奴とちょっとばかり親しくしたのも、すべては技能が欲しいが為。

 放課後は士魂号の整備に取り組んだ。で、気がついたら0時過ぎ。真っ暗ではあったのだが、何の気なしに教室に行ってみたら、女の子が一人いた。こんなところでなにしてんのよ、と声をかけてみたら、メガネアンドおさげ装備の典型的メガネっ娘。田辺さんだって。奴が口を開きかけると、どこからともなく金物がふってきて彼女の脳天を直撃、メガネを割った。教室の天井のどこにそんなものが!? そして続けざまに、ジュースの缶を踏んづけて転ぶ。だからココ教室! とてつもない不幸少女であるらしい。
 あと二組の教壇で、腐ったサンドイッチをみつけた。誰だよ。