第5話 TRUST NO ONE

4月10日〜4月13日

アトミック少女原素子のテーマ

 私の腹を刺したのは 憎しみ込めたさようならデスカ?
 指が触れてる二の腕を 意識しすぎてめまいがしているのかと思ったら実は失血死寸前だった。
 恋人と呼べるほどの おつきあいなかったけど
 日曜のデート二度もすっぽかされたけど
 というかもう既に二度も刺されてるけど
 今だって 大好きよ
 ホントの ドスで一撃死
 私 最期は千翼長?(痴情のもつれで殺されたアホに特進はありません)
 ホントの ドスをお別れに
 忘れないでほしいから Memory of Death

 元ネタはロボットアニメ史上もっともそぐわないOPと言われる「ホントのキスをお返しに」、超獣機神ダンクーガより。殺ぁぁってやるぜ!!

もう一度方針策定

1.オレはモトコと添い遂げるッ!!

 一度や二度刺されたくらいではボクの原先輩に対する愛は止めることがデキないのさ!(ある意味迷惑な奴……)でもどうしてボクの気持ちをわかってくれないんですか原先輩! もう少し、人の意見に耳を傾けるという寛容な態度を身につけていただきたい。被告人にだって反対弁論を行う権利はある。善行さん、よく刺されずに先輩と別れられたもんだなあ。
 実はメガネの下が義眼、とかだったらどうしよう……

2.イワッチもしくは萌りんから密会技能を手に入れる。

 争奪戦即ち死、というのもゲームがむやみにスリリングになって楽しいのだが、ゲームの進行に著しい障害を来すのでいい加減密会技能を手に入れたい。一応熊本城攻防戦も狙っているので舞の愛情度も高いのだ。この2人の争奪戦はかなり危険なような気がする……

4月10日(快晴)

 まずはミーティング。作業報告は相変わらず「他の部署を手伝ってくれ」or「休んでいいぞ」。だがそれを拒否する滝川と新井木と原先輩の気持ちがよくわからない。
 で、予定通り司令の配置換えを提案する。情報を吟味した結果、新井木を推薦してみた。残り1ヶ月でいまだ撃墜数50台のボクが絢爛舞踏を狙うには、超好戦的な司令を選び、激戦区を回らねばならない。その点、新井木なら、向こう見ずな性格と、障害者の狩谷を本気でぶちのめすという酷薄性を発揮してくれるだろう。ミーティングに居合わせた新井木は、「えーっと、僕は賛成だよ。それに面白そうじゃない?」と言ってのけた。結果6対1で提案は通った。ホントにそれでいいのかおまえら、という考えが一瞬頭をよぎったが、ばっちり予定通りでいい感じ。今の僕たちに必要な司令は、「ルール無用の残虐ファイター」なのだ。

 昼休み。ののみに「なんでもない」を使いまくり愛情度を下げようと思っていたら、いきなり始まる争奪戦。原先輩クラスとなりじゃん!? と思ったら、ののみvs舞。そっちかよ!? だが原先輩とデッドラインの駆け引きを繰り返すボクにとってはこの程度なんともない。それどころかののみの愛情がゴリっと減って手間が省けた。だが舞の愛情度が落ちたのは痛いな。熊本城攻防戦で撃墜数を稼ぐ必要があるというのに。
 それにしても、この騒動が原先輩にばれたら、2度刺されるんだろうか。ますますもって密会技能の必要度が増してきた。

 過日のミーティングで食料の調達が決定し、ボクに「ジャガイモ60kgを持ってこい」という命令が下されていたのである。裏マーケットで売ってたっけ、と思っていたのだが、何故か会議室にゴロリと転がっていた。さすがに誰か気づくだろ! こんなかさばるモノ! 長いこと放置されていたから芽が出まくりなような気がするんだが。あと60キロという重量を1アイテムとして持ち歩くのはどうかと思った。

 舞にあやまっとかなきゃならない。ので校舎前で捕まえたのだが、話しかけるたびにすぐそばにいた瀬戸口が頬を赤らめながら会話に割り込んでくる。おのれは場の雰囲気というものをわきまえろ〜!
 なんとかサシで会話できた。頬をぐにっとひっぱられかつひっぱたかれ、その間ぶちぶちと愚痴を聞かされ続けた、というのを会話と呼べるのならば、の話だが。平身低頭で謝るしかない。原先輩に見つからないところで。

 岩田を捕まえて一緒に仕事をしてみる。2度行ったものの、開発技能をゲットしたのみ。じゃあ萌りんと一緒に仕事しよう、と整備員詰め所に行き、誘いをかけてみる。ところが瀬戸口がまたしても割り込みをかけてきやがった! 失せろこのクソ野郎! 頬を赤く染めやがって! オレにはそんな趣味はねえ! 密会技能を持ってねえ奴なんざ邪魔なだけなんだよ! こちとら争奪戦直後で発言力がすくねえんだオラァ! 
 2度目で運良く承諾された。でも密会技能はゲットできなかった。そのかわりに直後、日曜のデートを申し込まれた。心を鬼にして断った。原先輩が先約なので仕方がない。

 夕方、もう一度舞を捕まえ、「あやまる」を選択。成功率100%で、これで休戦成立か、と思ったら芳野先生が入ってやがった。先公に話す事なんてねーよッ!! 「あやまる」は発言力150使うんじゃこのアホンダラ!! 結果発言力が500を切ってしまったので、謝るのは来週以降にすることにした。もう危険だ。

4月11日(雨天)

 善行は、新井木によって2番機整備士に任命された。ようは新井木の抜けた穴埋めである。なんだかなあ。

 雨の中、校門前で原先輩を待ち続ける。だが遠坂君がやたら話しかけてくるし、そこについ先日殴り合ったばかりの岩田が入ってきて険悪な雰囲気になったり。……まさかこの間のケンカ、ボクを賭けてたんじゃないだろうな? ボクのためにケンカするのはやめてよう! あと田代嬢にも追いかけられるし(弁当もらった)壬生屋にも芳野先生にも追いかけられるし。大人気なのか、ボク。そして肝心要の原先輩はまたしてもデートをすっぽかした模様。ボクが他の連中に人気があるからって嫉妬してるのかよう! モトコのあほーッ! と叫びつつ速水厚志はずぶぬれのままどこかへかけていってしまいましたとさ。

 日曜を無駄にするのもなんなので、訓練に明け暮れる。まずは幻視能力ゲット。それから情報収集セルでも作ろうか、と学校に行ったら原素子発見。「やっぱり遊びに行くなら、陳情してデートチケットを手に入れた方がいいわよね。じゃ、たのんだわよ?」と頬を赤らめつつ言う。おかしいよ原先輩。どうしちまったんだ?

 ケンカが始まった。加藤vs瀬戸口。平手一発で瀬戸口が倒された。
加藤「自分、今日から血のションベン出るで」
 怖すぎる〜! 平手打ちで血のションベンは無茶かと思われます! そして平手一発で倒される瀬戸口もヘロすぎるぞ!?

 その後岩田から弁当を渡され、森からも弁当を渡される。アイテム欄に空きがないので弁当を捨ててはもらい捨ててはもらい。

4月12日(雨天)

 アツシ君朝からやきもち状態。うっといのォ。ブレイン・ハレルヤを使えばいいのか?

 勲章授与。火の国の宝剣を戴いた。体力900を越えたので。だが体を頑丈にするだけで勲章がもらえるってのは安売りにすぎませんか市長。

 昼休み、ケンカ。原vs中村。モトコさ〜ん!? 男にケンカ売ってどうすんスか!? 閃光のようなハイキックで闘ったものの、男に勝てるはずもなく、のされる。
中村「七年殺しの威力、思い知ったか」
 原先輩に七年殺しだとう!? 中村、きっさま〜! そんなプレイ、ボクだってまだやってないのに……じゃなくて、よくも原先輩に手を出したな!? おまえらどうしてそんなに諍いを起こすんだ!? 怒るなケンカするな争いを起こすな普通でいろ!! おれは普通にしていろって言ってるんだよッ!! どォしてそんなことができないんだよ!? という調子で士魂号で校舎にとりつき強権的にリーダーの座を奪い去る……という展開になればまるきりリヴァイアスであるが、司令になると撃墜数を稼げないから中止。校舎にとりついても、みんな家に帰ってしまうし。
 妥協案として、中村にケンカをふっかけた。火の国の宝剣をとったこのボクにはかなうまい! 勝利して、「中村の靴下」を略奪。ソックスハンターが己のソックスを奪われるとはこの上ない屈辱だろう!? そしてその場にぺしっと捨てる。仇はとりましたよ原先輩!

 午後の授業をさぼってブレイン・ハレルヤを作っていたら、出撃命令がかかった。さっすが新井木さん! さっそく神をも恐れぬ残虐性を発揮していらっしゃる! でもスキュラいっぱいミノいっぱいはきついです〜! 移動射撃→ミサイルの速攻で殲滅戦に持ち込んだはいいが、向こうの体力がタフなもんで、逃げられたり友軍機においしいところを持って行かれたりいいことなし。はじめて大太刀を戦場に持ち込み、全撃墜数のうち約半分をボクが挙げたのだが、でも戦果9。絢爛舞踏は果てしなく遠い。
 
4月13日(曇天)

 ブレイン・ハレルヤを使ってもやきもち状態が直らない。どうすりゃいいんだ?

 ボクのために岩田、遠坂、壬生屋、舞、ののみ、原先輩、来須がいっせいに大太刀を陳情してくれた。気持ちはうれしいんだが、7本はいらん。

 朝からケンカ、茜vs萌りん、田代嬢vs岩田の2本立て。勝者はそれぞれ茜、田代嬢。ゴッドハンドの田代嬢には誰も勝てまい。

 新井木が万翼長に任命された。おまえを司令に任命したオレのおかげって事を忘れてもらっちゃ困るよなあ? なんかオゴれや。

 放課後また喧嘩。加藤vs瀬戸口の再戦、やはり加藤の勝ち。ここは次第に暴力教室になりつつある。芝村、田代、そしてこのボクがやきもち状態であり常に気まずい雰囲気を垂れ流している。気まずい雰囲気だと仕事ができねえんだよ〜! どうすりゃいいんだ!? この原因であるモトコさんに謝ってもらうのが一番いいんだが、「謝らせる」などという提案は、ない。つうかいい加減ヤキモチを焼くのをやめろ自分。とりあえず先輩を捜してみたら、校舎2階で、ののみと一緒にいた。ドキッとしたが、とくにどうということもない様子。良かった……。だが、原先輩はなにやらヘコんでおられ、ののみは不機嫌そうにブチブチ文句を言っていた。荒んでる……この学校は荒んでる〜!
 気持ちが荒れてなにもできないので19時頃帰宅。自分の気持ちを制御する方法を見つけないとまずいぞ……? このままでは破滅への道をまっしぐら、だ。