第1話 芝村司令、いきなり更迭される

3月9日

 作戦会議。茜が3番機代表として出てきたものの未だ空席が6つ有り実にさみしいものである。議題は田代の1番機への配置、私の提案である。原、茜ともに反対するものの議長権限で案を通す。そなたらは隊の現状をどう思っておるのか! 戦車技能を取っている奴で強そうな奴から順番に配置していくべきであろうが! 代案があるなら言ってみよ! 多数決を取る意味が無い、と思わぬでもないが。

 家からウィルスセルが届いた。人の足を引っ張るものなどいらんというに。

 多数の人間が士魂徽章を授与された。危機意識があるのはよいことであるがパイロットになれるのは4人までであるということをわかっているのかそなたら。そして1組は善行茜滝川来須若宮と休みであり職を持っている連中が全員休んでいる。100にもみたぬ体力で仕事をしたからであろうか。私が全員に救急箱を買ってやらねばならぬのか?

 昼休みに技能チェック。田代と加藤と石津が戦車レベル2になっておる。田代はともかく、他2人が戦車というのはどうかと思うが。そしてスカウトの来須が何故事務技能を持っている? せっかくスカウト職を陳情してやったというのに。だが事務官は喉から手が出るほど欲しい。のでやむなく来須を事務官に据えた。そのついでに私自身の昇進も陳情した。何故司令の私が戦士なのだ。

 17時頃出撃、4匹倒して大勝。4匹……
 一方そのころ石津はシャワー室で失語症で悩んでいた模様。よもや原にいじめられてケツを掘られたとか言わぬであろうな!?(青空のやりすぎです)

3月10日

 手作り勲章を得た。早い。「みんながんばろう」を方々で叫んだためであろう。

 昼休み出撃。5隊撃破で大勝。

 ハーレムイベント。薔薇攻撃とはなんなのだ……! 大きい薔薇に小さい薔薇って!?
 全員の士気+150はかなりうれしい。

3月11日

 欲しいコマンドはいろいろあるのだが、「みんながんばろう」を叫びすぎたため向こうばかりが人間関係パラメータが高すぎて困る。こっちは無関心だというのに向こうが恋人/親友と思っているケースが多いようであり人から良く思われているのはよいことであるのだが、不便だ。何故誰もが司令に話しかけるのに顔を赤らめている? 「一緒に仕事」が欲しくて速水に話しかけたのだが、向こうは既に恋愛状態に入っておる。私は無関心だというのに。何回も同じ話題をふって向こうの愛情度を下げようとしたのだが、こちらの高い能力が災いして何回聞いても100%。わ……私のこの美貌が憎い……! あとストーカーのように私をつけ回すのは止めてくれぬか壬生屋。

 戦車技能レベル2が田代の他に2人いた。石津と加藤。熟慮の結果加藤の方を推薦、陳情した。これで1番機2番機ともに女性である。いっそ滝川も石津と取り替えてシュラク隊とすべきか?

「部下はともかく、私だけには気を抜いていいわよ」と言ってくれる原はいい奴だ。だが好きな人を聞くと「善行」と答えるくせにことあるごとに「善行って性格悪いよね」と話しかけるのはどういうことだ。そうやって相手の気を引きたいのか? いじましい奴め。

 せっかく戦車兵としてやったのに滝川が仕事をしているところを見たことがない。そこで指図をし、その後後をつけてみた。するとしっかり仕事を始めた。あっぱれである。しかしいまだに整備員が一人としていないのは大問題だ。深夜まで整備を行った。
 あと電子妖精の製作に失敗した。

3月12日

 善行茜来須若宮と仕事持ちがあらかた休み。

 田辺から「あやまる」をもらっていたのを思い出した。これは友情愛情調整用の武器になる。だが発言力を大きく消費するだけに割り込みをされると困る。そこで対象を狭いところに連れ込み、ひたすら謝る。これだ。これしかない。またしても奇異の目で見られること間違いなしだが、私には司令としての義務があるのだ。というわけで速水を司令室に連れ込みひたすら謝った。おかげでやっと一緒に訓練をゲットできた。自分が相手の技能をゲットすることができるように、自分の技能を相手に譲り渡すのが可能なのかどうか分からないが、やらないよりはマシであろう。

 森から「一緒に仕事」を手に入れるべく会話を重ねていたら、また「士魂号の秘密を暴く」と言い出した。だから素人がそのような機密に手を出したら、田舎に隠れている悪徳代議士のハーレムに入れられて失語症プレイとか人肌に温められた牛乳プレイとかヴァイタルガーダープレイとか、それはもォ想像力の限りを尽くしたすごいプレイをやらされて心身共にボロボロにさせられる、と何度言ったらわかるのだ。まったく。
 くわえて「新井木が仕事をしているところを見たことがない」とも言った。そなたも無職であろうが。

 森、岩田と一緒に仕事した後、技能表を見てみたら、技能が増えていた。いける。これなら戦える! しかし今回譲った技能は「狙撃」「統率」と微妙なものばかりで微妙に役に立たぬ。数うちゃ当たる的に誘いまくるしかないようである。

3月13日

 滝川加藤田代と昨日休まなかった連中が休み。貧弱すぎる。

 速水から屋上呼び出しが来た。断ればパラメータ半減……
 OKせざるを得ないであろうが! 司令は、司令は大局的な視点を持つべきで、小隊の不利益になるようなことをしてはいかんのだ……! まあ現状ではパラメータ減もたかが知れたものではあるのだが。

 夜中、速水が「生き方を変える」と言い出した。まて! そなた恋人であるこの私を追い出して無職にする気か!?

 徹底的に人を仕事に誘いまくりつつ、朝5時に生徒技能表をチェックする。かなり高い確率で技能移譲は行われるようである。だが譲る技能が選べないのでだれ一人もっとも大事な整備技能を覚えてくれぬ。密会技能など覚えてどうするというのだ遠坂よ。

3月14日

 速水が司令就任。いきなり更迭だと!? 認めぬ、私は認めぬぞ!? 即座に司令室に飛んで部署を戻すよう陳情した。一瞬私が三番機に乗って幻獣どもを皆殺しにすれば……という誘惑にかられたが、そんなことは許されぬ。私に課せられた使命は司令として小隊を率いることであるからな。

 今日一日は無職の身である。だが嘆いてもしょうがないので3番機整備の仕事に励んでみる。一人でしていても虚しいので、田辺を捕まえて仕事に誘ってみた。
田辺「でも私たち、何の仕事をしたらいいんでしょう……」
 しまった! お互い無職か! おのれ速水!

 深夜に出撃。3匹殺して大勝。

3月15日

 司令に返り咲き。一安心である。

 一緒に仕事をした結果、瀬戸口が天才技能を手に入れた。よし、良くやった! そなたを今日から3番機整備員に就けてやるぞ!
 ……なんだその目は。

 熊本地図が全般的に赤い。狩りを始めねばなるまい……

3月16日

 朝、ミーティング。何かと思ったら、田代が1番機を標準仕様に改装したいらしい。だがみんなが反対するので否決した。人徳の問題なのか。
 瀬戸口、整備士に配置換え。かつての絢爛舞踏に悪いとは思うが。

 初出撃したものの、ナーガ1匹倒して大勝。実際の戦闘画面に入れぬのは何故だ!? 事務官運転手がいるだけではダメなのか!?

 各地の軍に新型武装が行き渡り、戦線は再び膠着状態となった。だが幻獣に再び押され出すのも遠い日のことではあるまい。なんとかせねば……

3月17日

 戦況悪化のため本日休校。なるほどハンガーに行ってみると1番機2番機の整備側パラメータがすべて2桁だ。一人では直しきれぬぞこんなの!

 速水が、「ボクのガンパレ攻略本と君の紫水晶を交換してくれないか?」と聞いてきた。その攻略本はもしかして、私がアリアンからもらったもののアイテムが多すぎたので新市街に捨てた奴ではないのかッ!? 何を考えている!?

 6時頃出撃。8体撃破で大勝。だがこれから、無職の奴を片っ端から訓練もしくは仕事に誘おうとしていたところであり忙しすぎる! 司令職とはなんと厳しい仕事であるのだ……!

3月18日

 また休校。

 ヨーコがしゃべらなくなった。原、そなたの仕事ぶりの素晴らしさは認めるが、女子生徒を次々に毒牙にかけるのは止めてくれぬか? 動揺のあまりヨーコ、私に靴下をくれるという奇行に走っているではないか! 相談してみようと一緒に昼食を取ったのだが、原は話しかけてくれなかった。

 1番機が故障していた。整備兵〜! 何故そなたらは幻視とか隊長とか密会とかどうでもいい技能ばかり会得するのだ! 今整備兵が爆発的に足らぬというのに〜!

3月19日

 ミーティング。原が遅刻撲滅週間を提案してきた。もっと他にやることはあるであろうが……。結局1対4で否決された。1票はもちろん提案者の原であり他の全員が反対票を投じたことになる。これはこれで考え物ではあるな。
 1番機パイロット田代が、「反対だ、バカ」と原を見ながら言った。次の原の餌食になるのは田代か……。南無三。

 久しぶりの授業である。想定されたことではあるが極楽トンボ賞を授与された。ならば貴様が司令職を勤めてみよ〜! と女子高校長を殴りたい衝動に駆られたが、耐える。芝村はこの程度で動揺してはならないのだ。

 毎日毎日人と、特に無職の者たちに重点を置き一緒に仕事をしているというのに、最近誰も新しい技能を覚えてくれぬ。熊本状況は幻獣が数を増やしてきておりピンチだというのに、整備班が皆無では安心して戦闘ができぬ。瀬戸口の天才技能をうまく利用してたらい回ししたいのだが、発言力が無用にかさむ。悩みはつきぬのう。


現在の小隊配置表

司令 芝村舞
オペレーター 善行忠孝
スカウト 岩田裕 若宮康光
1番機パイロット 田代香織
2番機パイロット 加藤祭
3番機パイロット 茜大介 滝川陽平
指揮車運転手兼事務官 来須銀河
整備主任 原素子
3番機整備士 瀬戸口隆之

戻る 続く